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明細書 :時計装置及び時計プログラム

発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 特許公報(B2)
特許番号 特許第6112718号 (P6112718)
公開番号 特開2014-228481 (P2014-228481A)
登録日 平成29年3月24日(2017.3.24)
発行日 平成29年4月12日(2017.4.12)
公開日 平成26年12月8日(2014.12.8)
発明の名称または考案の名称 時計装置及び時計プログラム
国際特許分類 G04G   9/00        (2006.01)
FI G04G 9/00 304Z
G04G 9/00 303D
請求項の数または発明の数 9
全頁数 25
出願番号 特願2013-110085 (P2013-110085)
出願日 平成25年5月24日(2013.5.24)
新規性喪失の例外の表示 特許法第30条第2項適用 展示会:龍谷大学・明治大学 新技術説明会 開催年月日:平成24年11月27日 展示会:錯覚美術館 開催年月日:平成24年12月1日 放送番組:株式会社フジテレビジョン めざましテレビ 放送日:平成25年2月20日
審査請求日 平成28年2月17日(2016.2.17)
特許権者または実用新案権者 【識別番号】801000027
【氏名又は名称】学校法人明治大学
発明者または考案者 【氏名】杉原 厚吉
【氏名】友枝 明保
【氏名】小野 隼
個別代理人の代理人 【識別番号】100064908、【弁理士】、【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100106909、【弁理士】、【氏名又は名称】棚井 澄雄
【識別番号】100108578、【弁理士】、【氏名又は名称】高橋 詔男
【識別番号】100126882、【弁理士】、【氏名又は名称】五十嵐 光永
審査官 【審査官】深田 高義
参考文献・文献 実開平03-052696(JP,U)
Kazuyuki Miura et al,A Simulation of the Footsteps Illusion Using a Reaction Diffusion Model,電気学会論文誌,日本,社団法人電気学会,2009年 6月 1日,Vol.129 No.6,P.1156-1161
調査した分野 G04G 9/00
特許請求の範囲 【請求項1】
時計盤に描かれた縞模様を通過するように、前記縞模様の色に基づく中間色を有する指針を移動させる処理部
を備え、
前記指針の幅のうち前記縞模様を通過する部分の幅は、前記縞模様の線の幅以上であり、
前記処理部は、下限の色値0を有する線と上限の色値255を有する線とから前記縞模様が構成されている場合、色値101から色値199までの範囲に含まれる前記中間色を有する指針を移動させることを特徴とする時計装置。
【請求項2】
前記縞模様を通過する部分の幅は、前記縞模様の線の整数倍の幅と等しいことを特徴とする請求項1記載の時計装置。
【請求項3】
前記縞模様は、所定の点から放射状に延びた複数の線からなる縞模様であって、当該所定の点を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の線からなる縞模様であり、
前記処理部は、当該所定の点を回転中心として、前記指針を移動させることを特徴とする請求項1又は請求項のいずれか一項に記載の時計装置。
【請求項4】
前記縞模様は、所定の点を共有する複数の同心円と、当該所定の点から延びる放射状の直線とによって区分された複数の円環であって、当該同心円の円周方向に、二以上の色により所定の間隔で配色された縞模様であり、
前記処理部は、当該所定の点を回転中心として、前記指針を移動させることを特徴とする請求項1又は請求項のいずれか一項に記載の時計装置。
【請求項5】
前記縞模様は、前記所定の間隔として、等間隔で配色された縞模様であることを特徴とする請求項に記載の時計装置。
【請求項6】
前記縞模様は、所定の点から螺旋状に延びた複数の対数螺旋からなる縞模様であって、当該所定の点を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の対数螺旋からなる縞模様であり、
前記処理部は、当該所定の点を回転中心として、前記指針を移動させることを特徴とする請求項1又は請求項のいずれか一項に記載の時計装置。
【請求項7】
前記縞模様は、格子状の縞模様であって、
前記指針は、前記格子状の縞模様を構成する直線に対して平行な線分を有し、
前記処理部は、当該直線に対して当該線分が平行を保って通過するように、前記指針及び前記格子状の縞模様の少なくとも一方を移動させることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の時計装置。
【請求項8】
前記時計盤及び前記指針の少なくとも一方は、表示された画像であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の時計装置。
【請求項9】
指針の幅のうち、縞模様を通過する部分の幅が、前記縞模様の線の幅以上である時計装置のコンピュータに、
時計盤に描かれた前記縞模様を通過するように、前記縞模様の色に基づく中間色を有する指針を移動させる手順
を実行させ
下限の色値0を有する線と上限の色値255を有する線とから前記縞模様が構成されている場合、色値101から色値199までの範囲に含まれる前記中間色を有する指針を移動させるための時計プログラム。
発明の詳細な説明 【技術分野】
【0001】
本発明は、錯視を利用する時計装置及び時計プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
指針の位置ずれを解消することができる時計装置及び制御プログラムが、特許文献1に開示されている。このように、時計装置は、指針を正確に移動させることが求められている。
【先行技術文献】
【0003】

【特許文献1】特許第4581463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、時計装置の指針は、滑らかに移動される場合のほか、間欠的に移動される場合がある。例えば、秒針は、1秒毎に間欠的に移動される場合がある。ここで、時計装置の時計盤及び指針は、表示装置の画面に表示された画像でもよいし、物理的な機構でもよい。
【0005】
しかしながら、時計装置は、間欠的に跳ね返されるように指針を移動させようとする場合、間欠的に跳ね返されるように指針を移動させるための表示処理又は移動機構が必要になってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、指針の真の動きと異なって指針が動くように観察者に知覚させることができる時計装置及び時計プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、時計盤に描かれた縞模様を通過するように、前記縞模様の色に基づく中間色を有する指針を移動させる処理部を備え、前記指針の幅のうち前記縞模様を通過する部分の幅は、前記縞模様の線の幅以上であることを特徴とする時計装置である。
【0008】
本発明の一態様は、前記処理部が、下限の色値0を有する線と上限の色値255を有する線とから前記縞模様が構成されている場合、色値70から色値230までの範囲に含まれる前記中間色を有する指針を移動させることを特徴とする時計装置である。
【0009】
本発明の一態様は、前記縞模様を通過する部分の幅が、前記縞模様の線の整数倍の幅と等しいことを特徴とする時計装置である。
【0010】
本発明の一態様は、前記縞模様が、所定の点から放射状に延びた複数の線からなる縞模様であって、当該所定の点を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の線からなる縞模様であり、前記処理部は、当該所定の点を回転中心として、前記指針を移動させることを特徴とする時計装置である。
【0011】
本発明の一態様は、前記縞模様が、所定の点を共有する複数の同心円と、当該所定の点から延びる放射状の直線とによって区分された複数の円環であって、当該同心円の円周方向に、二以上の色により所定の間隔で配色された縞模様であり、前記処理部は、当該所定の点を回転中心として、前記指針を移動させることを特徴とする時計装置である。
【0012】
本発明の一態様は、前記縞模様が、前記所定の間隔として、等間隔で配色された縞模様であることを特徴とする時計装置である。
【0013】
本発明の一態様は、前記縞模様が、所定の点から螺旋状に延びた複数の対数螺旋からなる縞模様であって、当該所定の点を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の対数螺旋からなる縞模様であり、前記処理部が、当該所定の点を回転中心として、前記指針を移動させることを特徴とする時計装置である。
【0014】
本発明の一態様は、前記縞模様が、格子状の縞模様であって、前記指針は、前記格子状の縞模様を構成する直線に対して平行な線分を有し、前記処理部が、当該直線に対して当該線分が平行を保って通過するように、前記指針及び前記格子状の縞模様の少なくとも一方を移動させることを特徴とする時計装置である。
【0015】
本発明の一態様は、前記時計盤及び前記指針の少なくとも一方は、表示された画像であることを特徴とする時計装置である。
【0016】
本発明の一態様は、指針の幅のうち、縞模様を通過する部分の幅が、前記縞模様の線の幅以上である時計装置のコンピュータに、時計盤に描かれた前記縞模様を通過するように、前記縞模様の色に基づく中間色を有する指針を移動させる手順を実行させるための時計プログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、処理部は、時計盤に描かれた縞模様を通過するように、縞模様の色に基づく中間色を有する指針を移動させる。これにより、時計装置及び時計プログラムは、指針の真の動きと異なって指針が動くように観察者に知覚させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態における、時計システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態における、中間色と錯視との関係を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態における、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針の寸法例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態における、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針によるキックバック錯視を、模式的に示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態における、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針によるアースワーム錯視を、模式的に示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態における、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針による錯視を、色値毎に示す表である。
【図7】本発明の第1実施形態における、縞模様を構成する隣り合う線の一方に重なる指針の寸法例を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態における、指針の配置が第2例である場合の錯視を、色値毎に示す表である。
【図9】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第1例によるキックバック錯視又はアースワーム錯視を、模式的に示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第2例によるフットステップ錯視を示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第2例によるインチワーム錯視を、模式的に示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第2例によるキックバック錯視又はアースワーム錯視を、模式的に示す図である。
【図13】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第3例によるキックバック錯視又はアースワーム錯視を、模式的に示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第4例によるキックバック錯視又はアースワーム錯視を、模式的に示す図である。
【図15】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第5例を示す図である。
【図16】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第6例を示す図である。
【図17】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第7例を示す図である。
【図18】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第8例を示す図である。
【図19】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第9例を示す図である。
【図20】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第10例を示す図である。
【図21】本発明の第1実施形態における、時計盤及び指針の第11例を示す図である。
【図22】本発明の第1実施形態における、時計装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第2実施形態における、時計盤及び指針の第12例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。時計装置の時計盤及び指針(オブジェクト)は、表示装置の画面に表示された画像でもよいし、物理的な機構でもよい。第1実施形態では、時計盤及び指針は、表示装置(表示部)の画面に表示された画像であるものとして説明をする。

【0020】
図1には、時計システムの構成例が、ブロック図により示されている。時計システムは、時計装置100aと、通信装置200と、記憶装置300とを備える。この時計システムは、例えば、情報端末に備えられる。

【0021】
通信装置200は、時計盤の画像情報を他の装置(不図示)から受信し、受信した時計盤の画像情報を、記憶装置300に記憶させる。また、通信装置200は、指針(例えば、時針、分針及び秒針)の画像情報を他の装置(不図示)から受信し、受信した指針の画像情報を、記憶装置300に記憶させる。なお、通信装置200は、時計装置100aに備えられていてもよい。また、通信装置200は、時計装置100aが実行する所定の時計プログラム(例えば、スクリーンセーバーなどのアプリケーション)を、記憶装置300に記憶させてもよい。

【0022】
記憶装置300は、通信装置200が受信した時計盤の画像情報、及び、通信装置200が受信した指針の画像情報を記憶する。記憶装置300は、時計盤の画像情報、及び指針の画像情報を、時計装置100aからの要求に応じて、時計装置100aに出力する。なお、記憶装置300は、時計盤の画像情報、及び指針の画像情報を、予め記憶していてもよい。また、記憶装置300は、時計装置100aに備えられていてもよい。また、記憶装置300は、時計装置100aが実行する所定の時計プログラム(アプリケーション)を記憶してもよい。

【0023】
時計装置100aは、計時部110と、処理部120と、表示部130aとを備える。 計時部110は、時刻情報を処理部120に所定周期で出力する。ここで、時刻情報には、時計盤における指針の位置(回転角)が予め対応付けられているものとする。

【0024】
処理部120は、時計盤の画像情報と、中間色を有する指針の画像情報とを、記憶装置300から取得する。ここで、中間色は、縞模様を構成する隣り合う線の色に基づく中間色である。処理部120は、時計盤に描かれた縞模様(後述)を指針が通過するように、時刻情報に予め対応付けられた位置(回転角)まで、画像処理により指針を移動させる。

【0025】
具体的には、処理部120は、時計盤の画像を表示させるための画像処理、及び、時刻情報に予め対応付けられた位置(回転角)に指針の画像を表示させるための画像処理を実行する。ここで、処理部120は、間欠的に跳ね返されるように指針を移動させるための画像処理を実行することなく、画像処理としては、時計盤に描かれた縞模様(後述)を指針が滑らかに通過するように、時刻情報に応じて指針を移動させる。

【0026】
表示部130aは、処理部120による画像処理結果に基づいて、時計盤の画像、及び中間色を有する指針の画像を表示する。ここで、滑らかに指針が移動されるよう処理部120が画像処理を実行しているので、表示部130aは、表示処理としては、時計盤の縞模様を滑らかに通過する指針を表示することになる。

【0027】
次に、錯視について説明する。
図2には、中間色と錯視との関係が示されている。表示部130a(図1を参照)に表示された時計盤には、縞模様が描かれる。中間色を有する指針は、時計盤に描かれた縞模様を通過するように、処理部120により滑らかに移動される。その結果として、キックバック錯視(Kickbacks Illusion)、アースワーム(Earthworms Illusion)錯視、フットステップ錯視(Footsteps Illusion)、及び、インチワーム錯視(Inchworms Illusion)のうち少なくとも一つが、時計盤を見ている観察者に知覚されることになる。

【0028】
ここで、キックバック錯視とは、オブジェクト(例えば、指針)の移動方向とは逆の向きに、そのオブジェクトが跳ね返される動きが、観察者に知覚される錯視である。例えば、時計盤に描かれた縞模様の線によって反時計回りに僅かに跳ね返される指針の動きが、キックバック錯視として、観察者に知覚されてもよい。

【0029】
また、アースワーム錯視とは、オブジェクト(例えば、指針)の移動方向とは逆の向きに、そのオブジェクトが跳ね返される動きと合わせて、オブジェクトの移動方向と同じ向きに、そのオブジェクトが伸び縮みされる動きが、観察者に知覚される錯視である。例えば、時計盤に描かれた縞模様の線によって反時計回りに僅かに跳ね返され、かつ時計回りに僅かに伸び縮みされる指針の動きが、アースワーム錯視として、観察者に知覚されてもよい。

【0030】
また、フットステップ錯視とは、オブジェクトの移動方向と同じ向きに、そのオブジェクトが間欠的に移動される動きが、観察者に知覚される錯視である。例えば、時計盤に描かれた縞模様の線によって時計回りに間欠的に移動される指針の動きが、フットステップ錯視として、観察者に知覚されてもよい。

【0031】
また、インチワーム錯視とは、オブジェクトの移動方向と同じ向きに、そのオブジェクトが伸び縮みされる動きが、観察者に知覚される錯視である。例えば、時計盤に描かれた縞模様の線によって時計回りに伸び縮みされる指針の動きが、インチワーム錯視として、観察者に知覚されてもよい。

【0032】
以下、縞模様を構成する隣り合う一方の線の色値aは、下限の色値であるものとする。また、縞模様を構成する隣り合う他方の線の色値bは、上限の色値であるものとする。下限の色値a(例えば、値0)は、予め定められた色(例えば、黒、赤、青、緑)を示す。また、上限の色値b(例えば、値255)は、予め定められた他の色(例えば、白)を示す。

【0033】
以下では、下限の色値aは、一例として、黒を示す値0であるものとする。また、上限の色値bは、一例として、白を示す値255であるものとする。この場合、指針は、白及び黒の中間色、つまり、灰色を有する。以下、色値には、「a<p≦p<q≦q<r≦r<b」の大小関係があるものとする。

【0034】
例えば、「a=0,p=70,p=100,q=180,q=210,r=200,r=230,b=255」である。なお、下限値a及び上限値bの色値は、所定の画像規格に基づいて、それぞれ予め定められてもよい。また、下限値a及び上限値b以外の色値は、実験的にそれぞれ求められてもよい。

【0035】
縞模様を構成する隣り合う線の両方に指針が重なり、且つ、その指針が有する中間色の色値cが「a≦c≦p」の範囲にある場合、縞模様の色値aの線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。

【0036】
また、縞模様を構成する隣り合う線の両方に指針が重なり、且つ、その指針が有する中間色の色値cが「p≦c≦q」の範囲にある場合、縞模様の色値aの線に差し掛かった指針によるキックバック錯視が、観察者に知覚される。「(p+q)/2」の色値を中心として、色値cが「p-q」の絶対値の30%の範囲内である場合、色値「(p+q)/2」を中心とするこの範囲内は、キックバック錯視が観察者に顕著に知覚されるという観点から、特に好ましい。なお、その指針が有する中間色の色値cが「p≦c≦p」の範囲にある場合、キックバック錯視及びフットステップ錯視のうち少なくとも一方が、観察者に知覚される。さらに、インチワーム錯視及びアースワーム錯視のうち少なくとも一方が、観察者に知覚されてもよい。

【0037】
また、縞模様を構成する隣り合う線の両方に指針が重なり、且つ、その指針が有する中間色の色値cが「q≦c≦r」の範囲にある場合、縞模様の色値bの線に差し掛かった指針によるキックバック錯視が、観察者に知覚される。「(q+r)/2」の色値を中心として、色値cが「p-r」の絶対値の30%の範囲内である場合、色値「(q+r)/2」を中心とするこの範囲内は、キックバック錯視が観察者に顕著に知覚されるという観点から、特に好ましい。なお、その指針が有する中間色の色値cが「q≦c≦q」の範囲にある場合、キックバック錯視及びフットステップ錯視の少なくとも一方が、観察者に知覚される。さらに、インチワーム錯視及びアースワーム錯視のうち少なくとも一方が、観察者に知覚されてもよい。

【0038】
また、縞模様を構成する隣り合う線の両方に指針が重なり、且つ、その指針が有する中間色の色値cが「r≦c≦b」の範囲にある場合、縞模様の色値bの線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。なお、その指針が有する中間色の色値cが「r≦c≦r」の範囲にある場合、キックバック錯視及びフットステップ錯視の少なくとも一方が、観察者に知覚される。さらに、インチワーム錯視及びアースワーム錯視のうち少なくとも一方が、観察者に知覚されてもよい。

【0039】
図3には、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針の寸法例が示されている。図3では、指針810は、縞模様を構成する隣り合う黒線及び白線の両方に重なっている。つまり、表示部130a(図1を参照)に表示された指針810は、色値aの黒線と、色値bの白線との両方を、上書きしている。xは、指針810の幅を示す符号である。ωは、縞模様800の線の幅を示す符号である。以下、縞模様800の色値aの黒線と、縞模様800の色値bの白線とは、同じ幅ωであるものとして説明を続ける。

【0040】
図4には、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針によるキックバック錯視が、模式的に示されている。図4では、指針810及び指針820は、同じ形状を有している。指針810の幅xは、縞模様800の線の幅ωの偶数倍である。ここで、指針810は、少なくとも一部分が、縞模様800の線の幅ωの偶数倍であればよい。

【0041】
なお、当該キックバック錯視が生じ易いという観点から、指針810の幅xは、縞模様800の縞一本の幅ωの偶数倍のプラスマイナス30%の範囲内であることが好ましい。また、指針810の幅xは、縞模様800の縞一本の幅ωの偶数倍のプラスマイナス15%の範囲内であることがより好ましく、偶数倍であることが特に好ましい。

【0042】
図4では、指針810及び指針820は、縞模様800の線の長手方向に並んで配置されている。また、指針810及び指針820は、縞模様800を通過するように、縞模様800の線に直交する右方向に、滑らかに移動されているものとする。ここで、指針810の色は、色値cが「p≦c≦q」(図2を参照)の範囲にある。一方、指針820の色は、色値cが「q≦c≦r」(図2を参照)の範囲にある。

【0043】
なお、当該キックバック錯視が生じ易いという観点から、指針810の色は、色値cが「p≦c≦q」の範囲が好ましい。「(p+q)/2」の色値を中心として、色値cが「p-q」の絶対値の30%の範囲内である場合、色値「(p+q)/2」を中心とするこの範囲内は、キックバック錯視が観察者に顕著に知覚されるという観点から、特に好ましい。一方、指針820の色は、色値cが「q≦c≦r」の範囲が好ましい。「(q+r)/2」の色値を中心として、色値cが「q-r」の絶対値の30%の範囲内である場合、色値「(q+r)/2」を中心とするこの範囲内は、キックバック錯視が観察者に顕著に知覚されるという観点から、特に好ましい。

【0044】
図4(A)では、指針810の右端が、縞模様800の黒線と混同されて識別が難しくなる一方で、指針810の左端が、縞模様800の白線と混同されずに識別が容易になる。これにより、色値aの黒線に差し掛かった指針810によるキックバック錯視が、観察者に知覚される。

【0045】
図4(B)では、指針820の右端が、縞模様800の白線と混同されて識別が難しくなる一方で、指針820の左端が、縞模様800の黒線と混同されずに識別が容易になる。これにより、色値bの白線に差し掛かった指針820によるキックバック錯視が、観察者に知覚される。

【0046】
図5には、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針によるアースワーム錯視が、模式的に示されている。図5では、指針810及び指針820は、同じ形状を有している。指針810の幅xは、縞模様800の線の幅ωの奇数倍である。ここで、指針810は、少なくとも一部分が、縞模様800の線の幅ωの奇数倍であればよい。

【0047】
なお、当該アースワーム錯視が生じ易いという観点から、指針810の幅xは、縞模様800の縞一本の幅ωの奇数倍のプラスマイナス30%の範囲内であることが好ましい。また、指針810の幅xは、縞模様800の縞一本の幅ωの奇数倍のプラスマイナス15%の範囲内であることがより好ましく、奇数倍であることが特に好ましい。

【0048】
図5では、指針810及び指針820は、縞模様800の線の長手方向に並んで配置されている。また、指針810及び指針820は、縞模様800を通過するように、縞模様800の線に直交する右方向に、滑らかに移動されているものとする。ここで、指針810の色は、色値cが「p≦c≦q」(図2を参照)の範囲にある。一方、指針820の色は、色値cが「q≦c≦r」(図2を参照)の範囲にある。

【0049】
なお、当該アースワーム錯視が生じ易いという観点から、指針810の色は、色値cが「p≦c≦q」の範囲が好ましい。「(p+q)/2」の色値を中心として、色値cが「p-q」の絶対値の30%の範囲内である場合、色値「(p+q)/2」を中心とするこの範囲内は、アースワーム錯視が観察者に顕著に知覚されるという観点から、特に好ましい。一方、指針820の色は、色値cが「q≦c≦r」の範囲が好ましい。「(q+r)/2」の色値を中心として、色値cが「q-r」の絶対値の30%の範囲内である場合、色値「(q+r)/2」を中心とするこの範囲内は、アースワーム錯視が観察者に顕著に知覚されるという観点から、特に好ましい。

【0050】
図5(A)では、指針810の右端が、縞模様800の黒線と混同されて識別が難しくなる一方で、指針810の左端も、縞模様800の他の黒線と混同されて識別が難しくなる。これにより、色値aの黒線に差し掛かった指針810によるアースワーム錯視が、観察者に知覚される。

【0051】
図5(B)では、指針820の右端が、縞模様800の白線と混同されて識別が難しくなる一方で、指針820の左端も、縞模様800の他の白線と混同されて識別が難しくなる。これにより、色値bの白線に差し掛かった指針820によるアースワーム錯視が、観察者に知覚される。

【0052】
図6には、縞模様を構成する隣り合う線の両方に重なる指針による錯視が、色値毎に表により示されている。指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「a≦c≦p」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「p≦c≦q」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるキックバック錯視が、観察者に知覚される。

【0053】
指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「q≦c≦r」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるキックバック錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「r≦c≦b」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。

【0054】
一方、指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、色値cが「a≦c≦p」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるインチワーム錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、色値cが「p≦c≦q」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるアースワーム錯視が、観察者に知覚される。

【0055】
指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、色値cが「q≦c≦r」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるアースワーム錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、色値cが「r≦c≦b」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるインチワーム錯視が、観察者に知覚される。

【0056】
図7には、縞模様を構成する隣り合う線の一方に重なる指針の寸法例が示されている。図7では、指針810は、縞模様を構成する隣り合う白線及び黒線のうち、白線には重なっているが、黒線には重なっていない。つまり、表示部130a(図1を参照)に表示された指針810は、色値bの白線を上書きする一方で、色値aの黒線を上書きしていない。なお、xは、図3と同様に、指針810の幅を示す符号である。ωは、図3と同様に、縞模様800の線の幅を示す符号である。

【0057】
図8には、縞模様を構成する隣り合う線の一方に重なる指針による錯視が、色値毎に表により示されている。指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「a≦c≦p」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「p≦c≦q」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。

【0058】
指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「q≦c≦r」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の偶数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「r≦c≦b」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるフットステップ錯視が、観察者に知覚される。

【0059】
一方、指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「a≦c≦p」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるインチワーム錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「p≦c≦q」の範囲にある場合、色値aの黒線に差し掛かった指針によるインチワーム錯視が、観察者に知覚される。

【0060】
指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「q≦c≦r」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるインチワーム錯視が、観察者に知覚される。また、指針の幅が縞模様の線の幅の奇数倍であり、且つ、指針が有する色の色値cが「r≦c≦b」の範囲にある場合、色値bの白線に差し掛かった指針によるインチワーム錯視が、観察者に知覚される。

【0061】
次に、時計盤及び指針の例を説明する。
以下では、一例として、指針は、縞模様を構成する隣り合う線(黒線及び白線)の両方に重なっているものとして(例えば、図3を参照)、説明を続ける。

【0062】
図9には、時計盤及び指針の第1例によるキックバック錯視又はアースワーム錯視が、模式的に示されている。図9には、時計盤及び指針の第1例として、時計盤に描かれた放射状の縞模様510と、時計盤に描かれた細い扇形の指針511とが示されている。表示部130a(図1を参照)は、縞模様510と、指針511とを表示する。

【0063】
縞模様510は、所定の点(例えば、時計盤の中心)から放射状に延びた複数の線からなる縞模様であって、当該所定の点を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の線からなる縞模様である。ここで、縞模様510は、時計盤の全体に描かれていてもよいし、時計盤の一部に描かれてもよい。以下、当該所定の点は、時計盤の中心であるものとして説明を続ける。

【0064】
図9(A)では、指針511は、12時の位置を指している。処理部120(図1を参照)は、時計盤の中心を回転中心として、中間色を有する指針511を時計回りに移動させる。具体的には、指針511は、縞模様510を通過するように、図9(B)~(F)に示す順に回転する。

【0065】
これにより、観察者には、指針511によるキックバック錯視が、縞模様510の線の幅と、指針511の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針511が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針511を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針511を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0066】
また、観察者には、指針511によるアースワーム錯視が、指針511の幅に応じて、知覚されてもよい。例えば、指針511が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針511を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針511を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0067】
図10には、時計盤及び指針の第2例によるフットステップ錯視が、模式的に示されている。図10には、時計盤及び指針の第2例として、時計盤に描かれた放射状の縞模様520と、時計盤に描かれた細い扇形の指針521とが示されている。表示部130a(図1を参照)は、縞模様520と、指針521とを表示する。

【0068】
縞模様520は、時計盤の中心から放射状に延びた複数の線からなる縞模様であって、時計盤の中心を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の線からなる縞模様である。ここで、縞模様520は、時計盤の全体に描かれていてもよいし、時計盤の一部に描かれてもよい。

【0069】
縞模様520を構成する線は、フットステップ錯視を知覚させる幅を有する部分と、インチワーム錯視を知覚させる幅を有する部分と、キックバック錯視を知覚させる幅を有する部分又はアースワーム錯視を知覚させる幅を有する部分とが、一つの時計盤に混在している。

【0070】
図10では、一例として、1時30分の位置から4時30分の位置までの隣り合う線は、指針521と同じ中間色及び白色を有する。また、1時30分の位置から4時30分の位置までの線は、フットステップ錯視を知覚させる幅を有している。

【0071】
また、4時30分過ぎの位置から7時30分の位置までの隣り合う線は、指針521と同じ中間色及び白色を有する。また、4時30分の位置から7時30分の位置までの線は、インチワーム錯視を知覚させる幅を有している。

【0072】
また、7時30分過ぎの位置から10時30分の位置までの隣り合う線は、黒色及び白色を有する。また、7時30分過ぎの位置から10時30分の位置までの線は、キックバック錯視又はアースワーム錯視を知覚させる幅を有している。

【0073】
図10(A)では、指針521は、12時の位置を指している。処理部120(図1を参照)は、時計盤の中心を回転中心として、中間色を有する指針521を時計回りに移動させる。具体的には、指針521は、1時30分の位置から4時30分の位置まで縞模様520を通過するように、図10(B)~(F)に示す順に回転する。

【0074】
これにより、観察者には、指針521によるフットステップ錯視が、縞模様520の線の幅と、指針521の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針521が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に指針521を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に指針521を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0075】
図11には、時計盤及び指針の第2例(図10を参照)によるインチワーム錯視が、模式的に示されている。処理部120(図1を参照)は、例えば、時計盤の中心を回転中心として、中間色を有する指針521を時計回りに移動させる。具体的には、指針521は、4時30分過ぎの位置から7時30分の位置まで縞模様520を通過するように、図11(A)~(C)に示す順に回転する。

【0076】
これにより、観察者には、指針521によるインチワーム錯視が、縞模様520の線の幅と、指針521の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針521が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に伸び縮みさせながら指針521を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に伸び縮みさせながら指針521を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0077】
図12には、時計盤及び指針の第2例(図10を参照)によるキックバック錯視又はアースワーム錯視が、模式的に示されている。処理部120(図1を参照)は、例えば、時計盤の中心を回転中心として、中間色を有する指針521を時計回りに移動させる。具体的には、指針521は、7時30分過ぎの位置から10時30分の位置まで縞模様520を通過するように、図12(A)~(G)に示す順に回転する。

【0078】
これにより、観察者には、指針521によるキックバック錯視が、縞模様520の線の幅と、指針521の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針521が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針521を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針521を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0079】
また、観察者には、指針521によるアースワーム錯視が、縞模様520の線の幅と、指針521の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針521が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針521を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針521を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0080】
図13には、時計盤及び指針の第3例によるキックバック錯視又はアースワーム錯視が、模式的に示されている。縞模様530は、山型の白色領域を一部に有する縞模様である。ここで、縞模様530は、時計盤の全体に描かれていてもよいし、時計盤の一部に描かれてもよい。指針531は、中間色を有し、その形状に凸部を有する。表示部130a(図1を参照)は、縞模様530と、指針531とを表示する。なお、指針531は、複数でもよい。

【0081】
処理部120(図1を参照)は、縞模様530の線に直交する右方向に、指針531を移動させる。具体的には、指針531は、縞模様530を通過するように、図13(A)~(C)に示す順に移動する。

【0082】
これにより、観察者には、指針531によるキックバック錯視が、縞模様530の線の幅と、指針531の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針531が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針531を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針531を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0083】
また、観察者には、指針531によるアースワーム錯視が、縞模様530の線の幅と、指針531の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針531が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に伸び縮みさせながら指針531を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に伸び縮みさせながら指針531を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0084】
図14には、時計盤及び指針の第4例によるキックバック錯視又はアースワーム錯視が、模式的に示されている。縞模様530は、図13と同様に、山型の白色領域を一部に有する縞模様である。ここで、縞模様530は、時計盤の全体に描かれていてもよいし、時計盤の一部に描かれてもよい。指針531-n(nは、符号1~3)は、図13と同様に、中間色を有し、その形状に凸部を有する。表示部130a(図1を参照)は、縞模様530と、指針531-1~531-3とを表示する。

【0085】
処理部120(図1を参照)は、縞模様530の線に直交しない右斜め上方向に、指針531-1~531-3を移動させる。具体的には、指針531-1~531-3は、縞模様530を通過するように、図14(A)~(D)に示す順に、右斜め上方向に直線上を等速に移動する。

【0086】
これにより、観察者には、指針531-1~531-3によるキックバック錯視が、縞模様530の線の幅と、指針531-1~531-3のそれぞれの幅とに応じて、縞模様530の線に直交する方向に、知覚されることになる。例えば、指針531-1~531-3が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針531-1~531-3を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針531-1~531-3を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0087】
また、観察者には、指針531-1~531-3によるアースワーム錯視が、縞模様530の線の幅と、指針531-1~531-3のそれぞれの幅とに応じて、縞模様530の線に直交する方向に、知覚されることになる。例えば、指針531が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針531-1~531-3を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針531-1~531-3を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0088】
図15には、時計盤及び指針の第5例が示されている。時計盤及び指針の第5例として、放射状の縞模様410aと、中間色を有する指針420と、回転中心400とが示されている。処理部120(図1を参照)は、放射状の縞模様410aを通過するように、回転中心400を回転中心として、指針420を移動させる。表示部130a(図1を参照)は、縞模様410aと、指針420とを表示する。

【0089】
これにより、観察者には、指針420によるキックバック錯視が、指針420の幅に応じて、知覚されることになる。例えば、指針420が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針420を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針420を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0090】
また、観察者には、指針420によるアースワーム錯視が、指針420の幅に応じて、知覚されてもよい。例えば、指針420が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針420を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針420を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0091】
図16には、時計盤及び指針の第6例が示されている。時計盤及び指針の第6例として、時計盤に描かれた放射状の縞模様430及び縞模様431と、中間色を有する指針440と、回転中心400とが示されている。ここで、縞模様430及び縞模様431は、それぞれの線の幅が異なっていてもよい。処理部120(図1を参照)は、放射状の縞模様430及び縞模様431を通過するように、回転中心400を回転中心として、指針440を移動させる。表示部130a(図1を参照)は、縞模様430及び縞模様431と、回転中心400と、指針440とを表示する。

【0092】
これにより、観察者には、指針440によるキックバック錯視が、縞模様430及び縞模様431の線の幅と、指針440の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針440が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に伸び縮みさせながら指針440を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に伸び縮みさせながら指針440を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0093】
また、観察者には、指針440によるアースワーム錯視が、縞模様430及び縞模様431の線の幅と、指針440の幅とに応じて、知覚されることになる。例えば、指針440が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針440を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針440を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0094】
図17には、時計盤及び指針の第7例が示されている。時計盤及び指針の第7例として、時計盤に描かれた放射状の縞模様450及び縞模様451と、中間色を有する指針460と、回転中心400とが示されている。

【0095】
図17では、縞模様は、所定の点を共有する複数の同心円と、当該所定の点から延びる放射状の直線とによって区分された複数の円環であって、当該同心円の円周方向に、二以上の色により所定の間隔で配色された模様(チェック柄様の縞模様)である。また、処理部120(図1を参照)は、当該所定の点を回転中心として、指針を移動させる。また、チェック柄様の縞模様は、前記所定の間隔として、等間隔で配色された縞模様(チェック柄の縞模様)でもよい。ここで、チェック柄の縞模様450及びチェック柄の縞模様451は、それぞれの線の幅が異なっていてもよい。

【0096】
これにより、観察者には、指針460によるキックバック錯視が、指針460の幅に応じて、知覚されることになる。例えば、指針460が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針460を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針460を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0097】
また、観察者には、指針460によるアースワーム錯視が、指針460の幅に応じて、知覚されることになる。例えば、指針460が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針460を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針460を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0098】
図18には、時計盤及び指針の第8例が示されている。時計盤及び指針の第8例として、時計盤に描かれた放射状の縞模様470及び縞模様471と、中間色を有する指針480と、回転中心400とが示されている。ここで、縞模様470及び縞模様471は、それぞれの線の幅が異なっていてもよい。処理部120(図1を参照)は、放射状の縞模様470及び縞模様471を通過するように、回転中心400を回転中心として、指針480を移動させる。表示部130a(図1を参照)は、縞模様470及び縞模様471と、回転中心400と、指針480とを表示する。

【0099】
これにより、観察者には、指針480によるキックバック錯視が、指針480の幅に応じて、知覚されることになる。例えば、指針480が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針480を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針480を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0100】
また、観察者には、指針480によるアースワーム錯視が、指針480の幅に応じて、知覚されてもよい。例えば、指針480が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針480を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針480を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0101】
図19には、時計盤及び指針の第9例が示されている。時計盤及び指針の第9例として、時計盤に描かれた螺旋状の縞模様490と、中間色を有する指針500と、回転中心400とが示されている。処理部120(図1を参照)は、螺旋状の縞模様490を通過するように、回転中心400を回転中心として、指針500を移動させる。表示部130a(図1を参照)は、螺旋状の縞模様490と、中間色を有する指針500と、回転中心400とを表示する。

【0102】
螺旋状の縞模様490は、回転中心400から螺旋状に延びた複数の対数螺旋からなる縞模様であって、回転中心400を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の対数螺旋からなる縞模様である。ここで、螺旋状の縞模様490は、対数螺旋がそれぞれ交差しない縞模様でもよいし、対数螺旋がそれぞれ交差する縞模様でもよい。

【0103】
これにより、観察者には、指針500によるキックバック錯視が、知覚されることになる。例えば、指針500が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針500を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針500を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0104】
また、観察者には、指針500によるアースワーム錯視が、指針500の幅に応じて、知覚されてもよい。例えば、指針500が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針500を移動させるための画像処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されつつ伸び縮みさせながら指針500を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0105】
図20には、時計盤及び指針の第10例が示されている。時計盤及び指針の第10例として、時計盤に描かれた格子状の縞模様630と、指針600及び指針610とが示されている。処理部120(図1を参照)は、時計装置100aの表示部130aに描かれた格子状の縞模様630が、中間色を有する指針600及び指針610を通過するように、縞模様630を移動させる。

【0106】
図20では、処理部120は、左下方向に縞模様630を移動させる。ここで、指針600は、格子状の縞模様630を構成する直線に対して平行な線分を有している。処理部120は、当該直線に対して当該線分が平行を保って通過するように、指針600及び格子状の縞模様630の少なくとも一方を移動させる。

【0107】
これにより、観察者には、指針600及び指針610によるキックバック錯視、アースワーム錯視、フットステップ錯視、及び、インチワーム錯視のうち少なくとも一つが、縞模様630の線の幅と、指針600及び指針610のそれぞれの幅とに応じて、知覚されることになる。

【0108】
より具体的には、観察者には、指針600及び指針610がうねりながらその形状及び大きさを変えるように(あたかも、指針600及び指針610の形状の車輪が回転しているように)見える。また、例えば、指針600及び指針610が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針600及び指針610を移動させるための移動処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針600及び指針610を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0109】
図21には、時計盤及び指針の第11例が示されている。時計盤及び指針の第11例として、時計盤に描かれた格子状の縞模様710と、形状に凸部を有する指針700とが示されている。処理部120(図1を参照)は、時計装置100aの表示部130aに描かれた格子状の縞模様710を、中間色を有する指針700が通過するように、指針700を移動させる。

【0110】
図21では、処理部120は、平面方向(2次元方向)に指針700を移動させる。ここで、指針700は、格子状の縞模様710を構成する直線に対して平行な線分を有している。処理部120は、当該直線に対して当該線分が平行を保って通過するように、指針700、及び格子状の縞模様710の少なくとも一方を移動させる。

【0111】
これにより、観察者には、指針700によるキックバック錯視、アースワーム錯視、フットステップ錯視、及び、インチワーム錯視のうち少なくとも一つが、縞模様710の線の幅と、指針700の幅とに応じて、知覚されることになる。

【0112】
より具体的には、観察者には、指針700がうねりながらその形状及び大きさを変えるように(あたかも、指針700の形状のコウモリが羽ばたいているように)見える。また、例えば、指針700が秒針である場合、処理部120は、1秒毎に跳ね返されるように指針700を移動させるための移動処理を実行することなく、1秒毎に跳ね返されるように指針700を移動させているように、観察者に知覚させることができる。

【0113】
次に、時計装置の動作手順の例を説明する。
図22は、時計装置の動作手順を示すフローチャートである。
(ステップS1)処理部120(図1を参照)は、時刻情報を計時部110から取得する。
(ステップS2)処理部120は、時計盤の画像情報と、指針の画像情報とを、記憶装置300から取得する。

【0114】
(ステップS3)処理部120は、時計盤に描かれた縞模様を指針が通過するように、時刻に予め対応付けられた位置(回転角)(例えば、数字「12」が描かれている位置(回転角))まで、画像処理により指針を移動させる。ここで、処理部120は、画像処理としては、時計盤に描かれた縞模様を指針が滑らかに通過するように、時刻情報に応じて指針を移動させる。
(ステップS4)処理部120は、画像処理結果を、表示部130a(図1を参照)に表示させる。

【0115】
以上のように、時計装置100aは、時計盤に描かれた縞模様(例えば、縞模様800)を通過するように、縞模様の色に基づく中間色を有する指針(例えば、指針810)を移動させる処理部120を備え、指針の幅のうち縞模様を通過する部分の幅は、縞模様の線の幅以上である。
また、時計プログラムは、指針の幅のうち、縞模様を通過する部分の幅が、縞模様の線の幅以上である時計装置のコンピュータに、時計盤に描かれた縞模様を通過するように、縞模様の色に基づく中間色を有する指針を移動させる手順を実行させる。

【0116】
この構成により、処理部120は、時計盤に描かれた縞模様を通過するように指針を移動させる。
これにより、時計装置100a及び時計プログラムは、指針の真の動きと異なって指針が動くように観察者に知覚させることができる。

【0117】
(i)時計装置100a及び時計プログラムは、間欠的に跳ね返されるように指針を移動させるための表示処理又は移動機構が無くても、間欠的に跳ね返されるように指針を移動させているように、観察者に知覚させることができる(キックバック錯視)。

【0118】
(ii)時計装置100a及び時計プログラムは、間欠的に跳ね返される動作と合わせて伸び縮みさせながら指針を移動させるための表示処理又は伸び縮み機構が無くても、間欠的に跳ね返される動作と合わせて伸び縮みさせながら指針を移動させているように、観察者に知覚させることができる(アースワーム錯視)。

【0119】
時計装置100a及び時計プログラムは、キックバック錯視及びアースワーム錯視のうち少なくとも一方を提供するものとして好ましく、特に、キックバック錯視を提供するものとして好ましい。

【0120】
(iii)時計装置100a及び時計プログラムは、間欠的に移動されるように指針を移動させるための表示処理又は移動機構が無くても、間欠的に移動されるように、観察者に知覚させることができる(フットステップ錯視)。

【0121】
(iv)時計装置100a及び時計プログラムは、伸び縮みされるように指針を移動させるための表示処理又は移動機構が無くとも、伸び縮みされるように指針を移動させているように、観察者に知覚させることができる(インチワーム錯視)。

【0122】
また、観察者は、時計装置100aの時計盤の指針の動きを、見て楽しむことができる。すなわち、時計装置100aは、観察者の目を惹くことができる。例えば、時計装置100a及び時計プログラムは、指針が間欠的に移動される場合に、指針が移動した直後の一瞬だけ跳ね返されたり、指針が間欠的に跳ね返される動作と合わせて伸び縮みされたりするような特徴的な動きを取り入れることによって、時計装置の作動に伴う視覚的なデザイン性を高めることができる。

【0123】
また、処理部120は、下限の色値0を有する線と上限の色値255を有する線とから縞模様(例えば、縞模様800)が構成されている場合、色値70から色値230までの範囲(図2を参照)に含まれる中間色を有する指針(例えば、指針810)を移動させてもよい。

【0124】
また、指針(例えば、指針420)の幅のうち、縞模様(例えば、縞模様410a)を通過する部分の幅は、縞模様の線の整数倍の幅と等しくてもよい。

【0125】
また、縞模様(例えば、縞模様451)は、所定の点(例えば、回転中心400)を共有する複数の同心円と、当該所定の点から延びる放射状の直線とによって区分された複数の円環であって、当該同心円の円周方向に、二以上の色により所定の間隔で配色された縞模様であり、処理部120は、当該所定の点を回転中心として、指針(例えば、指針460)を移動させてもよい。ここで、縞模様(例えば、縞模様451)は、所定の間隔として、等間隔で配色された縞模様でもよい。

【0126】
また、縞模様(例えば、縞模様490)は、所定の点(例えば、回転中心400)から螺旋状に延びた複数の対数螺旋からなる縞模様であって、当該所定の点を中心とする円周上で等間隔となるように描かれた複数の対数螺旋からなる縞模様であり、処理部120は、当該所定の点を回転中心として、指針を移動させてもよい。
また、時計盤及び指針の少なくとも一方は、表示された画像でもよい。

【0127】
また、指針が複数ある場合、これら複数の指針のうち少なくとも一つの指針の幅は、縞模様(例えば、縞模様410a)の線の幅の整数倍、又は、偶数倍及び奇数倍の中間倍率とされてもよい。また、これら全ての指針の幅は、縞模様(例えば、縞模様410a)の線の幅の整数倍、又は、偶数倍及び奇数倍の中間倍率とされてもよい。

【0128】
また、指針(例えば、指針810)は、少なくとも一部分が、観察者に錯視を生じさせる形状であればよい。指針の一部分が、観察者に錯視を生じさせる形状である場合、指針の幅は、該一部分の幅とされる。

【0129】
また、縞模様(例えば、縞模様630)は、格子状の縞模様であって、指針(例えば、指針600)は、格子状の縞模様を構成する直線に対して平行な線分を有し、処理部120は、当該直線に対して当該線分が平行を保って通過するように、指針及び格子状の縞模様の少なくとも一方を移動させてもよい。

【0130】
[第2実施形態]
第2実施形態では、時計装置の時計盤及び指針が物理的な機構である点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、時計盤及び指針は、物理的な機構であるものとして説明を続ける。以下では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。

【0131】
図23には、時計盤及び指針の第12例が示されている。時計システムは、時計装置100bを備える。時計装置100bは、第1実施形態に示す時計装置100a(図1を参照)に対応する構成である。また、時計装置100bは、計時部110と、処理部120と、表示部130bとを備える。表示部130bは、第1実施形態に示す表示部130a(図1を参照)に対応する構成である。

【0132】
処理部120は、時計盤としての表示部130bに描かれた縞模様410bを、指針420が通過するように、時刻情報に予め対応付けられた位置(回転角)まで、移動処理により指針を移動させる。ここで、処理部120は、間欠的に跳ね返されるように指針420を移動させるための移動処理を実行することなく、移動処理としては、時計盤としての表示部130bに描かれた縞模様410bを、指針420が滑らかに通過するように、時刻情報に応じて指針を移動させる。

【0133】
移動処理として、処理部120は、指針420を移動させるための移動信号を、表示部130bに出力する。これにより、指針420は、表示部130bが有するアクチュエータ(不図示)により、移動信号に応じて移動される。なお、時計盤には、図9~図21に示された何れかの縞模様が描かれていてもよい。

【0134】
以上のように、時計装置100bは、時計盤としての表示部130bに描かれた縞模様410bを指針420が通過するように、中間色を有する指針420を移動させる処理部120(図1を参照)と、時計盤及び指針を表示する表示部130bと、を備える。
この構成により、処理部120は、時計盤としての表示部130bに描かれた縞模様410bを指針420が通過するように、中間色を有する指針420を移動させる。
これにより、時計装置100bは、間欠的に跳ね返されるように指針420を移動させるための移動機構が無くても(移動処理を実行しなくても)、間欠的に跳ね返されるように指針420を移動させているように、観察者に知覚させることができる(キックバック錯視)。
また、時計装置100bは、間欠的に伸び縮みさせながら指針420を移動させるための移動機構が無くても(移動処理を実行しなくても)、間欠的に跳ね返される動作と合わせて伸び縮みさせながら指針420を移動させているように、観察者に知覚させることができる(アースワーム錯視)。
また、観察者は、時計装置100bの時計盤としての表示部130bの指針420の動きを、見て楽しむことができる。すなわち、時計装置100bは、観察者の目を惹くことができる。

【0135】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

【0136】
なお、上記に説明した時計装置を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。

【0137】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。

【0138】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0139】
100a…時計装置、100b…時計装置、110…計時部、120…処理部、130a…表示部、130b…表示部、200…通信装置、300…記憶装置、400…回転中心、410a…縞模様、410b…縞模様、420…指針、430…縞模様、431…縞模様、440…指針、450…チェック柄の縞模様、451…チェック柄の縞模様、460…指針、470…縞模様、471…縞模様、480…指針、490…縞模様、500…指針、510…縞模様、511…指針、520…縞模様、521…指針、530…縞模様、531…指針、600…指針、610…指針、630…縞模様、700…指針、710…縞模様、800…縞模様、810…指針
図面
【図1】
0
【図2】
1
【図3】
2
【図4】
3
【図5】
4
【図6】
5
【図7】
6
【図8】
7
【図9】
8
【図10】
9
【図11】
10
【図12】
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【図13】
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【図14】
13
【図15】
14
【図16】
15
【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
22