複合多孔体およびその製造方法、並びにこれを用いた有機物質変換方法
国内特許コード | P06P003836 |
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掲載日 | 2006年5月12日 |
出願番号 | 特願2004-311071 |
公開番号 | 特開2005-314208 |
登録番号 | 特許第5194249号 |
出願日 | 平成16年10月26日(2004.10.26) |
公開日 | 平成17年11月10日(2005.11.10) |
登録日 | 平成25年2月15日(2013.2.15) |
優先権データ |
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発明者 |
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出願人 |
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発明の名称 |
複合多孔体およびその製造方法、並びにこれを用いた有機物質変換方法
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発明の概要 |
【課題】 有機物質を選択的にかつ迅速に他の物質に変換できる複合多孔体を提供する。 【解決手段】 光触媒粒子である二酸化チタンが分散した水溶液に、多孔体の原料としてテトラエトキシシランを添加して得られる生成物をろ過、乾燥後、加熱焼成する。これにより、多孔体と光触媒とが複合化した複合多孔体が製造できる。この複合多孔体は、光触媒を多く含有でき、また、多孔体の細孔や光触媒の結晶構造を崩さないことから、有機物質を選択的に吸着し、迅速に変換できる。 【選択図】 なし |
従来技術、競合技術の概要 |
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産業上の利用分野 |
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特許請求の範囲 |
【請求項1】 液体、ゾル、またはゲル状の合成媒体中で複合多孔体を形成する複合多孔体の製造方法において、 多孔体の骨格が生成する前に合成媒体に固体微粒子を混合分散させる工程と、 固体微粒子が分散した合成媒体中で、多孔体の骨格を生成させることにより多孔体と固体微粒子とが複合化した複合多孔体を形成させる工程と、を含み、 上記多孔体が、メソ多孔質シリカ、あるいはメソ多孔質シリカアルミナであり、かつ、上記固体微粒子が光触媒機能を有するものであり、 上記多孔体が、アルキル鎖の炭素数が10である直鎖アルキルトリメチルアンモニウムブロミドを鋳型として合成される無機多孔体であり、 上記固体微粒子の添加量が、上記多孔体の原料と上記固体微粒子との合計量に対して、60重量%以上であることを特徴とする複合多孔体の製造方法。 【請求項2】 超音波をかけて固体微粒子を分散させることを特徴とする請求項1に記載の複合多孔体の製造方法。 【請求項3】 上記固体微粒子が、二酸化チタンであることを特徴とする請求項1または2に記載の複合多孔体の製造方法。 【請求項4】 上記固体微粒子の平均粒径が、2nm以上50000nm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合多孔体の製造方法。 【請求項5】 上記多孔体が、平均細孔直径が0.5nm以上100nm以下の多孔体であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の複合多孔体の製造方法。 【請求項6】 上記多孔体の平均細孔直径が1.5nm以上であることを特徴とする請求項5に記載の複合多孔体の製造方法。 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の複合多孔体の製造方法により製造され、 メソ多孔質シリカあるいはメソ多孔質シリカアルミナである多孔体と、固体微粒子とが複合化されており、上記固体微粒子が光触媒機能を有するものであり、 上記固体微粒子の含有量が、上記多孔体の原料と上記固体微粒子との合計量に対して、60重量%以上であることを特徴とする複合多孔体。 【請求項8】 メソ多孔質シリカあるいはメソ多孔質シリカアルミナである多孔体と、 多孔体の細孔直径よりも大きい直径の固体微粒子と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の複合多孔体。 【請求項9】 上記固体微粒子が、二酸化チタンであることを特徴とする請求項7または8に記載の複合多孔体。 【請求項10】 上記多孔体が、平均細孔直径が0.5nm以上100nm以下の多孔体であることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の複合多孔体。 【請求項11】 請求項7から10のいずれか1項に記載の複合多孔体を、有機物質を含む試料液と接触させ、当該複合多孔体に上記固体微粒子を活性化する波長領域の光を照射することにより、当該試料液中の有機物質を反応させることを特徴とする有機物質変換方法。 【請求項12】 上記有機物質が、4-n-へプチルアニリンである、請求項11に記載の有機物質変換方法。 |
国際特許分類(IPC) |
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Fターム |
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画像
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出願権利状態 | 登録 |
英語項目の表示
発明の名称 |
COMBINED POROUS BODY AND ITS MANUFACTURING METHOD AND ORGANIC SUBSTANCE CONVERTING METHOD USING THE SAME
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発明の概要 |
PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a combined porous body capable of selectively and quickly converting an organic substance to other materials. SOLUTION: A product obtained by adding tetraethoxy silane as a porous body raw material to an aqueous solution dispersing a titanium dioxide being a photocatalyst particle is filtered, then dried and heat-fired. As a result, the combined porous body combining a porous body and a photocatalyst is manufactured. The combined porous body can contain a large amount of the photocatalyst and can selectively adsorb and quickly convert the organic substance since a fine pore of the porous body and the crystal structure of the photocatalyst are not collapsed. |
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