TOP > 国内特許検索 > 光学活性塩素化合物の製造方法
従来から光学活性な有機塩素化合物の合成についていろいろと研究されてきた。例えば光学活性塩素化合物の製造方法として,従来,クロロコハク酸イミドなどの塩素化剤にBOX-Phなどのオキサゾリジン類の光学活性触媒と銅,ニッケル,亜鉛などの金属錯体,あるいはプロリンやキナアルカロイド誘導体などを用いて,対応するカルボアニオン化合物に反応させることにより,光学活性な塩素炭素結合を有するクロロアルキルカルボニル化合物を製造する方法が知られている((a) Hintermann, L.; Togni, A. Helv. Chim. Acta 2000, 83, 2425. (b) Wack, H.; Taggi, A. E.; Hafez, A. M.; Drury, W. J., III.; Lectka, T. J. Am. Chem. Soc. 2001, 123, 1531. (c) Marigo, M.; Kumaragurubaran, N.; Jorgensen, K. A. Chem. Eur. J. 2004, 10, 2133. (d) Brochu, M. P.; Brown, S. P.; MacMillan, D. W. C. J. Am. Chem. Soc. 2004, 126, 4108. (e) Halland, N.; Braunton, A.; Bachmann, S.; Marigo, M.; Jorgensen, K. A. J. Am. Chem. Soc. 2004, 126, 4790. (f) Zhang, Y.; Shibatomi, K.; Yamamoto, H. J. Am. Chem. Soc, 2004, 126, 15038.)。
この発明は,特定の遷移金属錯体触媒を利用した特定の光学括性な塩素合物(以下,α-塩素化合物という)の製造方法にする。さらに詳しくは,この発明は,医薬,農薬,あるいは多くの汎用化学品の合成中間体等として有効を上記α-塩素化合物の製造方法に関する。
※ 画像をクリックすると拡大します。