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電車線路用保安装置

国内特許コード P07A011349
整理番号 /NO33407
掲載日 2007年11月6日
出願番号 特願2003-208929
公開番号 特開2005-073316
登録番号 特許第3992661号
出願日 平成15年8月27日(2003.8.27)
公開日 平成17年3月17日(2005.3.17)
登録日 平成19年8月3日(2007.8.3)
発明者
  • 安喰 浩司
  • 森本 大観
  • 久水 泰司
  • 佐藤 了吾
出願人
  • 公益財団法人鉄道総合技術研究所
  • 株式会社サンコーシヤ
発明の名称 電車線路用保安装置
発明の概要 【解決手段】電気車ECに電力を供給する電車線を介して過電圧を吸収する電車線路用保安装置において、帰回路である負き電線NFと保護地線FW又は接地間に、主放電ギャップG2を配設するとともに、ガスアレスタh5と抵抗体h2の直列接続回路に、又は、ガスアレスタと抵抗体の直列接続回路のガスアレスタに、副放電ギャップG3が並列に接続された保安器Hを配設したものである。
【効果】列車が絶縁空間を通過する際に発生したサージ電圧の放電による続流を防止することができるとともに、地絡事故時にも確実に放電動作するので、電車線路用保安装置の損傷を防止することができ、且つ、取り付け後の放電ギャップのギャップ調整を不要とすることができる。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


電気鉄道における電力供給用電線である電車線には、高電圧大電流が流れており、絶縁碍子のせん絡や電車線の地絡事故が起こった際には、地絡点に過電圧過電流が流れて、地絡点での大地電位上昇が発生し、電力や通信及び信号の電気設備等に損傷を与えることがある。



図1は、本発明の実施形態である電車線路用保安装置を用いた、き電回路の概要図であるが、基本的回路構成は、従来の電車線路用保安装置と同一であるので、図1を参照して、上述した過電圧に対する従来の技術について説明する。



図1は、一例としてのブースタトランス方式の交流き電回路の概略図であり、図において、BTは、ブースタトランス、NFは、帰回路である負き電線、Tは、トロリ、Rは、レール、FWは、保護地線、Eは、吸い上げ線である。ブースタトランスBTは、所定区間毎に設置されており、変電所SSから、電力を、トロリTを介して負荷(電気車EC)に供給するものである。そして、トロリTから電気車ECを介してレールRに流れる電流は、吸い上げ線Eで負き電線NFに吸い上げられて、変電所SSに返される。また、吸い上げ線Eは、ブースタトランスBTが設置された区間毎に設置されている。保護地線FWは、地絡事故保護対象の電柱等の構造物に接続され、更に、保護地線FWには、接地工事が施工されている。なお、絶縁空間ESは、トロリTを、各き電区間に分離するために設けられたものである。そして、負き電線NFには、碍子のせん絡やトロリTの地絡事故が発生した際に、電気設備等を保護するため、負き電線NFと保護地線FW又は接地(大地)の間に、電車線路用保安装置1が設置されている。



図4は、図1の負き電線NFに設置された従来の電車線路用保安装置1’の斜視図であり、図5は、図1の電車線路用保安装置1’の回路構成図である。なお、説明の都合上、従来の電車線路用保安装置には、符号1’が使用されている。



この電車線路用保安装置1’は、略円柱体の絶縁基台20を有しており、略円柱体の絶縁基台20の下部外周側面部20aの相対する部分には、一対の接続端子30が配設されており、接続端子30に接続された丸棒の立設端子31が、絶縁基台20の上部にそれぞれ導出されている。立設端子31に、略円柱体のカーボン材からなる放電電極32の貫通孔を挿通するとともに、立設端子31の上端部に刻設されたネジ部31aに、ナット33を螺合させることにより、一対の放電電極32を、立設端子31を介して、絶縁基台20に取り付けるように構成されている。このように、一対の放電電極32を、立設端子31を介して、絶縁基台20に取り付けることにより、一対の放電電極32により、放電ギャップG1を構築して、ギャップ放電を構成する。



Cは、プラスチック等からなる透明のカバーであり、カバーCの内周面下部に形成されたネジ溝と絶縁基台20の上部外周側面部20bに形成されたネジ山34とを螺合させることにより、絶縁基台20に、カバーCを取り付けるように構成されている。このように、絶縁基台20に、カバーCを取り付けることにより、放電電極32等を防塵するように構成されている。



上述したように構成された電車線路用保安装置1’が、負き電線NFに取付けられて、図5に示す構成のごとく、放電ギャップG1にてギャップ放電することで、過電圧から鉄道線路の電気設備等を保護していた。



【特許文献】
特開2003-70157及び意匠公報第710501号

産業上の利用分野


本発明は、電気鉄道の電力供給用電線である電車線の地絡事故時に発生する異常電圧や過大サージから、電車線路に設けられた設備機器等を保護するための電車線路用保安装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
地絡事故やサージ等の過電流から、電気設備等を保護するために、帰回路である負き電線と保護地線又は接地との間に設置されている電車線路用保安装置において、負き電線と保護地線又は接地との間に、一対の線路電極と1つの共通電極との間に形成された主放電ギャップが配設されているとともに、一対の線路電極の一方の線路電極と1つの共通電極との間、及び、一対の線路電極のもう一方の線路電極と1つの共通電極との間には、ガスアレスタと抵抗体の直列接続回路に、又は、ガスアレスタと抵抗体の直列接続回路のガスアレスタに、副放電ギャップが並列に配設されている保安器が、それぞれ接続されていることを特徴とする電車線路用保安装置。

【請求項2】
地絡事故やサージ等の過電流から、電気設備等を保護するために、帰回路である負き電線と保護地線又は接地との間に設置されている電車線路用保安装置において、絶縁基台と、該絶縁基台に配設された一対の接続端子と、該一対の接続端子の一方に、その一端が連結された1つの共通電極と、該共通電極との間に、主放電ギャップを構成する一対のエアギャップを形成するように配置された一対の線路電極とを有し、且つ、該一対の線路電極の一方の一端が、前記一対の接続端子のもう一方の接続端子に連結されているとともに、前記一対の線路電極が接続板により短絡されており、更に、一対の線路電極の一方の線路電極と1つの共通電極との間、及び、一対の線路電極のもう一方の線路電極と1つの共通電極との間には、ガスアレスタと抵抗体の直列接続回路に、又は、ガスアレスタと抵抗体の直列接続回路のガスアレスタに、副放電ギャップが並列に配設されている保安器が、それぞれ接続されていることを特徴とする電車線路用保安装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2003208929thum.jpg
出願権利状態 登録
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