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CATECHIN-BONDABLE PEPTIDE

Patent code P08A013597
File No. QP040060
Posted date Aug 22, 2008
Application number P2005-254847
Publication number P2007-063234A
Patent number P4348436
Date of filing Sep 2, 2005
Date of publication of application Mar 15, 2007
Date of registration Jul 31, 2009
Inventor
  • (In Japanese)立花 宏文
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人九州大学
Title CATECHIN-BONDABLE PEPTIDE
Abstract PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a peptide bondable to a catechin and a peptide having anti-oxidizing properties.
SOLUTION: In 67kDa laminin receptor (67LR), the site involved in bonding to EGCG was identified. The peptide or its modified peptide has bonding activity to catechins, particularly galloyl catechins. Further, the peptide having anti-oxidizing properties is derived from 67LR protein. The peptide is useful in the detection, immobilization and the like of catechins. The peptide can be also used in flavoring catechins. Furthermore, a pharmaceutical composition for treating prion diseases contains the above peptide or galloyl catechins. A method of screening simulated compound candidates of galloyl catechins uses the peptide.
Outline of related art and contending technology (In Japanese)


カテキン類のうち、エピガロカテキンガレート(EGCG)は、茶のカテキンの約50%を占める主用成分である。茶には、他にエピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピカテキン(以下それぞれ、EGC、ECG、EC)等が含まれる。



茶は古来より薬として用いられて来た古い歴史があり、近代よりその効能と成分の関係が解析されてきた。そのうちEGCGは1947年、A. Bradfieldらによって発見された成分である。EGCGを含めて茶のカテキン類の生理作用としては、抗酸化、抗癌、血漿コレステロール上昇抑制、血圧上昇抑制、血小板凝集抑制、血糖上昇抑制、痴呆予防、抗潰瘍、抗炎症、抗アレルギー、抗菌・抗虫歯、抗ウイルス、解毒、腸内フローラ改善、消臭等が報告されている。



このうち、抗癌作用は非常に多く報告されており、抗変異作用、抗発癌プロモーション作用、抗腫瘍増殖抑制作用、抗浸潤・転移阻害作用、抗血管新生阻害作用がある。最近の報告では、EGCGは白血病細胞のDNA合成を阻害しアポトーシスを誘導することが、またEGCGが乳癌細胞株の増殖を抑制することが報告されている。さらには、EGCGが正常細胞と比べて癌細胞の増殖を強く抑制するなどの報告がなされている。浸潤・転移に関しては、カテキン類がマトリゲルを用いた浸潤試験で高転移性細胞の浸潤を抑制することが、また、癌細胞のフィブロネクチンやラミニンへの接着をEGCGが阻害することが報告されている。



これらカテキン作用の分子レベルの解析が最近報告されてきている。たとえば、EGCGは癌との関連が示唆されているHer-2抗原高発現細胞の増殖を濃度依存的に抑制する。その作用機序はHer-2のリン酸化抑制によるその下流シグナル伝達の阻害だと報告されている。また、腫瘍増殖と密接な関連がある血管新生をEGCG等カテキンが阻害することが報告されている。そのメカニズムはカテキンが血管内皮細胞の増殖因子であるVEGFのレセプターVEGFR-1のリン酸化を抑制することにあると示されている。これはカテキンの抗酸化・抗ラジカル活性には依存しないと報告されている。同様に、他の増殖因子であるPDGF-BBによる血管平滑筋細胞でのPDGF-Rベータのリン酸化をカテキン類が抑制することで、血管の肥厚を抑制することが報告されている。さらに、EGF-2によるインビボでの血管新生並びに内皮細胞の増殖をEGCGが抑制することが報告されている。



カテキンには抗腫瘍効果以外にも、種々の生理作用が分子レベルで明らかになってきている。EGCGは肝細胞でのグルコース産生を抑制し、かつインスリンレセプターとIRS-1のチロシンリン酸化を促進することで抗糖尿病的作用が報告されている。また、パーキンソンモデルマウスにおいてEGCGは強く神経保護作用を示す報告から、多くの神経障害を抑制することが期待されている。アレルギーの要因である好塩基球でのFcイプシロンRIの発現をEGCGやそのメチル化体が抑制することを、さらには軟骨においてIL-1ベータによって誘導されるCOX-2やNO合成酵素2の発現をEGCGが抑制することが報告されている。



EGCGと結合する物質としてこれまでに、バクテリアII型脂肪酸合成酵素 (非特許文献1)、Bcl-2 (非特許文献2)、DNAメチル転移酵素 (非特許文献3)、67kDaラミニン・レセプター (非特許文献4)といったタンパク質が報告されている。しかしながら、これらタンパク質はそれぞれが他の物質とも結合することが知られており、いずれもEGCGとのみ特異的に結合する物質ではない。EGCGにのみ特異的に結合する物質の報告は今まで一切知られていない。



一方、上述した67kDaラミニン・レセプター(以下、67LR)は、295個のアミノ酸をコードするmRNAから翻訳された37kDa前駆体タンパク質が、細胞内で脂肪酸等によるアシル化重合反応を受けてホモ二量体又はヘテロ二量体化により67kDaとなったタンパク質であり、それがインテグリン類とともに細胞膜表面へ移行してはじめてラミニン・レセプターとして機能する(非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7)。このラミニン・レセプターの多くの癌細胞での高発現というデータにより、汎腫瘍特異的移植抗原としてのT細胞の免疫原として、腫瘍胎児抗原であると見なされている。ラミニン・レセプターは既に67LR以外に10数種類報告されているが、その中でも67LRの癌との関連が強く示唆されている。67LRのリガンドであるラミニンの発現は予後には影響ないが、67LRの発現は予後に負の結果をもたらすことが示されている。



これらの知見をもとに、67LRの発現を抑制することで抗腫瘍効果を示すことを期待して行われた実験が幾つか報告されている。67LRのアンチセンスRNAを癌細胞株に導入して作製した67LR低発現細胞株は、元の親株細胞よりもマウスのインビボにおいて有為に腫瘍増殖能の低下並びに転移能の低下が起り、その結果マウス個体の生存率が改善することが報告されている。さらには、当低67LR発現細胞株は親株よりも腫瘍血管新生の低下並びに血管新生促進因子であるVEGFの産生そのものも低下していることが報告されている。同様に、抗67LRに対する抗体を用いた腫瘍転移実験においても、アンチセンス実験と同様な効果が認められている。



非腫瘍関連においても、67LRの機能について幾つか報告がなされている。虚血動物モデルにおいて誘導される新生血管の増生が67LRと結合するラミニン由来ペプタイド(システイン-アスパラギン酸-プロリン-グリシン-チロシン-イソロイシン-グリシン-セリン-アルギニン)や、EGF由来ペプタイド(システイン-バリン-イソロイシン-グリシン-チロシン-セリン-グリシン-アスパラギン酸-アルギニン-システイン)によって抑制されることが報告されている。血管内皮細胞に対する剪断力によって誘導される動脈硬化との関与が指摘されているeNOS発現とNO産生が、67LRと結合するラミニン由来ペンタペプタイド(チロシン-イソロイシン-グリシン-セリン-アルギニン)によって抑制されることが報告されている。



最近では、67LRがクロイツフェルトヤコブ病の病因と考えられているプリオンタンパク質のレセプターとして働き、プリオンが結合してインタナリゼーションされることが、その結合とインタナリゼーションが膜ドメインを欠いたミュータント67LRの分泌によって阻害されることが報告されている。また、プリオンタンパク質が67LRレセプターに結合するときの結合部位は、アミノ酸番号161-179の部分であると報告されている(非特許文献8)。



67LRはまた、T細胞のサブセットであるCD45RO+/CD45RA-のメモリー細胞のCD4+CD8-又はCD4-CD8+のサブセット群で発現していることが報告され、67LRの免疫系への作用が示唆されている。



67LRのmRNA発現に関する報告も幾つか存在する。癌抑制因子であるp53や抗癌因子であるTNF-α、IFN-γによってその発現が抑制されることが報告されている。

Field of industrial application (In Japanese)


本発明は、カテキン類に結合することのできるペプチド、又は抗酸化活性を有するペプチドに関する。本発明のペプチドは、67kDaラミニン・レセプタータンパク質の、カテキン類への結合活性を有する部分に由来する。本発明によって提供されるペプチドは、食品(飲料を含む。)又は医薬品の分野で有用である。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
下記の(a)、(b)又は(c)のペプチド:
(a)配列番号:15のアミノ酸配列からなるペプチド;
(b)配列番号:15のアミノ酸配列において、1~9個のアミノ酸が付加されたアミノ酸配列からなり、かつエピガロカテキンガレート(EGCG)への結合活性を有するペプチド、又は配列番号:6若しくは配列番号:7のアミノ酸配列からなるペプチド;又は
(c)配列番号:31又は配列番号:32のアミノ酸配列からなるペプチド。

【請求項2】
 
配列番号:6、配列番号:7、配列番号:15、配列番号:31又は配列番号:32のアミノ酸配列からなるペプチドである、請求項1に記載のペプチド。

【請求項3】
 
標識化及び/又は固定化されている、請求項1又は2に記載のペプチド。

【請求項4】
 
配列番号:15、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31又は配列番号:32のアミノ酸配列からなるペプチド。

【請求項5】
 
配列番号:15、配列番号:18、配列番号:20、配列番号:31又は配列番号:32のアミノ酸配列からなる、請求項4に記載のペプチド。

【請求項6】
 
配列番号:25、又は配列番号:26のアミノ酸配列からなるペプチドを含む、抗酸化剤。

【請求項7】
 
請求項1のペプチドを用いることを特徴とする、ガロイルカテキン類の検出方法。

【請求項8】
 
請求項1のペプチドを用いて、ガロイルカテキン類を濃縮及び/又は精製する工程を含む、ガロイルカテキン類の製造方法。

【請求項9】
 
請求項1のペプチドを用いることを特徴とする、ガロイルカテキン類の固定化方法。

【請求項10】
 
請求項1のペプチドとガロイルカテキン類の結合体。

【請求項11】
 
配列番号:15のアミノ酸配列からなるペプチドを用いることを特徴とする、ガロイルカテキン類の抗酸化活性の促進方法。

【請求項12】
 
配列番号:15のアミノ酸配列からなるペプチドを含む、ガロイルカテキン類の抗酸化活性の促進剤。

【請求項13】
 
(1)試験化合物を準備し;
(2)試験化合物について、請求項1のペプチドへの結合性を評価し;そして
(3)試験化合物がペプチドへの結合性を有する場合に、その化合物を選択する
工程を含む、ガロイルカテキン類模倣化合物候補のスクリーニング方法。

【請求項14】
 
請求項1のペプチドを用いて、ガロイルカテキン類模倣化合物候補を濃縮及び/又は精製する方法。

【請求項15】
 
67kDaラミニン・レセプターのアミノ酸番号161~170のアミノ酸配列からなる部分をコードする塩基配列における変異を検出することを特徴とする、ガロイルカテキン類で処置可能な疾患素質の検出方法。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2005254847thum.jpg
State of application right Registered
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