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眼膜染色に用いる染色組成物 UPDATE 外国出願あり

国内特許コード P10A015688
整理番号 QP040034-JP
掲載日 2010年8月31日
出願番号 特願2007-525890
公表番号 特表2008-522953
登録番号 特許第4200222号
出願日 平成17年12月6日(2005.12.6)
公表日 平成20年7月3日(2008.7.3)
登録日 平成20年10月17日(2008.10.17)
国際出願番号 JP2005022738
国際公開番号 WO2006062233
国際出願日 平成17年12月6日(2005.12.6)
国際公開日 平成18年6月15日(2006.6.15)
優先権データ
  • 60/633,592 (2004.12.6) US
  • 60/647,504 (2005.1.27) US
発明者
  • 江内田 寛
  • 久富 智朗
  • 石橋 達朗
  • 鍵本 忠尚
  • 畑 快右
出願人
  • 国立大学法人九州大学
発明の名称 眼膜染色に用いる染色組成物 UPDATE 外国出願あり
発明の概要 眼膜除去を行う際の眼膜染色のための染色組成物であって、染色組成物はブリリアントブルーG(BBG)誘導体を主要成分として構成される。
従来技術、競合技術の概要


内境界膜(ILM)の染色は黄斑円孔及び網膜上膜(ERMS)のような硝子体網膜疾患の外科処置における重要な進歩の一つである(Indocyanine green-assisted peeling of the retinal internal limiting membrane. Burk SE et al. Ophthalmology. 2000;107:2010-2014.)。ILM及びERMSが見え難いため、現在では外科的なアジュバントを使用せずに膜を除去することは非常に困難であると広く認識されている。特に、インドシアニングリーン(ICG)及びトリパンブルー(TB)染色は様々な硝子体網膜疾患におけるILM及びERMS除去を非常に容易にし、結果としてこの技術は現在多数の外科医に広く受け入れられている。しかしながら、実験的及び臨床的利用の両方においてICG及びTBの硝子体内投与に起因する網膜損傷に関する報告が近年多数なされている。(Morphological and functional damage of the retina caused by intravitreous indocyanine green in rat eyes. Enaida H, et al. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2002; 240:209-213. ; Uemura A,et al. Visual field defects after uneventful vitrectomy for epiretinal membrane with indocyanine green-assisted internal limiting membrane peeling. Am J Ophthalmol. 2003;136:252-257. ; Veckeneer M, et al. Ocular toxicity study of trypan blue injected into the vitreous cavity of rabbit eyes. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2001;239:698-704.)



更に、白色成熟白内障の眼の連続環状嚢切開(CCC)を行うことは前嚢と下層にある白質とを識別しづらいために困難であった。嚢が見えづらいためにCCCが不完全あるいは不適切となり、その結果嚢の裂傷、硝子体消失及び眼内レンズ(IOL)脱臼にいたる傾向がある。赤色反射がほとんどあるいは全く無い白内障の眼球においてCCCを施術する際の前嚢染色のために色素を眼内投与することがますます一般的になってきている。Dadaは嚢染色によってCCCが未成熟白内障においてさえ容易になること、及び外科研修医に対して有用な補助となりうることを示した。0.1%及び0.06%のトリパンブルーが嚢染色に用いられ、インビボで目立った毒性が無いことが示されている。しかしながら、トリパンブルーはインビトロの厳しい条件下では角膜内皮に対し毒性を持つと報告されている。インドシアニングリーン(ICG)もまた嚢染色に頻繁に用いられる色素である。McEnerney及びPeyman はICGのウサギ角膜内皮細胞の計数への利用を記述しており、色素が生体内の内皮を損傷しないと示唆している。しかしながら、発明者らはICGが網膜細胞に対し毒性を持つ可能性を2002年に報告しており、ICGの毒性は網膜色素上皮、ガングリオン細胞、光受容体において報告されている。(Indocyanine green induces apoptosis in human retinal pigment epithelial cells. Rezai KA, et al. Am J Ophthalmol. 2004;137:931-933. ; Trypan blue induces apoptosis in human retinal pigment epithelial cells. Rezai KA et al. Am J Ophthalmol. 2004;138:492-495.)



前述の通り、眼膜、特に内境界膜及び前嚢の染色に用いられる色素(例えばICあるいはTB)は、その安全性に疑問が生じてきた。このような懸念は、網膜細胞に対する毒性、催奇形性などの可能性に関する報告によって高まった。更に、低濃度で充分な着色を得ることが困難であること及び煩雑な染色法といった技術的な問題があった。このため、このような問題が眼科手術をより困難なものにしていた。



従って、眼科手術の改善を推進するために、特に眼膜を染め、低濃度で対象をよく染色できる安全性の高い色素の開発が非常に望まれていた。

産業上の利用分野


優先権出願
本願は2004年12月6日に出願された米国仮出願番号60/633,592及び2005年1月27日に出願された米国仮出願番号60/647,504の優先権を主張する。これらの内容は参照することにより全体が本書に組み込まれる。



本発明は眼膜染色に用いる染色組成物に関する。より詳細には、本発明は特に膜を除去するために眼膜を染色するアジュバントとして利用される染色組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
眼膜除去を行う際の眼膜染色のための染色組成物であって、前記染色組成物はブリリアントブルーG(BBG)、薬理学的に許容されるその塩又はその水和物を主要成分として含有する、染色組成物。

【請求項2】
前記眼膜が、内境界膜(ILM)である、請求項1に記載の染色組成物。

【請求項3】
前記眼膜が、前嚢である、請求項1に記載の染色組成物。

【請求項4】
前記染色組成物が、前記BBG、薬理学的に許容されるその塩又はその水和物を0.1mg/mlから1.0mg/mlの範囲の濃度で含有する、請求項1に記載の染色組成物。

【請求項5】
前記染色組成物が、前記BBG、薬理学的に許容されるその塩又はその水和物を0.1mg/mlから0.25mg/mlの範囲の濃度で含有する、請求項1に記載の染色組成物。

【請求項6】
前記染色組成物が、298mOsmの浸透圧を有する、請求項1に記載の染色組成物。

【請求項7】
ブリリアントブルーG、薬理学的に許容されるその塩又はその水和物を用いた眼疾患の治療用染色組成物の製造方法。

【請求項8】
前記眼疾患の治療用染色組成物は、内境界膜(ILM)の染色及び除去を含む眼疾患の治療用染色組成物である、請求項7に記載の製造方法。

【請求項9】
前記眼疾患の治療用染色組成物は、治療が前嚢の染色及び除去を含む眼疾患の治療用染色組成物である、請求項7に記載の製造方法。

【請求項10】
前記治療中の前記染色組成物が、0.1mg/mlから1.0mg/mlの範囲の前記BBG濃度を有する、請求項7に記載の製造方法。

【請求項11】
前記治療中の前記染色組成物が、0.1mg/mlから0.25mg/mlの範囲の前記BBG濃度を有する、請求項7に記載の製造方法。

【請求項12】
前記治療中の前記染色組成物が、298mOsmの浸透圧を有する、請求項7に記載の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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