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(In Japanese)種子中のタンパク質含量が低減した植物ならびにその作出法および利用法

Patent code P100001004
Posted date Oct 1, 2010
Application number P2004-562037
Patent number P4644777
Date of filing Dec 9, 2003
Date of registration Dec 17, 2010
International application number JP2003015753
International publication number WO2004056993
Date of international filing Dec 9, 2003
Date of international publication Jul 8, 2004
Priority data
  • P2002-369700 (Dec 20, 2002) JP
Inventor
  • (In Japanese)黒田 昌治
Applicant
  • (In Japanese)国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
Title (In Japanese)種子中のタンパク質含量が低減した植物ならびにその作出法および利用法
Abstract (In Japanese)本発明は、貯蔵タンパク質の総量を減少させる方法およびそのために必要な技術の開発、そのような方法によって開発された植物およびその種子、ならびにそのような植物および種子の利用法を提供する。詳細には、プロラミンポリペプチドをコードする核酸配列に相補的な少なくとも15の連続する核酸配列または該相補的な少なくとも15の連続するヌクレオチド長を有する核酸配列に対して少なくとも約70%相同な核酸配列を含む、核酸分子が提供される。植物において種子中のタンパク質の発現量を減少させる方法であって、A)上記核酸分子を提供する工程;B)該核酸分子を該植物の細胞に導入する工程;C)該細胞を再分化させてトランスジェニック植物を作出する工程;およびD)該トランスジェニック植物から種子を得る工程、を包含する、方法もまた提供される。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

イネなどの穀物を含む植物の機能改良は、植物の遺伝子操作技術の進歩とともに、顕著な進展を見せている。当初は病虫害抵抗性や除草剤耐性など、主に農家を対象とした栽培面における改良が進められたが、最近ではむしろ、消費者にアピールできる要素の大きい食用部分の形質変換に力が入れられるように変わってきている。様々な生理機能ペプチドや抗体のような外来機能性タンパク質を植物に発現させる研究は世界中で行われており、特に種子については、長期に安定して保存できることから、そのような外来機能性タンパク質の生産装置として注目されており(特開2002-58492号公報、Molecular Breeding 9:149-158(2002))、同時に種子に発現させるためのプロモーターの研究もされている(Plant Cell Physiol.39:885-889(1998))。
イネなどの穀物種子では、種子中のタンパク質含量は数%~10%とされており、その大部分は貯蔵タンパク質という形態で存在している。貯蔵タンパク質は、発芽の際に窒素栄養源となるもので、それ以外の生理機能は有さないとされている。一般にタンパク質は、その溶解性に基づいて、グルテリン、プロラミン、グロブリン、アルブミンの4つに大別されるが、貯蔵タンパク質のタイプには植物種ごとに特徴がある。マメ科種子においてはグロブリンが主要貯蔵タンパク質であることが多い一方、穀類などの単子葉植物では、一部例外を除いてプロラミンが主要貯蔵タンパク質である(J.Exp.Botany 53:947-958(2002))。
イネは、穀類の中では例外的にグルテリンが主要な貯蔵タンパク質で、種子タンパクの60~70%を占める。グルテリン遺伝子群は、ハプロイドゲノムあたり約10個の遺伝子より構成されており、これらの遺伝子群はコード領域においてアミノ酸レベルで60~65%の相同性を示す2つサブファミリーGluAおよびGluBに分類される。また、それぞれのサブファミリーにはアミノ酸レベルで80%以上の相同性を示す5個程度の遺伝子が含まれている。グルテリンは、進化的にはマメの貯蔵タンパク質グロブリンと類縁関係を持っており、アミノ酸組成は比較的必須アミノ酸に富んでいて栄養価が高い。いっぽうプロラミンは、イネ種子タンパク質の20~30%を占め、グルテリンに次ぐ含有量を持つ。特徴としては、グルタミンを多量に含み、またプロリンも比較的多く含まれる一方、必須アミノ酸であるリジンは極めて少なく、栄養価が低い。プロラミンはゲノム中に、少しずつアミノ酸配列が異なっている類似した構造の遺伝子が複数存在することが知られており、その総数は25~100の間であると推定されている。このほかの貯蔵タンパクとしては、分子量26KDaのグロブリンが数%を占めている。種子中においては、貯蔵タンパク質は、プロテインボディと呼ばれる顆粒状の細胞内構造に蓄積される。種子をタンパク質の製造工場とするなら、プロテインボディはタンパク質の倉庫の役割を果たす。イネでは、由来・外観が全く異なる2種のプロテインボディを胚乳中に共存させている点でも特徴的であり、それぞれプロテインボディ1(プロラミンが蓄積)、プロテインボディ2(グルテリンとグロブリンが蓄積)と呼ばれる(Plant Cell Physiol.28:1517-1527(1987);Plant Physiol.88:649-655(1988);Plant Biotechnology,16:103-113(1999);醸協(1993)414-420;稲学大成第3巻32-39(1990)および稲学大成第3巻317-325(1990))。
貯蔵タンパク質を改変する試みは、いろいろな作物でなされており、主に栄養価の改善、加工特性の改善をめざしたものである。イネの場合は、日本酒醸造や米加工食品の原料として低タンパクであることが好まれるため、放射線照射または変異原処理したイネ変異体プールより、主要な種子貯蔵タンパク質の含量や組成が低減した変異系統の探索が精力的に行われている(Iida,S.et al.(1997)Theor.Appl.Genet.94,177-183;Iida,S.et al.(1993)Theor.Appl.Genet.87,374-378;Crop Sci.39:825-831(1999);育種学研究4(別1)66(2002);育種学雑誌47(別2)632(1997);育種学雑誌47(別2)176(1997);育種学雑誌45(別2)502(1995);および育種学雑誌45(別1)508(1995))。これまでのところ、特定のグルテリンおよびグルテリン含有量が減少した変異イネは研究が進んでおり、これはグルテリンがイネの主要な貯蔵タンパクであり、ターゲットとして有力であることにも起因している。代表的な低グルテリンイネ系統としては、突然変異によるLGC-1と、アンチセンス法による組換え低グルテリンイネ系統(特許3149951号公報;育種学研究3:139-149(2001)およびMolecular Breeding 8:273-284(2001))が知られている。このうちLGC-1については、変異の原因遺伝子は1遺伝子で優性遺伝することが明らかにされ、最近単離された(The Plant Cell 15,1455-1467,(2003))。その構造は、本来は向かいあわせに2つのグルテリン遺伝子(GluB4とGluB5)が転写されるゲノム領域のうち、2つの遺伝子に挟まれた両者のターミネーター領域が欠落していた。これにより、GluB4プロモーターによる転写は、本来の終結点を超えてGluB5遺伝子までをアンチセンス方向に転写し、その結果GluB4とGluB5の相同領域が2本鎖RNAを形成することで、RNAi現象による貯蔵タンパク質グルテリン全般の発現抑制が起きていた。突然変異はそのまま交配育種に利用できることから、自身や他のイネと交配した後代の系統が品種登録にまで至っている(農業技術55(10)、26-29(2000)および育種学研究4:33-42(2002))。ただし、LGC-1遺伝子はグルテリン発現抑制のための最適構造をとっているとは言いがたく、そのためにLGC-1においても、なお原品種の30~50%に及ぶグルテリンが残っている。なお本発明においても貯蔵タンパク質の発現抑制のためにRNAi現象を利用しているが、最適な構造の構築遺伝子を用いることにより、発現抑制の効率を大きく上昇させ、技術的に大きな進歩をもたらしていることに意義がある。また低グルテリンイネ系統に共通する問題点としては、確かにグルテリンは原品種より大きく減少しているが、その反動としてプロラミンの著しい増大が見られる。これは一般に種子内のタンパク質を一定に保とうとする調節機構が働いており、グルテリンが足りないことを感知してプロラミン合成を増大させるためである。その意味では。低グルテリン系統は、貯蔵タンパク組成を改変した米であっても、低タンパク質化には十分成功していない。
いっぽう、プロラミンについては、栄養価に乏しく、消化性が悪く、米の加工特性や米飯の味を低下させるとされていることから、低下させることが望まれている。既にいくつかの変異イネが知られているものの(Iida,S.et al.(1997)Theor.Appl.Genet.94,177-183;Iida,S.et al.(1993)Theor.Appl.Genet.87,374-378;育種学研究4(別1)66(2002);育種学雑誌47(別2)632(1997);育種学雑誌47(別2)176(1997);育種学雑誌45(別2)502(1995);および育種学雑誌45(別1)508(1995)15~19)、プロラミン低下の度合いが小さい、あるいは別の変異が同時に起こって稔実しなかったなどの理由から、有望系統の選抜は遅れている。このため、プロラミンが著しく増大するという、一連のグルテリン低減系統の問題点を解決する目処はたっていない。このように、低プロラミンイネの開発は今後の課題として残っている。
冒頭に述べた通り、種子を有用タンパク質の製造装置(バイオリアクター)として利用する研究が注目を集めている。種子は食品として長く食べてきた歴史もあるため、有害物質の混入のリスクが小さいメリットがあり、また特別な精製操作なしに、そのまま食べられる点も大きい。このような場合に貯蔵タンパク質が減少した種子を使えば、余剰のアミノ酸が効率良く外来タンパク質合成にまわるため、発現が増大する可能性がある。貯蔵タンパク質を減少させ、その分を有用タンパク質におきかえたとしても、窒素源としての機能は果たし得るので、種子生理的にも問題はおきにくいと考えられる。また、イネの場合、グルテリンとプロラミンは厳密にわけられて別々の顆粒に集積することから、そのしくみをうまく使って、プロテインボディに集積させることでより発現量を高めたり、有用タンパク質を精製しやすくすることも考えられている。例えば、貯蔵タンパク質プロラミンのシグナル配列は、同一種はもとより、イネ科種子、例えばコムギ、オオムギ、トウモロコシの貯蔵タンパク質でもホモロジーが高いことから、これらの配列を用いてプロテインボデイ1にタンパク質を集積させることができる可能性がある。
しかし、機能性作物の創出をめざして種子に外来タンパク質を発現させた既存の成果(特開2002-17187号公報;特開平7-213185号公報;および特表2001-518305号公報、育種学研究5(別2)294(2003))においては、多くの場合は通常の品種が発現に用いられている。その場合、種子内のアミノ酸プールの大部分がイネの貯蔵タンパク質合成に消費され、有用タンパク質生産のために使える量は非常に限定されてしまう。結果として、有用タンパク質発現レベルが限定され、機能改変の効率は良くない。また、貯蔵タンパク質変異イネを外来タンパク質発現に使った例(特開2002-58492号公報)においても、グルテリン低減イネは種子タンパク質総量としてはオリジナルとほぼ同等のため、やはり有用タンパク質と貯蔵タンパク質で種子内のアミノ酸プールの競合の問題は解決されていない。このように既存の技術においては、外来タンパク質の効率的な発現系を用いているとは言えない。
低タンパク質イネがあれば、何らかの形で米のタンパク質を除去して用いる場合にも、少ない労力でタンパク質を除けることから有用である。一般的な食用米や米加工食品原料としても、低タンパク質であることが好ましい(「種子のバイオサイエンス」種子生理生化学研究会編 学会出版センター2.イネ 251-257(1995);「種子のバイオサイエンス」種子生理生化学研究会編 学会出版センター4.コメの加工製品 359-365(1995)および「種子のバイオサイエンス」種子生理生化学研究会編 学会出版センター5.日本酒・清酒 366-371(1995))が、近年ニーズが増している領域には、アレルゲン低減米の材料が考えられる。なんらかのアレルギーを持つ人々は日本人の約1/3にのぼるといわれ、その中で従来はあまりアレルギーが問題となっていなかった米についても、アレルギー患者が増大しつつある。このような場合、栄養的には代替食品を摂取することですむものの、食べ慣れた米が突然食べられなくなることは、精神的な苦痛がはるかに大きい。そこで、米アレルギー患者向けに、アレルゲンを低減化した加工米のニーズが高まっている。米においてアレルゲンとなっているのはグロブリンタンパク質が主であり、例えば特開平2-167040号公報ではアレルゲン除去に米にタンパク質分解酵素を作用させ、グロブリンタンパク質の分解除去を試みている。また、特許第3055729号公報では、低タンパク質米を原材料にアルカリ洗浄でアレルゲンを溶解除去する方法が述べられている。いずれもタンパク質を除去することに主眼があることから、低タンパク質米のほうがタンパク質抽出除去効率がよくなるはずであるが、実際に用いているイネ系統は通常の系統か、貯蔵タンパクの組成が変化しているが低タンパクにはなっていない系統であり、効率的ではない。また特許第3055729号公報では、既存のいろいろな変異イネを試しているだけで、戦略的に機能性作物を開発しているわけではない。さらに、その結果好ましいとされた低グルテリンまたは低プロラミンの特性は、現在の品種では両立しておらず、単独品種で広い分子量の範囲に分布するアレルゲンの包括的な除去には成功していない。
以上のことから、米および米加工品の高度利用、機能性植物・種子の作出などの分野において、低タンパク質の種子の提供、および種子における外来タンパク質の発現を向上させることに対する需要は高い。
本発明は、種子のタンパク質含量を減少させる方法およびそのために必要な技術の開発、そのような方法によって開発された植物およびその種子、ならびにそのような植物および種子の利用法を提供することを課題とする。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、植物の機能改良に関する。より詳細には、本発明は、貯蔵タンパク質の発現を低減させる方法および外来タンパク質を効率よく発現させる方法ならびにそれらに使用するアンチセンス構築物、RNAi構築物、組成物、装置などに関する。別の局面では、本発明は、ネイティブのタンパク質に代えて目的のタンパク質を置き換えて発現させる方法に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に相補的な、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸分子であって、該イネのプロラミンポリペプチドの発現を減少させるアンチセンス活性によって該核酸分子を含まない該イネと比較して該イネにおける種子タンパク質の総量を減少させる活性を有する核酸分子。

【請求項2】
 
前記相補的な少なくとも15の連続するヌクレオチド長は、少なくとも50の連続するヌクレオチド長である、請求項1に記載の核酸分子。

【請求項3】
 
(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に由来する、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸分子であって、該イネのプロラミンポリペプチドの発現を減少させるアンチセンス活性によって該核酸分子を含まない該イネと比較して該イネにおける種子タンパク質の総量を減少させる活性を有する核酸分子。

【請求項4】
 
(A)(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に由来する、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸配列A;および
(B)(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に相補的な、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸配列B、
を含む因子であって、該イネのプロラミンポリペプチドの発現を減少させることによって該因子を含まない該イネと比較して該イネにおける種子タンパク質の総量を減少させるRNAiを引き起こす因子。

【請求項5】
 
前記核酸配列Aと前記核酸配列Bとは、互いに実質的に相補的である部分を含む、請求項4に記載の因子。

【請求項6】
 
前記核酸配列Aと前記核酸配列Bとは、互いに実質的に相補的である、請求項4に記載の因子。

【請求項7】
 
さらに、スペーサー配列を含む、請求項4に記載の因子。

【請求項8】
 
前記スペーサー配列は、イントロン配列を含む、請求項4に記載の因子。

【請求項9】
 
前記スペーサー配列は、前記核酸配列Aと前記核酸配列Bとの間に含まれる、請求項8に記載の因子。

【請求項10】
 
(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に相補的な、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸配列Bを含む核酸カセットであって、該イネのプロラミンポリペプチドの発現を減少させるアンチセンス活性によって該核酸カセットを含まない該イネと比較して該イネにおける種子タンパク質の総量を減少させる活性を有する核酸分子を含む、核酸カセット。

【請求項11】
 
外来遺伝子をコードする核酸配列をさらに含む、請求項10に記載の核酸カセット。

【請求項12】
 
(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に由来する、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸配列Aをさらに含む、請求項10に記載の核酸カセット。

【請求項13】
 
さらに、スペーサー配列を含む、請求項12に記載の核酸カセット。

【請求項14】
 
前記スペーサー配列は、イントロン配列を含む、請求項13に記載の核酸カセット。

【請求項15】
 
前記スペーサー配列は、前記核酸配列Aと、前記核酸配列Bとの間に含まれる、請求項13に記載の核酸カセット。

【請求項16】
 
さらに、シグナル配列を含む、請求項12に記載の核酸カセット。

【請求項17】
 
前記シグナル配列は、前記外来遺伝子の上流に配置される、請求項16に記載の核酸カセット。

【請求項18】
 
前記シグナル配列は、貯蔵タンパク質のシグナル配列である、請求項16に記載の核酸カセット。

【請求項19】
 
前記シグナル配列は、プロラミンシグナル配列である、請求項16に記載の核酸カセット。

【請求項20】
 
さらに、プロモーター配列を含む、請求項11に記載の核酸カセット。

【請求項21】
 
前記プロモーター配列は、前記外来遺伝子および前記核酸配列Bの両方に作動可能に連結される、請求項20に記載の核酸カセット。

【請求項22】
 
前記外来遺伝子および前記核酸配列Bの両方に、独立して別個のプロモーター配列が作動可能に連結される、請求項11に記載の核酸カセット。

【請求項23】
 
前記外来遺伝子に作動可能に連結されるプロモーター配列(プロモーター配列A)と、前記核酸配列Bに作動可能に連結されるプロモーター配列(プロモーター配列B)とは互いに異なる、請求項22に記載の核酸カセット。

【請求項24】
 
前記プロモーター配列Bは、種子に高いレベルで発現されるプロモーター配列である、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項25】
 
前記プロモーター配列Bは、貯蔵タンパク質プロモーターに由来する、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項26】
 
前記プロモーター配列Bは、貯蔵タンパク質プロモーターに由来し、前記プロモーター配列Aとは異なる、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項27】
 
前記プロモーター配列Bは、ポリユビキチンプロモーター、26kグロブリンプロモーター、グルテリンAプロモーター、グルテリンBプロモーター、16kDaプロラミンプロモーター、13kDaプロラミンプロモーターおよび10kDaプロラミンプロモーターからなる群より選択されるプロモーターに由来する、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項28】
 
前記プロモーター配列Aは、貯蔵タンパク質プロモーターに由来する、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項29】
 
前記プロモーター配列Aは、前記核酸配列Bに天然に付随するプロモーター配列である、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項30】
 
前記プロモーター配列Aは、26Kグロブリンプロモーター、グルテリンAプロモーター、グルテリンBプロモーター、16kDaプロラミンプロモーター、10kDaプロラミンプロモーターおよび13kDaプロラミンプロモーターからなる群より選択されるプロモーターに由来する、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項31】
 
前記プロモーター配列Aは、プロラミンプロモーターである、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項32】
 
前記プロモーター配列Aは、プロラミンプロモーターに由来し、前記プロモーター配列Bは、該プロラミンプロモーター以外のプロモーターに由来する、請求項23に記載の核酸カセット。

【請求項33】
 
前記外来遺伝子と前記プロモーター配列との間にインフレームでシグナル配列を含む、請求項21に記載の核酸カセット。

【請求項34】
 
さらに、ターミネーター配列を含む、請求項12に記載の核酸カセット。

【請求項35】
 
前記ターミネーター配列は、10kDaプロラミンのターミネーター配列である、請求項34に記載の核酸カセット。

【請求項36】
 
さらに外来遺伝子を含み、そして該外来遺伝子は、前記核酸配列Aおよび前記核酸配列Bよりも上流に存在する、請求項12に記載の核酸カセット。

【請求項37】
 
前記核酸配列Aと前記核酸配列Bとの間にスペーサー配列を含む、請求項36に記載の核酸カセット。

【請求項38】
 
前記核酸配列Aと前記核酸配列Bとの間にイントロン配列を含む、請求項36に記載の核酸カセット。

【請求項39】
 
核酸カセットを製造するための方法であって、該核酸カセットは、イネのプロラミンポリペプチドの発現を減少させるアンチセンス活性によって該核酸カセットを含まない該イネと比較して該イネにおける種子タンパク質の総量を減少させる活性を有し、
A)(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に相補的な、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸配列Bと、
(a)配列番号1に示される核酸配列またはそのフラグメント配列を有するポリヌクレオチド;または
(b)配列番号2に示されるアミノ配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチド
に由来する、少なくとも15の連続するヌクレオチド長の核酸配列を含む核酸配列Aと
を含むセットの上流に作動可能にプロモーター配列Bを有し、
外来遺伝子が該プロモーター配列Bよりも上流または下流に配置され、
該外来遺伝子には作動可能にプロモーター配列Aが連結されている、核酸カセットを提供する工程、
B)該核酸カセットを用いて植物を形質転換する工程;および
C)該形質転換された植物について、プロラミンの発現量が一部減少しているものを選択する工程、
を包含する、方法。

【請求項40】
 
請求項1に記載の核酸分子を含む、ベクター。

【請求項41】
 
プロモーター活性を有する配列をさらに含む、請求項40に記載のベクター。

【請求項42】
 
前記プロモーター活性を有する配列は、貯蔵タンパク質のプロモーターである、請求項41に記載のベクター。

【請求項43】
 
前記プロモーター活性を有する配列は、前記プロラミンのプロモーターである、請求項40に記載のベクター。

【請求項44】
 
ターミネーターをさらに含む、請求項40に記載のベクター。

【請求項45】
 
選択マーカーをコードする配列をさらに含む、請求項40に記載のベクター。

【請求項46】
 
請求項1に記載の核酸分子とは異なる外来遺伝子をコードする配列をさらに含む、請求項40に記載のベクター。

【請求項47】
 
請求項1に記載の核酸分子を含む、プロラミンポリペプチドの発現が減少されたイネ細胞。

【請求項48】
 
請求項1に記載の核酸分子とは異なる外来遺伝子をコードする核酸分子をさらに含む、請求項47に記載の細胞。

【請求項49】
 
ジャポニカ種のイネ細胞である、請求項47に記載の細胞。

【請求項50】
 
2対の染色体の両方に、請求項1に記載の前記核酸分子が導入された、請求項47に記載の細胞。

【請求項51】
 
前記イネは低グルテリン含量イネである、請求項47~50のいずれか1項に記載の細胞。

【請求項52】
 
前記低グルテリン含量イネはLGC-1である、請求項51に記載の細胞。

【請求項53】
 
請求項47~52のいずれか1項に記載の細胞を含む、イネ組織。

【請求項54】
 
請求項1に記載の核酸分子を含む、プロラミンポリペプチドの発現が減少されたイネ植物体。

【請求項55】
 
請求項1に記載の核酸分子とは異なる外来遺伝子をコードする核酸分子をさらに含む、請求項54に記載の植物体。

【請求項56】
 
ジャポニカ種のイネ植物体である、請求項54に記載の植物体。

【請求項57】
 
2対の染色体の両方に、請求項1に記載の前記核酸分子が導入された、請求項54に記載の植物体。

【請求項58】
 
低グルテリン含量イネである、請求項54~57のいずれか1項に記載の植物体。

【請求項59】
 
前記低グルテリン含量イネはLGC-1である、請求項58に記載の植物体。

【請求項60】
 
請求項54~59のいずれか1項に記載の植物体から生産された、イネ種子。

【請求項61】
 
請求項55に記載の植物体、または請求項55に記載の植物体から生産されたイネ種子から生産された、前記外来遺伝子の遺伝子産物を含む、組成物。

【請求項62】
 
イネ植物において種子中のタンパク質の発現量を減少させる方法であって、
A)請求項1に記載の核酸分子を提供する工程;
B)該核酸分子を該イネ植物の細胞に導入する工程;
C)該イネ細胞を再分化させてトランスジェニックイネ植物を作出する工程;および
D)該トランスジェニックイネ植物から種子を得る工程、
を包含する、方法。

【請求項63】
 
前記導入する工程は、アグロバクテリウム法による、請求項62に記載の方法。

【請求項64】
 
さらに、
E)前記核酸分子が導入されたイネ植物の細胞を選択する工程、
を包含する、請求項62に記載の方法。

【請求項65】
 
前記選択する工程は、抗生物質に対する耐性を判定することによって行われる、請求項64に記載の方法。

【請求項66】
 
前記イネ植物は低グルテリン含量イネである、請求項62~65のいずれか1項に記載の方法。

【請求項67】
 
前記低グルテリン含量イネはLGC-1である、請求項66に記載の方法。

【請求項68】
 
イネ植物種子中で外来遺伝子を発現させる方法であって、
A)請求項1に記載の核酸分子を提供する工程;
B)該外来遺伝子をコードする核酸分子を提供する工程;
C)該請求項1に記載の核酸分子および該外来遺伝子をコードする核酸分子を該イネ植物の細胞に導入する工程;
D)該細胞を再分化させてトランスジェニックイネ植物を作出する工程;ならびに
E)該トランスジェニックイネ植物から種子を得る工程、
を包含する、方法。

【請求項69】
 
前記導入する工程は、アグロバクテリウム法による、請求項68に記載の方法。

【請求項70】
 
さらに、
F)前記核酸分子が導入されたイネ植物の細胞を選択する工程、
を包含する、請求項68に記載の方法。

【請求項71】
 
前記選択する工程は、抗生物質に対する耐性を判定することによって行われる、請求項70に記載の方法。

【請求項72】
 
さらに
G)前記種子から前記外来遺伝子の遺伝子産物を分離する工程、
を包含する、請求項68に記載の方法。

【請求項73】
 
前記イネ植物は、低グルテリン含量イネである、請求項68~72のいずれか1項に記載の方法。

【請求項74】
 
前記低グルテリン含量イネはLGC-1である、請求項73に記載の方法。

【請求項75】
 
請求項68~74のいずれか1項に記載の方法によって生産された、前記外来遺伝子の遺伝子産物を含む、組成物。

【請求項76】
 
イネ植物において種子中のタンパク質の発現量を減少させるための、請求項1に記載の核酸分子の使用。
IPC(International Patent Classification)
F-term
State of application right Registered


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