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FERMENTED SOBA EXTRACT meetings achieved

Patent code P110002746
File No. L10013
Posted date Jun 6, 2011
Application number P2011-025751
Publication number P2012-162503A
Patent number P5888763
Date of filing Feb 9, 2011
Date of publication of application Aug 30, 2012
Date of registration Feb 26, 2016
Inventor
  • (In Japanese)中村 浩蔵
Applicant
  • Shinshu University
Title FERMENTED SOBA EXTRACT meetings achieved
Abstract PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a Soba (Fagopyrum esculentum) extract having a blood pressure lowering effect and effective for a functional health food or a chemical composition.
SOLUTION: This invention relates to the functional health food or the chemical composition which contains the novel fermented Soba extract obtained by dividing, at an ODS column, a water-soluble extract of a fermented Soba supernatant obtained by fermenting, by using lactic acid bacteria, an extract of fermented Soba obtained by fermenting a Soba plant, more concretely, the Soba plant, preferably, the crushed product of embryo plant, and the extract or a part of the extract as an effective component.
Outline of related art and contending technology (In Japanese)


ソバは、ルチンを始めとするポリフェノール等の成分を含む食品として知られ、各種食品に加工され、食されている。また、近年特に、その機能性が注目され、機能性健康食品や医薬品への応用も数多く提案されている。



例えば、血管拡張作用を有するソバ由来化合物(特許文献1)、ダッタンソバ抽出物とキレート剤および/または抗酸化剤を配合した美白化粧料(特許文献2)などが報告されている。これらはいずれもソバの実の抽出物であり、本発明のソバ植物体発酵物の抽出物とは当然、成分が異なるものである。



また、ソバ植物体の抽出物として、結実前のソバの若株粉末と甘草または甘草抽出物のうち少なくとも一種を含む機能性食品も報告されている。(特許文献3)
このソバ抽出物は、本発明のようなソバ植物体発酵物の抽出物ではなく、しかも、結実前のソバの若株の粉末そのものであり、上記と同様に、本発明の抽出物とは含有する成分が異なるものである。



さらにまた、ソバ植物体の発酵物に関するものとして、ソバの葉、茎および根から選ばれた少なくとも一種を含む原料を搾汁し、加熱殺菌後、乳酸菌により発酵した発酵液を凍結乾燥して得た抗アレルギー性化粧料組成物およびソバ抽出物含有固形組成物が報告されている。(特許文献4、5)



この組成物は、ソバの葉、茎および根から選ばれた少なくとも1種の搾汁を乳酸菌発酵した発酵液の凍結乾燥品であり、上記と同様に、本発明の抽出物とは含有成分が異なるものである。しかも、この組成物は、血流改善、血行促進作用、血圧の正常化など、血管拡張作用あるいは血圧降下作用に基づくと思われる作用効果も記載されてはいるが、冷え症、しもやけの予防、肌荒れ、乾燥肌、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性疾患の改善、静脈瘤の改善、育毛・増毛効果、肩こり、腰痛、関節炎の解消、動脈硬化改善、気管支喘息の改善、貧血予防、生理痛の緩和、生理前の胸の張りの緩和、生理による於血の正常化、不眠症の改善、虫刺されによるかゆみ止め、視力向上、人工透析患者の貧血防止作用、カリウム低下作用、体重維持、体調維持作用など幅広い生理作用を有し、アレルギーや生活習慣病の症状改善効果を示す機能性食品に利用されるものであり、本発明の抽出物とは作用効果においても異なっている。



また、血圧降下作用あるいは、ACE阻害作用を有するペプチド類として、ソバの脱穀種子またはそば粉の水溶性溶出物から単離されるアンジオテンシン-I変換酵素阻害活性を示す物質が報告されている(特許文献6)。
しかしながら、この成分は、本発明の血圧降下作用および血管拡張作用活性成分のペプチドとは全く化学構造が異なるものである。



さらにまた、ACE阻害ペプチドとして、亜麻、アブラナ、大豆などの種子の粗びき粉から抽出されたVal-Ser-ValおよびPhe-Leuなどのペプチド(特許文献7)、あるいは、燕麦の粉末から抽出されたVIEPQGL、NIVQMSATR、VQVVNNNGQTVF、IVPQHFなどのペプチド(特許文献8)、などが報告されている。
しかしながら、これらのペプチドも本発明の血圧降下作用および血管拡張作用活性成分のペプチドとは全く異なるものである。



本発明者らは、先に、ソバ発芽体搾汁の発酵物をそのまま凍結乾燥して得た粉末がACE阻害作用を示すことを見出し、当該粉末からなる機能性食品や、ソバの芽の搾汁を発酵して得た上清液からなる機能性飲料を報告している。(特許文献9)
この食品や、飲料は、ソバ発芽体搾汁の発酵物をそのまま凍結乾燥して得た粉末あるいはソバの芽の搾汁を発酵して得た上清液そのものであり、本発明の抽出物とは含有する成分において全く異なるものである。



また、本発明者は、このACE阻害物質の分画方法および当該方法で分離された画分についても報告している。(特許文献10)
本方法で分離された画分は、明細書記載からも明らかなとおり、下記のHPLC分析条件(2)で、保持時間約4分~約17分の範囲において複数のピークとして検出される成分を含むものであり、本発明の抽出物とは全く成分の異なるものである。



HPLC分析条件 (2)
カラム:CHEMCOBOND
5-ODS-W (4.6×150 mm, 5 micro
m)
移動相:TFA含有水(pH 2.0)
流速:0.8 ml/min
分離温度:19度(C)
検出波長:215 nm



本発明は、発酵ソバ抽出物に含まれる血圧降下作用および血管拡張作用活性成分を分離精製し、そのいくつかの成分を同定したものである。すなわち、当該抽出物の血圧降下作用および血管拡張作用活性成分として、アミノ酸のチロシン(Tyr)、およびオリゴペプチドのYAFDVWY(Tyr-Ala-Phe-Asp-Val-Trp-Tyr)、DVWY(Asp-Val-Trp-Tyr)、FDART(Phe-Asp-Ala-Arg-Thr)、WTFR(Trp-Thr-Phe-Arg)、FQ(Phe-Gln)、VVG(Val-Val-Gly)およびVAE(Val-Ala-Glu)などが含まれていることを見出したものであるが、これらのオリゴペプチドは、上記の特許文献6、7および8に報告されているペプチドとは異なるものである。



しかもこれらのペプチドのうち、YAFDVWY、WTFR、DVWYおよびVAEはこれまで報告されていない新規なペプチドである。
また、これまでに、チロシン(Tyr)については、降圧作用を示すことが報告されている(非特許文献1)ものの、オリゴペプチドについては、血圧降下作用を有することについては全く報告されていない。また、これらのアミノ酸またはペプチドの血管拡張作用については全く報告例が無い。

Field of industrial application (In Japanese)


本発明は、血圧降下作用および血管拡張作用を有し、機能性健康食品あるいは医薬品組成物として有用なソバ抽出物、具体的には、ソバ植物体、好ましくは発芽して間もないソバ幼植物体の破砕物を発酵処理して得られる発酵ソバ上清の水溶性抽出物であって、以下に示すHPLC分析条件(1)で保持時間約18分~約21分の範囲においてほぼ単一のピーク(ピークY)として検出される成分(成分Y)を含むことを特徴とする抽出物に関するものである。なお、本発明でのHPLC分析は、全て以下のHPLC分析機器で行った。
HPLC分析機器
HPLCシステム:Prominence (株式会社島津製作所)
構成 ワークステーション:LC-solution
システムコントローラー:CBM-20A
送液ユニット:LC-20AD
カラムオーブン:CTO-10A
検出器:SPD-M20A
HPLC分析条件 (1)
カラム:CHEMCOBOND
5-ODS-W (4.6×150 mm, 5 micro
m)
移動相:トリフルオロ酢酸(TFA)含有水(pH 2.0)
流速:0.8 ml/min
分離温度:30度(C)
検出波長:215 nm



また本発明は、当該抽出物に含まれる、血圧降下作用および血管拡張作用成分のオリゴペプチドに関するものである。さらに本発明は、当該抽出物または当該抽出物に含まれる血圧降下作用および血管拡張作用成分を活性成分として含有する食品または医薬組成物に関するものである。なお、本発明でのアミノ酸およびペプチドを構成しているアミノ酸は全てL体である。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
ソバ植物体の破砕物を乳酸菌発酵処理して得られる発酵ソバ上清の水溶性抽出物であって、
(A)以下の工程によって抽出、分取され、
工程1:ソバ植物体を殺菌液に浸して殺菌した後、水切りし、破砕機で破砕してソバ植物体破砕物を得る、
工程2:ソバ植物体破砕物を、乳酸菌を用いて発酵させ、発酵物を遠心分離し、その上清を減圧濃縮、凍結乾燥して発酵ソバ上清粉末を得る、
工程3:発酵ソバ上清粉末を固相抽出により前処理したものを、下記HPLC分析条件(1)で、保持時間18分~21分の範囲においてほぼ単一のピーク(ピークY)として検出される成分(成分Y)が検出される画分を集めて減圧濃縮、凍結乾燥して発酵ソバ抽出物を得る、
HPLC分析条件(1)
カラム:CHEMCOBOND 5-ODS-W (4.6×150 mm, 5 micro m)
移動相:TFA含有水(pH 2.0)
流速:0.8 ml/min
分離温度:30度(C)
検出波長:215 nm、
(B)少なくとも、記HPLC分析条件(1)で保持時間18分~21分の範囲においてほぼ単一のピーク(ピークY)として検出される成分(成分Y)を含むことを特徴とする抽出物

【請求項2】
 
工程1の殺菌処理が、ソバ植物体を次亜塩素酸ナトリウム水溶液に浸して殺菌するものであり、工程2の発酵処理が、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ストレプトコッカス・ラクティス(Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス・クレモリス(Streptococcus cremoris)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)の乳酸菌の群から選ばれる一種を添加し、常温で2週間発酵させるものであり、工程3の固相抽出法が、カラムとしてSep-Pak(登録商標) Vac C18カートリッジ(ウォーターズ社製)を用い、溶出液としてTFA含有水(pH 2.0):メタノール=1:9混合液を用いるものであることを特徴とする、請求項1に記載の抽出物。

【請求項3】
 
乳酸菌が、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)であることを特徴とする、請求項2に記載の抽出物。

【請求項4】
 
ソバ植物体が、発芽して間もないソバ幼植物体であることを特徴とする、請求項1または2に記載の抽出物。

【請求項5】
 
ソバ植物体が、ソバ(Fagopyrum esculentum)またはダッタンソバ(Fagopyrum tataricum)であることを特徴とする、請求項4に記載の抽出物。

【請求項6】
 
ソバ植物体の破砕物を乳酸菌発酵処理して得られる発酵ソバ上清の水溶性抽出物であって、少なくとも、下記HPLC分析条件(1)で保持時間18分~21分の範囲においてほぼ単一のピーク(ピークY)として検出される成分(成分Y)を含むことを特徴とする抽出物に含まれる血圧降下作用および血管拡張作用活性成分であって、
化学式、
YAFDVWY (Tyr-Ala-Phe-Asp-Val-Trp-Tyr) ・・・・ (1)
化学式、
WTFR (Trp-Thr-Phe-Arg) ・・・・ (2)
化学式、
DVWY (Asp-Val-Trp-Tyr) ・・・・ (3)
の何れかで表されるオリゴペプチド。
HPLC分析条件 (1)
カラム:CHEMCOBOND 5-ODS-W (4.6×150 mm, 5 micro m)
移動相:TFA含有水(pH 2.0)
流速:0.8 ml/min
分離温度:30度(C)
検出波長:215 nm

【請求項7】
 
活性成分として、アミノ酸のチロシン (Tyr)、並びにオリゴペプチドのYAFDVWY (Tyr-Ala-Phe-Asp-Val-Trp-Tyr)、DVWY (Asp-Val-Trp-Tyr)、FDART (Phe-Asp-Ala-Arg-Thr)、WTFR (Trp-Thr-Phe-Arg)、FQ (Phe-Gln)、VVG (Val-Val-Gly)およびVAE (Val-Ala-Glu)の群から選ばれる少なくとも1種または2種以上を含有することを特徴とする、請求項1または4に記載の抽出物。

【請求項8】
 
活性成分として、さらに、下記HPLC分析条件(3)で保持時間37分にピーク(ピークI)を示す成分(成分I)、保持時間38分にピーク(ピークII)を示す成分(成分II)、保持時間59分にピーク(ピークIII)を示す成分(成分III)および保持時間65分にピーク(ピークIV)を示す成分(成分IV)の群から選ばれる少なくとも1種または2種以上を含有することを特徴とする、請求項7に記載の抽出物。
HPLC分析条件 (3)
カラム:TSKgel Amide-80 (4.6×250 mm, 5 micro m)
移動相A:TFA含有水(pH 2.0)
移動相B:アセトニトリル
流速:0.8 ml/min
分離温度:30度(C)
検出波長:215 nm
グラジエント:5% (0→15分)、5→10% (15→20分)、10→25% (20→80分)、
25→55% (80→105分)、55% (105→125分)

【請求項9】
 
請求項1~57および8の何れかに記載の抽出物および請求項6に記載のオリゴペプチドの何れかを活性成分として配合することを特徴とする食品または医薬組成物。

【請求項10】
 
活性成分が、オリゴペプチドのYAFDVWY(Tyr-Ala-Phe-Asp-Val-Trp-Tyr)、DVWY(Asp-Val-Trp-Tyr)、FDART (Phe-Asp-Ala-Arg-Thr)およびWTFR(Trp-Thr-Phe-Arg)、並びに、請求項8に記載の成分I、成分II、成分III、および成分IVの群から選ばれる少なくとも1種または2種以上を配合する、請求項9に記載の食品または医薬組成物。

【請求項11】
 
請求項1~57および8の何れかに記載の抽出物および請求項6に記載のオリゴペプチドの何れかを含有することを特徴とする食品用組成物。
IPC(International Patent Classification)
F-term
State of application right Registered
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