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細胞の懸濁培養方法

国内特許コード P010000001
整理番号 KUTLO-U021
掲載日 2002年9月30日
出願番号 特願平10-182450
公開番号 特開2000-004876
登録番号 特許第2997771号
出願日 平成10年6月29日(1998.6.29)
公開日 平成12年1月11日(2000.1.11)
登録日 平成11年11月5日(1999.11.5)
発明者
  • 吉本 谷博
  • 高松 博幸
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 細胞の懸濁培養方法
発明の概要 【課題】本発明は、天然の凝集活性物質であるレクチンを用いて細胞を凝集させることにより、培養液と細胞を分離せしめ、以て効率的且つ簡易な灌流培養を可能にする方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の方法では、培養液中にレクチンを添加して細胞を速やかに凝集、沈降せしめて、培養液と細胞を分離することにより、古い培養液の除去および新しい培養液の補充を容易にする。従って、本発明の方法を用いれば、工業的規模で灌流培養を自動化することが可能となる。
従来技術、競合技術の概要


細胞の大量培養によって、ホルモン、サイトカイン、モノクローナル抗体などの有用な生理活性物質を大量に産生する技術が従来から切望されている。工業的大量生産を考えた場合には、スケールアップの容易性から、細胞を培養固定化担体に付着させることなく、液体培養液中に浮遊させた状態で増殖させる懸濁培養が最も有利であると考えられる。
しかし、細胞培養においては、細胞から生育阻害物質が排出されるので、該生育阻害物質を含む培養液を除去しなければ、比較的低い細胞密度で細胞の成長増殖が停止する。従って、細胞を大量且つ高密度で培養するためには、生育阻害物質を含む古い培養液を槽外に適宜排出しながら、新しい培養液に交換する灌流培養が不可欠となる。
灌流培養を行うためには、培養液中の生細胞を迅速に沈降せしめ、該生細胞と古い培養液の分離を効率的に達成した上で、古い培養液を培養槽外に排出することがきわめて重要である。
従来、培養液と生細胞を分離するために、(1)フィルターを用いる方法、(2)重力による方法、(3)遠心分離器による方法、(4)細胞を担体に固体化する方法などが提案されてきた。
しかし、(1)の方法ではフィルターの目詰まり、(2)の方法では動物細胞の比重が1.1程度であることによる分離効率の低さ、(3)の方法では装置の複雑さ、細胞に対する遠心力の悪影響、および(4)の方法には固定化の煩雑さ・スケールアップの点での困難性などの問題があり、細胞を大量培養するための方法としては、何れの方法も満足すべきものとはいえない。

産業上の利用分野


本発明は、天然の凝集活性物質を用いる灌流培養方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
細胞の培養方法であって、
(1)培養液にレクチンを添加した後または添加する前に、該培養液に細胞を懸濁して該細胞を培養するステップと、
(2)前記培養液中のレクチンの作用によって凝集した前記細胞と前記培養液を分離し、前記培養液の一部または全部を除去するステップと、
(3)前記細胞に培養液を新たに補充し、任意の時点で該培養液にレクチンを添加して前記細胞を培養するステップと、
(4)(2)および(3)に記載された操作を任意の回数反復するステップとからなる細胞の培養方法。

【請求項2】
請求項1に記載の方法のステップ(2)において、細胞と培養液の分離を行うために重力による自然沈降を用いる方法。

【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記細胞が動物細胞であることを特徴とする方法。

【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記細胞がハイブリドーマであることを特徴とする方法。

【請求項5】
細胞の培養方法であって、
(1)培養液に、レクチンのタンパク質部分をコードする遺伝子が導入された組換え細胞を懸濁して該細胞を培養するステップと、
(2)前記培養液中のレクチンの作用によって凝集した前記細胞と前記培養液を分離して、前記培養液の一部または全部を除去するステップと、
(3)前記細胞に培養液を新たに補充し、前記細胞を培養するステップと、
(4)(2)および(3)に記載された操作を任意の回数反復するステップとからなる細胞の培養方法。

【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記組換え細胞が大腸菌であり、且つ前記レクチンがフィトヘマグルチニンであることを特徴とする方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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