TOP > 国内特許検索 > 超電導磁気浮上式鉄道の表面保護層付地上コイル装置の保護板の位置決め精度評価方法
従来、超電導磁気浮上式鉄道に配置される地上コイル装置として、本願発明者らは、表面保護層を巻線コイルと一緒に金型内にセットし、モールド樹脂にて一体成形を施す保護層構成方法を提案している(下記特許文献1参照)。 図7は従来の超電導磁気浮上式鉄道のPLG表面保護層付地上コイル装置のガイドウェイの模式図、図8はその地上コイル装置の断面図であり、図8(a)はその平面図、図8(b)はその側面図である。
図7に示すように、ガイドウェイ100の両側に設けられるガイドウェイ側壁101に、同一コイルで地上コイルの3機能(推進・浮上・案内)を兼用できるPLG地上コイル102を配置する方式となっている。 そのPLG地上コイル102は、図8に示すように、コイル本体102Aの車両に配置される側にコイル表面保護層102Bを形成するようにしていた。
図9はかかる従来の超電導磁気浮上式鉄道のPLG表面保護層付地上コイルの断面模式図である。 この図において、201はコイル導体、202は位置決めスペーサ、203は保護板としてのFRP板、204はモールド樹脂、205は表面保護層であり、FRP板203の表面とモールド樹脂204の表面には導電性処理が施されており、両者はケーブル接続用コネクタ金具を介してケーブルの接地線206で接地されるように構成される。
ここで、保護板(FRP板)203の厚さaは2mm、コイル導体201の表面から保護板(FRP板)203までの距離bは12mmである。また、保護板(FRP板)203は表面保護層205の構成部材であるガラスクロスシート上に配置されている。 かかる表面保護層付地上コイルを構成することにより、(1)保守作業時の感電を防止することができ、ガイドウェイ内での安全を確保することができ、(2)鉄道車両の超高速運転時の微小飛来物から地上コイル自体を保護することができる。【特許文献1】 特開2006-262542号公報
本発明は、超電導磁気浮上式鉄道に配置される地上コイル装置の保護板の位置決め精度評価方法に係わり、特に、推進・浮上・案内機能を兼用するPLGコイルに関する表面保護層の改良並びに、その保護板の位置決め精度の評価方法に関するものである。
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