TOP > 国内特許検索 > リンゴ果実の収穫時期の判定方法
リンゴ果実の収穫時期は、果実品質や日持ち性(貯蔵性)に大きく影響し、商品価値を左右するので、その決定は慎重に行う必要がある。一般に、収穫が早すぎた場合には、食味が劣り、貯蔵中に糖度が不足するばかりでなくヤケ病発生といった生理障害が起こりやすい。一方、収穫が遅すぎた場合には、ボケ(老熟)しやすく、腐敗が進行し、老化による果心部褐変が生じやすい。しかし、果実の発育や成熟は、同一品種でも生育中の気象、地域、開花の時期、樹勢、栽培管理などの複合的要因に基づくことから、正確な収穫時期の把握は極めて困難である。従って、現状においては、満開期からの日数や成熟現象の把握などによって経験的に収穫時期が決定されているが、同一の樹内でも外側の枝と内側の枝とでは成熟度は異なるので、このような方法は極めて大雑把なものであると言わざるを得ない。
本発明は、簡易かつ精度よく適切なリンゴ果実の収穫時期を判定する方法に関する。
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