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一般に、配電盤には図5に示すように、A:警報等のような一時的にでも切断することができない電源、無印:年1回の漏電テストを行うことが義務付けられている一般的な電源、さらには、B:定電圧定周波数装置電源( constant voltage constant frequency、以下、CVCF電源と称す。)の3種類が配設されている。
この配電盤は、配電盤自身のコンパクト化、さらには、3種類の電源の配線の関連性を明確にするために、3種類の電源を混在させ、電源の種類ではなく配線系統の関連性を重視した配置となっているのが一般的であった。
このため、年1回の漏電テストを行うことが義務付けられている一般的な電源の漏電遮断器の漏電テストを行うに際しては、警報等のように一時的にでも切断することができない電源、あるいは、CVCF電源の漏電遮断器を誤操作(漏電テストボタンを誤って操作する)で切断しないような工夫が必要であった。従来は、漏電遮断器全体あるいは一部をアクリル製のカバーで覆う等の方法(特許文献1)や表示ラベルで注意を促す表示のみであった。また、配電盤内の漏電遮断器の配置が密集している場合には、アクリル製のカバーが取付できない現象も発生していた。
しかしながら、これらのいずれの方法でも、完全に人の誤操作を防止する、あるいは誤操作ができない構造(専用の工具等を利用しないとテストボタンを操作できない構造)となっていなかった為、万一、警報等のように一時的にでも切断することができない電源に係る漏電遮断器のテストボタンを誤って誤操作することも生じ、その際のシステム全体に与える影響が大きく、その後の復旧対応が非常に困難なものとなっていた。
一方、家庭内に配設されているもの、産業界に利用されている漏電遮断器を見ると、図6a)b)に示すように、テストボタンを操作しやすいように、漏電遮断器からテストボタンが飛び出すような配置となっており、誤操作による電源切断を防止する構 造とはなっていなかった。(非特許文献1、2) ここで、本発明に関連性ある端子カバーについて、図7を基に説明する。図7に3極用漏電遮断器の端子カバーの概要を示す。端子カバーを漏電遮断器の表面側から挿入し、端子カバー固定用ボス(2個)によって、図6b)に示す端子部の端子カバー嵌合穴に嵌合装着し、端子部を覆い電気的に保護する構造である。この端子カバーは、材質も半透明な材料で作製されており、覆った端子部を外部から目で確認することができるように端子部確認孔が配置されている。この端子部確認孔は、端子の数に合わせて端子の真上の位置に3個配設されている。また、端子カバー固定用ボス、端子カバー嵌合穴のいずれもが2個配設されている。一方、図示しないが、2極用漏電遮断器では、端子部確認孔は2個、端子カバー固定用ボス、端子カバー嵌合穴のいずれもが1個配設されている。【特許文献1】 特開2013-093275号公報【非特許文献1】 三菱電機(株) FAトップ> 製品情報> 低圧配電制御機器> 低圧遮断器> 製品一覧「漏電遮断器」カタログ【非特許文献2】 パナソニック(株)社カタログ BJW3403 パナソニック 漏電ブレーカーBJW型(50AF 3P3E 30mA 40A)
本発明は、配電盤等に配置される漏電遮断器のテストボタン誤操作防止カバーおよびそれを用いた漏電遮断器に関する。詳細には、漏電遮断器に配設されているテストボタンを人が誤って動作させることを防止する技術に関する。
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