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(In Japanese)細胞シート搬送用容器

Patent code P150011291
Posted date Feb 9, 2015
Application number P2014-509534
Patent number P5545689
Date of filing May 21, 2013
Date of registration May 23, 2014
International application number JP2013064017
International publication number WO2013176106
Date of international filing May 21, 2013
Date of international publication Nov 28, 2013
Priority data
  • P2012-118326 (May 24, 2012) JP
Inventor
  • (In Japanese)山内 慶次郎
  • (In Japanese)阿部 和幸
  • (In Japanese)川瀬 知之
  • (In Japanese)田中 孝明
Applicant
  • (In Japanese)YSEC株式会社
  • (In Japanese)国立大学法人新潟大学
Title (In Japanese)細胞シート搬送用容器
Abstract (In Japanese)
【課題】
 病院から別の病院までの間といった遠距離間でも細胞シートを安全に搬送し、どの医療現場でも入手可能な汎用シャーレと組み合わせられる搬送用容器を提供する。
【解決手段】
 本発明の容器1は、シャーレ下皿40を載置可能な底部22と開口部21とを備えた容器本体20と、開口部21に載置されかつ開口部21と下皿40とに蓋をする蓋体30と、蓋体30を容器本体20に着脱自在に接続可能な接続手段と、を備える。蓋体30内側には下皿40の上端42tにその全周に亘って接触するシール材33が設けられ、蓋体30の基部31には、培養液3を注入又は排出するための入口34と、入口34を閉鎖するための閉鎖具35とが設けられる。下皿40を載置した容器本体20に蓋体30を接続した際に、下皿40の内面44is,42isと蓋体30の内面31isとによって区画され、かつ、培養液3と細胞シート2とを充填可能な内部空間が形成される。
【選択図】
 図1
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

近年、細胞や組織(特にシート状の細胞や組織)をin vitro(即ち、生体外)で培養して、再び生体に適用する再生治療が注目されている。例えば、歯周再生治療の分野では、患者自身の健康な歯槽骨から採取した骨膜から調製した自家培養骨膜シートを適用し、顕著な治療成績を収めている。

ところで、我が国では病院の拠点化が進み、特定の疾患あるいは状況に対応できるような高度な診療機能を備え、地域の他の医療機関との連携の中心となる病院(「拠点病院」とも呼ぶ。)が設置されている。このような病院の拠点化は、種々の長所もあるが、再生治療の分野においては移植用の細胞シートを適切に加工・調製できる医療機関が限定されるという弊害もある。従って、拠点病院以外の医療施設は、患者に再生治療を施すために、当該医療施設で採取した患者の細胞組織(検体)を拠点病院に送り、拠点病院で培養・調製された細胞シートを拠点病院から当該医療施設に搬送(返送)してもらう必要がある。

また、拠点病院においても、それぞれの病院で得意とする再生治療の専門分野(つまり、専門的に培養・調製する細胞シートの種類)は、通常異なる。従って、様々な再生治療やこれに関連した研究を行うために、拠点病院間でも上記治療や研究に最適な細胞シートを搬送し合う(つまり融通し合う)必要がある。

しかしながら、拠点病院間や拠点病院とそれ以外の医療施設との間で細胞シートを安全に搬送できる搬送容器は現実には見当たらない。また、各病院や医療施設において、細胞シートを培養、調製、又は使用する際には、細胞シートを収容するために、市販されかつ汎用性のあるシャーレが使用されるのが通常である。

加えて、我が国の再生治療の標準化に関する指針やガイドラインは整備されつつあり、運用レベルでは細胞シートの培養や調製のための器具については汎用シャーレの使用が推奨されている。つまり、搬送前後の培養手順や培養器具を大きく変更することはできない。

このような事情の下、本発明者らは、搬送元や搬送先の医療現場で入手可能な汎用シャーレと組み合わせられる細胞シート搬送用容器を開発することが急務であり、このような搬送容器の潜在的需要が高いことに気が付いた。

次に、細胞の培養や運搬に用いられる容器に関する従来技術について説明する。従来から、細胞の培養には、横に倒して培養可能なボトル形状のプラスチック製容器(「培養フラスコ」と呼ばれる。)が利用されてきた。これらの培養フラスコには、ボトル本体から突き出た入口に蓋(例えば、スクリューキャップ)が取り付けられたものが多い。これらの培養フラスコは、この入口から培養液をフラスコ内に注入し、細胞を培養液に満たし、スクリューキャップを硬く締めて、細胞の運搬に用いられていた。

この通常の培養フラスコを利用した運搬方法は、分散細胞の運搬においては必要かつ十分な方法であるが、細胞シートの場合には、限られたスペースのボトルネック入口からセルスクレーパーやピンセットを挿入し、シートを剥離して取り出さなければならない。この入口から細胞シートを採取する際、この細胞シートが折り畳まれたり、塊状になったりする恐れが非常に高く、このような状態になってしまうと細胞シート(特に、細胞シートが移植用の角膜である場合)は、その所期の目的を達成できない。つまり、細胞シートは培養されたまま(即ち、フィルム状に広がったまま)の状態で取り出されることが望ましいが、上記ボトルネック構造を有する培養フラスコでは細胞シートの搬送は現実的には不可能である。

このようなニーズに応えるために、ボトル一側面(横に倒した際には上側面)を、剥離可能なフィルム状のシールにより構成して(つまり、シールトップ構成)にして、このシールを剥がすことによって細胞シートに容易にアクセスできる構造の培養フラスコが商品化されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1を参照)。

しかしながら、このシールトップ形式の培養フラスコは、そのフィルム状の構造からフラスコ内を培養液で満たした場合にその水圧に耐えられないという欠点が考えられ、病院内の運搬などの短距離間の搬送はともかく、病院間での運搬などの長距離搬送に不向きであるといった別の欠点も考えられる。また、現行商品のサイズでは、大量(例えば、500mL以上)の培養液を必要とするという欠点も考えられる。

また、上述の培養容器の他にも、例えば、特許文献2~4に細胞シートの培養や搬送に適した容器が提案されている。

特許文献2には、液体培地中、シート状の支持体の存在下で細胞を培養するための平板状の培養器が開示されている。より具体的には、この培養器は、液体培地により満たされる培養面を有する底部と、底部上に配置して培養面を覆うと共に移動して培養面を外界に露出する覆い部と、シート状の支持体の一部を支持して、この支持体が液体培地の液面に浮き上がることを防止する浮き上がり防止手段と、液体培地を交換可能にする液体交換手段と、を備えたことを特徴とするものである。

しかしながら、特許文献2の培養器では、搬送元又は搬送先の医療現場にて、細胞シートの搬送、保管、追加培養、或いは患者への適用の為に、細胞シートを汎用のシャーレに移し替えなければならないのが通常であり、余計な作業労働や細胞シート損傷の危険性が増加することが懸念される。

また、このような従来の培養器を使用した場合、搬送元のクリーンルームやクリーンベンチ等から外界に一旦搬出された培養器自体は、通常、搬送先の医療現場では清潔なものでないと判断されるために、清潔性の維持や微生物汚染の防止の観点からも、このような培養器をそのまま使い続けることはできず、シャーレ等に移し替える必要がある。

また、この培養器内は、液体培地で満たされるものの、特許文献2の図面2に示すように、培地液面の上に空気を含みやすいと考えられ、たとえ浮き上がり防止手段を設置したとしても、搬送中に空気が培地液面中に混ぜ合わされたり、移動したりすることによって、細胞シートを損傷させてしまう危険性が十分にあると考えられる。

特許文献3又は特許文献4には、上方に開口部を有し、細胞シート及び培養液を収容可能な収容体と、この開口部を封止可能な蓋部と、を備えた培養容器が開示されている。

しかしながら、いずれの培養容器を使用した場合でも、その使用前に、搬送元の医療現場においては、先ず、汎用シャーレ或いは特許文献4の図面1に示すような培養フラスコから細胞シートを採取して、不織布等の包装体によって細胞シートを包む作業が必要となる。さらに、培養器内では、細胞シートを、これを包んだ包装体もろとも、スポンジあるいはネット等の支持体でさらに覆って、培養液中に浸漬する必要がある。

また、特許文献3又は特許文献4に開示の培養器内は、特許文献2と同様、培養液の他に空気を含みやすく、長距離搬送中にたとえ支持体で覆ったとしても細胞シートは変形或いは損傷の恐れを払しょくできない。

また、特許文献3又は特許文献4に開示の培養器内は、特許文献2と同様、清潔性の維持や微生物汚染の防止の観点からも、搬送先ではこのような培養器をそのまま使い続けることはできず、シャーレ等に移し返す必要がある。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、骨組織などの細胞シートを安全に搬送可能な容器に関し、より具体的には、医療機関と他の医療機関との間を搬送し、かつ双方の医療連携の支援に適した細胞シート搬送用容器に関するものである。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
シャーレ下皿を載置可能な底部と開口部とを備えた容器本体と、
前記開口部に載置され、前記開口部と前記下皿とに蓋をする蓋体と、
前記蓋体を前記容器本体に着脱自在に接続可能な接続手段と、
を備え、かつ、
前記蓋体内側には前記下皿の上端にその全周に亘って接触するシール材が設けられ、
前記蓋体の基部には、培養液を注入又は排出するための入口とこの入口を閉鎖するための閉鎖具とがさらに設けられ、かつ、
前記下皿を載置した前記容器本体に前記蓋体を接続した際に、前記下皿の内面と前記蓋体の内面とによって区画され、かつ、前記培養液と細胞シートとを充填可能な内部空間が形成され、かつ、
前記蓋体の前記基部には、頂点付近が前記入口に接続した中空円錐形又は中空角錐形の隆起部が形成されていることを特徴とする細胞シート搬送用容器。

【請求項2】
 
前記容器本体と前記蓋体とが透明又は半透明の樹脂から作られていることを特徴とする請求項1に記載の細胞シート搬送用容器。

【請求項3】
 
前記接続手段は、軸と、該軸に一部が接続しかつ該軸を中心に旋回可能な第1本体と、が設けられた第1構造と、
接続時に該第1本体を受けて該第1本体の他部を把持する受容部が設けられた第2構造と、を備え、かつ、
前記第1構造と前記第2構造とは前記容器本体又は前記蓋体の一方と他方とに設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の細胞シート搬送用容器。

【請求項4】
 
前記第1本体の前記他部には、前記第1構造を前記第2構造に締結可能な締結具又は前記第1構造を前記第2構造に係合可能なフック部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の細胞シート搬送用容器。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2014509534thum.jpg
State of application right Registered
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