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(In Japanese)発酵能を有する細菌を用いた多能性細胞の製造方法 commons meetings

Patent code P150011952
Posted date Apr 28, 2015
Application number P2013-523947
Patent number P6040494
Date of filing Jul 10, 2012
Date of registration Nov 18, 2016
International application number JP2012067544
International publication number WO2013008803
Date of international filing Jul 10, 2012
Date of international publication Jan 17, 2013
Priority data
  • P2011-152479 (Jul 11, 2011) JP
  • P2012-107210 (May 9, 2012) JP
Inventor
  • (In Japanese)太田 訓正
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人熊本大学
Title (In Japanese)発酵能を有する細菌を用いた多能性細胞の製造方法 commons meetings
Abstract (In Japanese)本発明の課題は、細胞の癌化の問題がなく、かつ再生医療への応用において安全性が高い多能性細胞の製造方法を提供することである。本発明によれば、体細胞に、発酵能を有する細菌、その成分又はその分泌物を接触させる工程を含む、体細胞から多能性細胞を製造する方法が提供される。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

ES細胞は、胚性幹細胞と呼ばれ、1981年にはマウスの胚から、1998年にはヒトの胚から発見された。ES細胞は胎盤を構成する細胞以外のさまざまな種類の細胞に変化する能力(多能性)を持つ細胞として、組織や器官を構築する研究が主に行われてきた。しかしながら、ES細胞は順調に成長すれば生命になる受精卵を利用しているため、倫理的に大きな問題を抱えている。もうひとつの大きな問題として、拒絶の問題がある。ES細胞を元に作製した分化細胞や臓器を患者に移植しても、免疫系はこれらを非自己と認識し攻撃する可能性がある。

これらES細胞の問題を解決するために、京都大学の山中伸弥教授のグループは、通常は他の機能を持つ細胞に分化しない皮膚細胞からさまざまな種類の細胞に変化する能力を持つ細胞を開発し、iPS細胞と名付けた。山中ファクターと呼ばれる4つの因子(Oct 3/4, Sox2, Klf4,c-Myc)をマウスやヒトの皮膚細胞にレトロウイルスベクターを使って導入すると、細胞の初期化がおこり、ES細胞と同じく多能性を持つ細胞が作り出せることを示した[非特許文献1(Takahashi and Yamanaka, Cell 126, 663-676, 2006); 及び非特許文献2(Takahashi et al., Cell 131, 861-872, 2007)]。この時に用いる細胞は、患者自身の分化した皮膚などの体細胞に由来するため、iPS細胞から分化させた細胞を患者に移植しても免疫系はその臓器を自己と認識し移植が拒絶されることはない。iPS細胞の発見によりES細胞が抱えていた「生命倫理」という問題がクリアされた。

上記の通り、iPS細胞は再生医療の切り札として世界的に注目されているが、細胞が癌化してしまうという技術的な問題が残されている。癌化の原因のひとつは、細胞に導入したc-Myc遺伝子によるものだが、最近ではc-Myc遺伝子を除く3つの因子でもiPS細胞が作製された。また、遺伝子の細胞への導入もレトロウイルスを使うのではなく、アデノウイルスやプラスミドを用いてiPS細胞を作製することで、より安全で実用化に近いiPS細胞の作製に一歩近づいた。しかし、人工的にいくつかの遺伝子を、細胞分化を終えた細胞に強制発現させる手法をとることから、将来、これらの細胞が癌化する可能性は否定できない。

他方、特許文献1には、マィコバクテリウム・レプラエ菌またはその成分を用いて、再ブログラミングされた胚幹細胞(ES)様細胞を産生する方法が記載されている。即ち、特許文献1には、マイコバクテリウム・レプラエ菌またはその成分を、成人の分化細胞に接触させることを含む、再プログラミングされた ES 様細胞を産生する方法、この方法によって産生された細胞が記載されている。しかしながら、マイコバクテリウム・レプラエ菌はらい菌であり、再生医療への応用には安全性の懸念がある。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、発酵能を有する細菌を用いた多能性細胞の製造方法に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
体細胞に、Lactococcus属、Streptococcus属、又はLactobacillus属の乳酸菌をインビトロで感染させる工程を含む、体細胞から多能性細胞を製造する方法。

【請求項2】
 
体細胞が、哺乳類動物の体細胞である、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
 
体細胞がヒト又はマウスの体細胞である、請求項1又は2に記載の方法。

【請求項4】
 
体細胞が、がん細胞である、請求項1から3の何れか1項に記載の方法。

【請求項5】
 
乳酸菌が、Lactococcus lactis subsp. Lactis、Streptococcus salivarius subsp. thermophilus、Lactobacillus sp.、又はLactobacillus acidophilusである、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。

【請求項6】
 
体細胞に、Lactococcus属、Streptococcus属、又はLactobacillus属の乳酸菌をインビトロで感染させる前に、体細胞をトリプシン処理する工程を含む、請求項1から5の何れか1項に記載の方法。

【請求項7】
 
以下の工程を含む、多能性細胞から分化誘導された体細胞を製造する方法。
(a)請求項1から6の何れかに記載の方法により多能性細胞を製造する工程;及び
(b)工程(a)で得られた多能性細胞を分化誘導する工程。

【請求項8】
 
がん細胞に、Lactococcus属、Streptococcus属、又はLactobacillus属の乳酸菌をインビトロで感染させる工程を含む、がん細胞から非がん細胞を製造する方法。

【請求項9】
 
がん細胞がヒトのがん細胞である、請求項8に記載の方法。

【請求項10】
 
乳酸菌が、Lactococcus lactis subsp. Lactis、Streptococcus salivarius subsp. thermophilus、Lactobacillus sp.、又はLactobacillus acidophilusである、請求項8又は9に記載の方法。

【請求項11】
 
がん細胞に、Lactococcus属、Streptococcus属、又はLactobacillus属の乳酸菌インビトロで感染させる工程、及びがん細胞から非がん細胞への転換の程度を測定する工程を含む、乳酸菌由来の抗がん成分をスクリーニングする方法。

【請求項12】
 
乳酸菌が、Lactococcus lactis subsp. Lactis、Streptococcus salivarius subsp. thermophilus、Lactobacillus sp.、又はLactobacillus acidophilusである、請求項11に記載の方法。
IPC(International Patent Classification)
F-term
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