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(In Japanese)吻合手術用補助クリップ

Patent code P160012701
File No. (FU482)
Posted date Jan 20, 2016
Application number P2014-507833
Patent number P6201238
Date of filing Mar 22, 2013
Date of registration Sep 8, 2017
International application number JP2013058398
International publication number WO2013146614
Date of international filing Mar 22, 2013
Date of international publication Oct 3, 2013
Priority data
  • P2012-080485 (Mar 30, 2012) JP
Inventor
  • (In Japanese)菊田 健一郎
  • (In Japanese)岡 潔
  • (In Japanese)関 健史
  • (In Japanese)赤津 朋宏
  • (In Japanese)勝見 英明
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人福井大学
  • (In Japanese)ヨシダ工業株式会社
Title (In Japanese)吻合手術用補助クリップ
Abstract (In Japanese)対象血管に吻合用血管を吻合するために用いられる補助クリップであって、一対の装着部1、2と、それらを連結する連結部(図1の形態ではばね部)3とを有する。装着部の基本形状は互いに等しい半円筒状であり、その内側に対象血管をはめ込むことができる。また、装着部の胴体壁面には、吻合用血管を接続するための吻合用貫通孔Hが設けられている。一対の装着部1、2は、開閉可能にかつ対象血管に装着し得るように連結部3によって互いに連結されており、図1の形態では、装着部1、2を互いに合わせる方向にばね部からばね荷重が作用している。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

脳内の血管に、狭窄・閉塞や、大型の脳動脈瘤が生じた場合の治療法として、該血管にバイパス用の血管を吻合しバイパス(迂回路)を形成する血管吻合手術(バイパス手術)がある。以下、本明細書では、バイパス等が施されるべき目的対象の血管を「対象血管」と呼び、該対象血管に吻合してバイパス管等となる管(血管や人工管)を「吻合用血管」と呼んで区別する。

従来、日本国内では、脳内の血管に対する血管吻合手術は、主として次の手順で行われていた。
図9(a)に示すように、対象血管100の所定区間100Sの両端を止血クリップ(T10、T20)で挟み、血流を一時的に遮断する。前記所定区間の中央のハッチングを施した部分は、狭窄や脳動脈瘤などの疾患の存在を示唆している。前記止血クリップとしては特許文献1に記載された脳動脈瘤クリップなどが挙げられる。
次に、対象血管の血管外表面のうち、吻合すべき部分に縫合糸を通してつまみ上げ(図示せず)、そのつまみ上げた血管を、剪刀(医療用のハサミ)で切除して血管壁に貫通孔を形成し、吻合用孔110、120とする(図9(b))。このとき、形成される吻合用孔の形状は、対象血管の長手方向に沿った方向に長軸を持つ楕円形(長軸と短軸との比は約1.5:1)となるよう術者により調整される。これは、吻合用血管を斜めに連結することで、分岐・結合部近辺にて最適な血流動態と壁面せん断応力(WSS)を得るためである。
次に、図9(c)に示すように、対象血管100と吻合用血管200とが隙間なく吻合されるように、互いの吻合部形状を合わせて縫合を行い、最後に、止血クリップを外して血流を再開させる。

上記のように、従来の血管吻合手術は、止血クリップによる止血に起因して脳が一時的な虚血状態に陥るので、脳血管障害のリスクを伴う手術であった。また、手術の対象となる脳内血管が外径2mm程度の細い場合もあるので、縫合作業は困難であり、術時間への影響は術者の経験や技術に大きく左右されるものであった。

一方、オランダのユトレヒト大学では、血流を遮断することなく吻合用血管を吻合するための装置を開発している(特許文献3)。
この装置は、図10に示す写真図のとおり、吻合用血管内に挿通し得るよう先端がカテーテルと同様の管状となった装置であって、ELANA(Excimer Laser-Assisted Non-occlusive Anastomosis)と命名されている。以下、本明細書においても、特許文献3記載の構成を持った装置を、ELANAと呼んで説明する。
図10に示すとおり、ELANAの先端面の外周縁部にはレーザー出射口が環状に設けられ、中央部には多数の吸引口が設けられている。レーザー光の光源はエキシマレーザー装置である。レーザー出射口から環状に照射されるレーザー光によって、対象血管の管壁を円形に切り取ることができ、かつ、切り取られた管壁片を吸引口に吸い着けて回収できるようになっている。
ELANAを用いた術式は、2011年には米国FDAの認可も取得しており、医療機器としての販売も認められている(現在、日本では未だ認可されていない)。

図11は、ELANAを用いて対象血管の管壁に穴をあけ、吻合用血管を吻合する術式の手順を示している。
先ず、図11(a)に示すように、吻合用血管200にリング状の補助治具T30を通し、吻合用血管の一方の端部(先端部)を外側へと反転させる。次に、対象血管100の血流を遮断せずに、吻合用血管をリング状の補助治具T30と共に対象血管100に吻合する。図中のT40は縫合用の糸である。
次に、図11(b)に示すように、吻合用血管内にELANAを挿入し、図11(c)に示すように、対象血管の管壁を吸引しながら、先端からレーザー光L10を管壁に照射する。これによって、図11(d)に示すように該管壁に穴をあけ、切り取った管壁片130を吸引口に吸い着けて回収する。
この処置を、対象血管の2箇所に対して別個に行い、最後に2本の吻合用血管の各他端部同士を縫合して連結し一本のバイパス管を完成させる。

しかしながら、本発明者等が上記のようなELANAを用いた術式を検討したところ、リング状の補助治具T30と吻合用血管200とを対象血管100の外面に吻合するための最初の縫合作業(図11(a)に示す作業)が非常に難しく、改善すべき問題であることが分かった。これは、吻合用血管200が最初は対象血管100の表面に固定されていないことが主な原因である。特に脳の奥部において、細い対象血管の壁面に小さいリング状の補助治具を装着した細い吻合用血管を吻合する作業は、極めて繁雑で難しい作業である。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、目的対象の血管に別の血管の端部を吻合し連通させる手術(血管吻合手術)をより容易に行うための補助具に関し、とりわけ、脳領域の血管吻合手術に有用な補助具に関するものである。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
対象血管に吻合用血管を吻合するために用いられる補助クリップであって、
一対の装着部を有し、それぞれの装着部の基本形状は互いに等しい半円筒状であって、その半円筒状の内側の半径は、前記対象血管の円柱状の胴体外周面該半円筒状の装着部の内面に沿ってはめ込むことができるように選択されており、それによって、前記一対の装着部は、円筒状となるように互いに1つに合わせることで前記対象血管の胴体周囲を同軸状にとりまいて覆う筒として前記対象血管に装着され得るようになっており、
少なくとも一方の装着部の胴体壁面には、前記吻合用血管を接続するための吻合用貫通孔が設けられており、
前記一対の装着部には、前記対象血管に装着可能であるように互いに開閉できかつ互いが1つに合わせられた状態が維持され得るように、互いを開閉可能に連結する連結部が設けられていることを特徴とする、
吻合手術用補助クリップ。

【請求項2】
 
上記連結部として、ばね部が一対の装着部を連結しており、
一対の装着部が、円筒状となるように互いに1つに合わせられた状態において、開閉可能にかつ装着部同士を互いに合わせる方向にばね荷重が作用するように、前記ばね部によって連結されている、請求項1記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項3】
 
ばね部のばね荷重を発生する部分が、ねじりコイルばねであって、
該ねじりコイルばねの両端部からそれぞれ延びる腕部が、タスキがけ状に交差して上記一対の装着部にそれぞれ接合されており、それによって、前記2つの腕部に対して、前記タスキがけ状に交差する部分よりもねじりコイルばね側に位置する部分に、それらが互いに近づくように外力を加えることによって一対の装着部が開き、該外力を解くことによって一対の装着部が閉じる構成となっている、
請求項2記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項4】
 
一対の装着部のそれぞれには、それら装着部を円筒状となるように互いに1つに合わせたときの合わせ目となる部分に、上記連結部として外側に張り出したツバ部が設けられており、該ツバ部同士を互いに合わせた状態とし留め具によって該ツバ部同士を固定し得る構成となっている、請求項1記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項5】
 
上記留め具がネジまたは縫合用糸であって、
これらネジまたは縫合用糸によって該ツバ部同士を固定し得るように、互いに合わせられるツバ部には、貫通孔と貫通孔、または、貫通孔とめねじが設けられている、請求項4記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項6】
 
一対の装着部を円筒状となるように互いに1つに合わせたときの2つの合わせ目のうちの一方の合わせ目には、該一対の装着部が互いに開閉できるように上記連結部として蝶番が設けられており、かつ、
一対の装着部のそれぞれには、前記2つの合わせ目のうちの他方の合わせ目に、外側に張り出したツバ部が上記連結部として設けられており、該ツバ部同士を互いに合わせた状態として留め具によって該ツバ部同士を固定し得る構成となっている、請求項1記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項7】
 
上記留め具がネジまたは縫合用糸であって、
これらネジまたは縫合用糸によって該ツバ部同士を固定し得るように、互いに合わせられるツバ部には、貫通孔と貫通孔、または、貫通孔とめねじが設けられている、請求項4記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項8】
 
吻合用貫通孔が、装着部の基本形状である半円筒状の中心軸に沿った方向に長軸を持つ楕円形であって、該楕円形の長軸と短軸の長さの比(長軸:短軸)が、(1.3:1)~(1.7:1)である、請求項1~7のいずれか1項に記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項9】
 
吻合用貫通孔の周囲には、縫合針および縫合糸を通過させるための縫合用孔が、間隔をおいて複数設けられている、請求項1~8のいずれか1項に記載の吻合手術用補助クリップ。

【請求項10】
 
装着部の内面には、吻合用貫通孔を塞ぐ位置に縫合用フィルムが接着されており、さらに、該縫合用フィルムには、吻合用貫通孔の開口端と同心状に、該開口端により小さい開口を持った貫通孔が形成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の吻合手術用補助クリップ。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2014507833thum.jpg
State of application right Registered
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