TOP > 国内特許検索 > 伝送線路及び配線基板、並びに、これらを用いた高周波装置
電磁波を伝送する伝送線路としては、金属の鋼管である導波管、あるいは、誘電体である配線基板上に設けられたストリップ線路や表面波線路等が開発されている(例えば、特許文献1参照)。これらの伝送線路は、通信や放送などの送受信機(例えば、航空路監視レーダ)等に用いられており、一般的に導体のみで形成されている。
このような伝送線路では、電磁波の周波数が高くなればなるほど、電流は導体表面に集中し、その電流が流れる表皮深さδ(δ=√(1/πfμσ)、f:周波数、μ:透磁率、σ:導電率)は小さくなる。これは、高周波において実質的に伝送線路の抵抗が増加すること、さらに、伝送線路を太くすることによる抵抗の低減が直流や低周波の場合のように効果的でなくなることを意味する。
このような表皮深さの減少による伝送線路の抵抗の増加を抑制するため、負の透磁率材料を用いた伝送線路構造が提案されている(例えば、特許文献2および非特許文献1参照)。
本発明は、伝送線路及び配線基板、並びに、これらを用いた高周波装置に関するものである。
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