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SPERM FUNCTION IMPROVING AGENT, AND PHARMACEUTICAL COMPOSITIONS, FEED, FOOD COMPOSITIONS CONTAINING THE SAME, AS WELL AS SPERM FUNCTION IMPROVING METHOD FOR DOMESTIC ANIMALS AND FOWLS

Patent code P160012897
File No. (S2014-1281-N0)
Posted date Apr 13, 2016
Application number P2015-149174
Publication number P2016-033131A
Date of filing Jul 29, 2015
Date of publication of application Mar 10, 2016
Priority data
  • P2014-154111 (Jul 29, 2014) JP
Inventor
  • (In Japanese)宮崎 均
  • (In Japanese)吉田 滋樹
  • (In Japanese)浅野 敦之
  • (In Japanese)阿部 友紀子
  • (In Japanese)國府 大智
  • (In Japanese)和地 義隆
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人筑波大学
  • (In Japanese)株式会社農学研センター
Title SPERM FUNCTION IMPROVING AGENT, AND PHARMACEUTICAL COMPOSITIONS, FEED, FOOD COMPOSITIONS CONTAINING THE SAME, AS WELL AS SPERM FUNCTION IMPROVING METHOD FOR DOMESTIC ANIMALS AND FOWLS
Abstract PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a novel sperm function improving agent which is excellent in safety.
SOLUTION: The invention provides a sperm function improving agent containing extract of Angelica keiskei as an active ingredient. In this sperm function improving agent, for the Angelica keiskei, Angelica keiskei that is registered with the Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries as variety registration number No. 14641 may be used. There are also provided pharmaceutical compositions for the treatment or prevention of infertility containing this sperm function improving agent, and feed and food compositions for domestic animals and fowls that contain Angelica keiskei or extract thereof and are used for improving sperm function. Further, there is provided a sperm function improving method for domestic animals and fowls comprising the processes to feed domestic animals and fowls with Angelica keiskei or extract thereof.
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

現在、我が国において、妊娠を望む人の約15%が不妊症との診断を受けている。WHOの定義によれば、不妊症は「避妊なしで2年以内に妊娠にいたることができない状態」とされている。不妊症に対する治療の選択肢には、排卵誘発剤や体外受精、人工授精等がある。

前記体外受精には、採取した卵子と精子をシャーレ内で受精させて受精卵を子宮に戻す胚移植(In Vitro Fertilization Embryo Transfer: IVF-ET)と、顕微鏡下で精子を直接卵子に注入し授精を行う顕微授精(Intracytoplasmic Sperm Injection: ICSI)と呼ばれる方法がある。このような体外受精による不妊症の治療は、卵子を採取する工程や受精卵を子宮に戻す工程が必須であり、女性に対する身体的・精神的な負担が大きいとされている。

近年体外受精の技術が発展しているものの、当該体外受精の成功率は一般に20%程度とされ、十分に高い確率とはなっていない。近年の晩産化を背景に、妊娠を望む段階にて女性の加齢に伴う卵子の質の低下が見受けられる。これを原因として、体外受精の成功率向上が見受けられないとの見解も存在する。

不妊の要因は、男性側および女性側のそれぞれに多数の要因が存在している。男性側の主な要因としては、(1)無精子症などの精子形成機能障害(造精機能障害)、(2)精巣上体の先天的な異常などの精路通過障害、(3)抗精子抗体の免疫異常などの精子機能障害がある。 WHOの調査によれば、不妊の要因のうち、男性側の要因は全体の約24%に上り、男女両方の要因も全体の約24%に上る。すなわち、不妊の要因のうち、男性が関与しているのは実に約48%に達している。

これらの事実を踏まえると、精巣における正常な精子の形成機能及び/又は成熟した精子の機能改善を促し、且つ、副作用のリスクを回避することができる精子機能改善剤が開発されれば、女性に対する身体的・精神的負担の大きい不妊治療に替わる有用な治療法に結びつくものと期待される。

一方、不妊症は、ヒトのみならず、ブタやウシ、ニワトリ等の産業動物においても問題となっている。ブタやウシにおける不妊症(繁殖障害)は、産仔数の低下による食肉生産量の減少や、搾乳不能による牛乳生産量の減少といった生産効率上の問題を引き起こす。

産業動物において、上記(1)無精子症などの精子形成機能障害は、不妊症(繁殖障害)の主な要因の一つとなっている。この精子形成機能障害に起因した不妊症としては、いわゆる「夏季不妊症」が知られている。夏季不妊症は、狭義には、高温多湿の夏季に一時的にオス個体の精子形成機能が減退し、精液性状の不良化や受胎率の低下が現れる現象をいうが、特に乳用牛のホスルタイン種のように暑さに弱い動物では、メス個体においても暑熱ストレスにより排卵障害が生じることが知られている。牛の繁殖では人工授精を行うのが一般的であり、更にはその人工授精には凍結精液が使用され、その割合は99%に及ぶ。このため、特に牛の繁殖において、夏季不妊症の要因は雌側の要因がほとんどと言える。

一方で、ブタの繁殖において、凍結精液の融解後における精子の運動率が著しく低下するため、凍結精液を用いた人工授精は行われず、生精液を用いた人工授精が行われるのが一般的である。しかし、夏季に造られるブタの精液では、精子の生存率が低く、また精子の生存率が高くとも、受精能や運動率が低い精子の割合が高いといった事象が知られている。加えて、精液中の奇形精子の割合が高いことも知られている。また、ブタのメス個体の場合も乳用牛のホスルタイン種のメス個体と同様、暑熱ストレスにより排卵障害が生じることが知られ、更には暑熱ストレスにより母体内での胚の死亡率が上昇することも知られている。このため、ブタに関しては、夏季不妊症の要因は雌雄両方にあると言われている。

このように、夏季不妊症の要因が解明されているものの、夏季不妊症を予防する対策としては、家畜舎又は家禽舎に大型扇風機やミストシャワーを設置し、家畜舎又は家禽舎内の温度を下げるといったもののみであり、生体機能に着目した根本的な解決策が案出されているわけではない。それ故、家畜や家禽、特にブタに関しては雄個体に対する正常な精子の形成機能及び/又は成熟した精子の機能改善を促し、且つ、副作用のリスクを回避することができる精子機能改善剤が開発されれば、夏季不妊症に対する有用な解決策が期待される。

このような産業動物における正常な精子の形成機能及び/又は成熟した精子の機能改善を促すことは、畜産業の生産効率を高めるため極めて重要である。

ここで、哺乳類における精子の形成過程について説明する。精子は雄性生殖管である精巣及び精巣上体にて行われる。前記精巣の表面は白膜によって覆われる一方、前記精巣の内部は複数の精巣小葉によって分画されている。各精巣小葉の中には精細管が存在し、この精細管にて精子が成形されるようになっている。前記精細管内の細胞として存在する精原細胞は、支持細胞であるセルトリ細胞の働きにより減数分裂を行い、一次精母細胞、二次精母細胞、精子細胞を経て精子へと成熟される。精巣内に設けられた複数の精細管はその両端が精巣網に繋がっており、この精巣網は複数の精巣輸出管を形成している。複数の精巣輸出管は一本の精巣上体管を形成しており、前記精巣内の各精細管は精巣上体と繋がっている。ここで、精細管から排出された精子は受精能及び運動能を具備していない。このような精子は前記精巣輸出管を通って、前記精巣上体へと移行され、この精巣上体内の精巣上体管を通過するにつれて受精能及び運動能を獲得することが知られている。そして、精巣上体にて成熟した精子は前立腺液及び精嚢液と共に体外へと射出される。

しかし、非特許文献1や非特許文献2に示されるように、酸化ストレスの増加により、前記精子形成細胞又は精子の遺伝子が活性酸素種により損傷を受けることが知られている。その結果、正常な精子の形成が阻害されることとなり、男性不妊症を発症することが知られている。また、活性酸素種が精子の受精機能の低下を招くことも知られている。ここで、「酸化ストレスが増加する」とは、生体内における活性酸素種の酸化作用と、抗酸化酵素等の抗酸化作用の均衡が崩れ、生体内の酸化反応が亢進している状態をいう。

次に、本発明に関連する「アシタバ」および「源生林あしたば」について説明する。

アシタバ(明日葉)は、日本の八丈島原産のセリ科シシウド属の多年草であり、伊豆地域で多く栽培されている。アシタバの葉と茎は、従来天ぷらなどとして食用に供されている。アシタバは、緑黄色野菜としてミネラルおよびビタミンが豊富であり、便秘防止作用、利尿作用および強壮作用などの効果があるとされることから、近年では健康食品として注目されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、アシタバにはカルコン類およびクマリン類に属する複数の化合物が含まれていることが知られており、これらの化合物が制がん作用、抗潰瘍作用、抗血栓作用、抗菌作用および抗エイズ作用などの効果を有することが報告されている。

源生林あしたばは、野生種のアシタバが低温で枯れてしまうのに対して、氷点下の温度でも枯れない変異体として見出された種であり、農林水産省品種登録第14641号として登録されている。源生林あしたばは、食味および栄養価に優れ、上述した各種の作用についても野生種と同等以上の効果が期待されている。さらに、源生林あしたばは、耐寒性および越冬性に優れるため、野性種のように伊豆地域のような温暖な地域に限定されることなく、寒冷地も含めた広い地域において大規模な栽培が可能であるものと期待されている。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、精子機能改善剤とこれを含む医薬品組成物、飼料、食品組成物及び家畜または家禽の精子機能改善方法に関する。より詳しくは、アシタバの抽出物を有効成分として含有する精子機能改善剤等に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
アシタバの抽出物を有効成分として含有する精子機能改善剤。

【請求項2】
 
前記アシタバが、農林水産省品種登録第14641号のアシタバである請求項1記載の精子機能改善剤。

【請求項3】
 
前記アシタバの抽出物が、キサントアンゲロール又は4-ヒドロキシデリシンである請求項1又は2に記載の精子機能改善剤。

【請求項4】
 
請求項1から3のいずれか一項に記載の精子機能改善剤を含有する不妊の治療または予防のための医薬品組成物。

【請求項5】
 
アシタバあるいはその抽出物を含有し、精子機能の改善のために用いられる家畜用または家禽用の飼料。

【請求項6】
 
アシタバあるいはその抽出物を含有し、精子機能の改善のために用いられる食品組成物。

【請求項7】
 
アシタバあるいはその抽出物を家畜または家禽に給餌する手順を含む、家畜または家禽の精子機能改善方法。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2015149174thum.jpg
State of application right Published
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