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エマルション

国内特許コード P160012972
整理番号 N15082
掲載日 2016年5月11日
出願番号 特願2016-036993
公開番号 特開2016-165716
登録番号 特許第6548265号
出願日 平成28年2月29日(2016.2.29)
公開日 平成28年9月15日(2016.9.15)
登録日 令和元年7月5日(2019.7.5)
優先権データ
  • 特願2015-044243 (2015.3.6) JP
発明者
  • 酒井 俊郎
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 エマルション
発明の概要 【課題】 乳化剤(界面活性剤)を使用することなく、分散安定性の優れたエマルションを提供する。
【解決手段】 本発明に係る油中水滴型(W/O)エマルションは、エマルションを分散安定化させる水溶性添加剤として界面不活性物質が添加されていることを特徴とする。前記界面不活性物質としては、塩、水素結合性分子、アルコール類のいずれか一種類が添加されていることが有効であり、とくに前記界面不活性物質として、塩を使用し、分散質における塩の濃度が0.05~4.00(mol/L)の範囲に設定することにより好適な分散安定性を得ることができる。
【選択図】図3
従来技術、競合技術の概要

エマルションは、化粧品、食品、医薬品等に広く用いられている。たとえば、牛乳は、脂肪(油)の微細な滴が水中に分散したエマルション(O/W)の代表例であり、油滴が水中で分散して油と水が共存している。油滴が水の中で分散する理由は、牛乳に存在するカゼインなどの乳化剤(界面活性物質)が油滴を覆い、油滴を安定化させているからである。これに対し、バターやマーガリンは、水滴が油の中に分散したエマルション(W/O)の例であり、モノグリセリドや大豆レシチンといった乳化剤(界面活性物質)の作用により、油中での水滴の分散が維持されている。
このように、エマルションは、乳化剤(界面活性物質)の助けを借りて、油滴が水中で分散したり、水滴が油中で分散したりしたものである。

図39は、油中水滴型(W/O)エマルションの分散を安定化させる従来方法を図示したものである。エマルションの分散安定化技術としては、界面活性剤を用いるもの、高分子材料を用いるもの、界面活性剤と無機塩とを複合利用するもの、界面活性剤と脂肪結晶とを複合利用するもの、水滴の表面に固体粒子を付着させたものがある。いずれの場合も、水滴の表面に界面活性剤等を付着させることにより分散性を保持している。

乳化剤や界面活性剤をまったく使用せず、水と油のみからなるエマルションの例としては、水と椿油からエマルションを作製した例(特許文献1)、燃料油と水とからエマルション燃料を製造する例(特許文献2)がある。特許文献1にはエマルション液が接する接液部の表面を絶縁材料としたエマルション製造装置が開示されている。特許文献2には、高圧ポンプを利用して水と燃料油を加圧し、エジェクターを用いて水と燃料油とを混合してエマルション燃料とする装置が記載されている。

産業上の利用分野

本発明は、エマルションに関し、より詳細には、油中水滴型(W/O)エマルションについて、分散安定性を向上させたエマルションに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
分散質が水、分散媒が油である油中水滴型(W/O)エマルションであって、
前記分散質及び分散媒と、エマルションを分散安定化させる水溶性添加剤である電解質のみからなることを特徴とするエマルション。

【請求項2】
前記分散媒が炭化水素あるいは脂肪酸であることを特徴とする請求項1記載のエマルション。

【請求項3】
前記電解質が、NaClまたはMgCl2であることを特徴とする請求項1または2記載のエマルション。

【請求項4】
前記電解質の濃度が、0.05~1.00(mol/L)の範囲にあることを特徴とする請求項記載のエマルション。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016036993thum.jpg
出願権利状態 登録
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