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ゲル状組成物及びゲル状組成物の製造方法 UPDATE

国内特許コード P160013384
整理番号 12056
掲載日 2016年10月21日
出願番号 特願2016-148418
公開番号 特開2018-016728
出願日 平成28年7月28日(2016.7.28)
公開日 平成30年2月1日(2018.2.1)
発明者
  • 橋崎 要
  • 藤井 まき子
出願人
  • 学校法人日本大学
発明の名称 ゲル状組成物及びゲル状組成物の製造方法 UPDATE
発明の概要 【課題】水溶性高分子の経皮吸収が可能な技術を提供する。
【解決手段】(a)レシチンと、(b)オイル成分と、(c)極性物質と、(d)分子量500以上の水溶性分子とを含む、ゲル状組成物。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


タンパク質製剤は経口投与すると消化管粘膜からの吸収が悪く、吸収される前に分解されるため、製剤のほとんどは初回通過効果を受けない注射剤として開発されている。しかしながら、注射剤は、侵襲的であることや投薬者の技術が必要であること、無菌下での調製が必要であること、といったデメリットも多い。



初回通過効果を受けない投与経路としては、経皮投与が挙げられる。経皮吸収型製剤は、投与方法が簡便であること、血中濃度の維持が容易であること、投与中断も簡便であること、服薬コンプライアンスを直接確認できること、などのメリットがある。しかしながら、皮膚の最外層の角層は強固なバリアであり、分子量500以上の水溶性物質は皮膚への透過が困難である。そのため、タンパク質製剤などの水溶性高分子を含む製剤は、通常、経皮吸収型製剤として投与することができない。



薬物の皮膚への移行を高める方法としては、マイクロニードル法、イオントフォレシスなどの物理的促進手法、ナノ粒子、リポソーム、界面活性剤ベシクル、マイクロエマルションなどが検討されている。マイクロニードル法は、微細な針で皮膚中に直接薬物を送達する方法であるが、注射に比べると痛みは伴わないものの、皮膚を針で通過させるという点では変わらず、無菌性の保証など、実際の使用には問題がある。また、イオントフォレシスは、電気エネルギーを利用して薬物の皮膚からの吸収を促進する方法であるが、専用の装置を必要とし、また高分子への有効性は疑問視されている。ナノ粒子を用いる方法では、ナノ粒子は角層に透過するには大きいため、毛包や汗腺といった付属器官のみがターゲットとなる。リポソームは、効率よく安定的に薬物を内封することが難しく、角層間に透過するような形状変化が可能なものを調製するには、処方に制限がある。界面活性剤ベシクルやマイクロエマルションは、界面活性剤濃度が高かったり、アルコールが必要であったりと安全性に問題が残る。



一方、ゲル状製剤は、化粧料、医薬品、食品、塗料、インク、潤滑油等の様々な分野で広く利用されている。ゲル状製剤の調製方法は種々あるが、逆紐状ミセルによるゲル状製剤の調製も報告されている(非特許文献1)。逆紐状ミセルとは、界面活性剤が形成する自己集合体の一種であり、オイル中で網目構造を形成するためにゲル化を引き起こすことが知られている。



本発明者らは、これまでに、レシチン/ショ糖脂肪酸エステル(特許文献1)、レシチン/糖類(特許文献2)、レシチン/尿素(特許文献3)、レシチン/ポリグリセリン(特許文献4)、レシチン/アスコルビン酸またはその誘導体(特許文献5)、レシチン/脂肪族カルボン酸(特許文献6)の逆紐状ミセルによるゲル状組成物を開発してきた。また、逆紐状ミセルによるゲル状組成物を用いた疎水性低分子の経皮吸収の試みが報告されている(非特許文献2)。

産業上の利用分野


本発明は、ゲル状組成物及びゲル状組成物の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(a)レシチンと、(b)オイル成分と、(c)極性物質と、(d)分子量500以上の水溶性分子とを含む、ゲル状組成物。

【請求項2】
前記(d)水溶性分子が、分子量1,000以上の水溶性分子である、請求項1に記載のゲル状組成物。

【請求項3】
逆紐状ミセル構造を含む、請求項1又は2に記載のゲル状組成物。

【請求項4】
前記(a)レシチンの含有量が5~70質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載のゲル状組成物。

【請求項5】
前記(c)極性物質が水である、請求項1~4のいずれか一項に記載のゲル状組成物。

【請求項6】
医薬組成物又は化粧料である、請求項1~5のいずれか一項に記載のゲル状組成物。

【請求項7】
経皮吸収型製剤である、請求項1~6のいずれか一項に記載のゲル状組成物。

【請求項8】
分子量500以上の水溶性分子を極性物質に溶解して水溶性分子溶液を調整し、
前記水溶性分子溶液を、レシチン及びオイル成分と混合することを含む、ゲル状組成物の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
参考情報 (研究プロジェクト等) 研究者情報
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