TOP > 国内特許検索 > 細胞を培養する担体及び培養細胞を用いたタンパク質又はペプチドの生産方法
スフェロイド形成を促進する技術として、特許文献1及び特許文献2には、特定のパターンを有する培養基材上で細胞を培養する方法が開示されている。特許文献3及び特許文献4には、マイクロ流路あるいはナノスケールの流路を用いて細胞を培養する方法が開示されている。培養液を取り込むようにスフェロイドを形成させる方法として、特許文献5では培養液中にガドリウム化合物を用いており、特許文献6では培養液中に粘膜質の体表皮を有する魚類の体液を用いている。また、特許文献6の背景技術には、中空糸膜上で単層培養する方法、糖鎖高分子を用いる方法、及び動物肝臓由来のプロテオグリカンを利用する方法が記載されている。
一方、有用タンパク質の生産技術として、特許文献7-10には、大腸菌又は酵母、特にピキア属酵母及びサッカロマイセス属酵母の組換え体を用いたヒト血清アルブミン(human serum albumin,HSA)の生産方法が記載されている。また、遺伝子組換え体を用いない方法として、特許文献7の背景技術に記載されているように、HSAは血液の分画産物として製造されている。
本発明は、細胞と微生物が生成した酸化鉄とを含む細胞培養物、及び細胞培養物を用いたタンパク質又はペプチドの生産方法に関する。