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肺がんリスク状態の評価方法,肺がんリスク状態評価装置,肺がんリスク状態評価プログラム,肺がんリスク状態評価システム及び情報通信端末装置 UPDATE コモンズ

国内特許コード P160013471
整理番号 N16025
掲載日 2016年11月4日
出願番号 特願2016-145095
公開番号 特開2018-017503
出願日 平成28年7月25日(2016.7.25)
公開日 平成30年2月1日(2018.2.1)
発明者
  • 山口 昌樹
  • 小泉 知展
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 肺がんリスク状態の評価方法,肺がんリスク状態評価装置,肺がんリスク状態評価プログラム,肺がんリスク状態評価システム及び情報通信端末装置 UPDATE コモンズ
発明の概要 【課題】サイトカインの濃度データから肺がんリスク状態を高い信頼性で判断できる評価方法,並びに,それに用いる評価装置,プログラム,評価システム及び情報通信端末装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の肺がんリスク状態の評価方法は,評価対象から採取したサンプル中のサイトカインの濃度データを取得するデータ取得ステップと,該サイトカイン濃度データに基づいて肺がんリスク状態を評価することが可能なリスク算出式に該サイトカインの濃度データを代入して該評価対象における該肺がんリスク状態を評価する評価ステップと,を有する肺がんリスク状態の評価方法であって,前記データ取得ステップでは,少なくとも2種類のサイトカインの濃度データを取得し,前記リスク算出式には少なくとも2種類のサイトカイン濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


がん患者の死因の9割はがんの転移によるものであり,がんの転移を制圧するものはがんを制圧するといわれている。しかし,現在臨床で使用されているCTやMRIなどの形態情報に基づく診断機器や,PETなどの機能情報に基づく診断機器では,直径 1 cm 以下のリンパ節転移を正確に検出できるまでの精度を有していない。



がん転移はランダムに起こるわけではなく,乳がんは肺へ,大腸がんは肝臓へ等,ある程度の指向性がある。この臓器選択性を制御しているのがケモカインと呼ばれるサイトカインの一群である。ケモカインは細胞遊走を主要な作用としており,どの細胞 (リンパ球) がどの臓器に移行するかは,ケモカインとその受容体により厳密に制御されている(非特許文献1)。また,Scopusなどの文献検索エンジンで調査すると,1977年以降,がんとサイトカインに関する21万編に及ぶ英文学術論文が発表されており,がんの発症とサイトカインの種類や濃度との間には,何らかの関連があるのではないかと考えられている。そしてさらには,体液中のサイトカインの濃度データをがん診断等利用する提案もなされている(例えば,特許文献1~4)。



なお,サイトカインによるがんの評価ではないが,体液中における2種類以上のアミノ酸の濃度データを用いて膵臓がんを評価する提案がなされており,本件発明における評価の解析手法として関連しているため,参照した(特許文献5)。

産業上の利用分野


本発明は,評価対象から採取されたサイトカインの濃度データに基づいて肺がんリスク状態の評価を行う,肺がんリスク状態の評価方法及びそれに用いる評価装置,プログラム,評価システム及び情報通信端末装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
評価対象から採取したサンプル中のサイトカインの濃度データを取得するデータ取得ステップと,
該サイトカイン濃度データに基づいて肺がんリスク状態を評価することが可能なリスク算出式に該サイトカインの濃度データを代入して該評価対象における該肺がんリスク状態を評価する評価ステップと,を有する肺がんリスク状態の評価方法であって,
前記データ取得ステップでは,少なくとも2種類のサイトカインの濃度データを取得し,
前記リスク算出式には少なくとも2種類のサイトカイン濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする,肺がんリスク状態の評価方法。

【請求項2】
前記肺がんリスク状態とは,前記肺がんにある可能性の程度のことであり,
前記評価対象における前記肺がんリスク状態を評価するとは,前記評価対象が前記肺がんにある可能性の程度を評価することであることを特徴とする請求項1に記載の肺がんリスク状態の評価方法。

【請求項3】
前記肺がんリスク状態にある可能性の程度を少なくとも考慮して定義された複数の区分と,1つ又は複数の閾値と,が予め設定されており,
前記評価対象が前記肺がんリスク状態にある可能性の程度を評価するとは,該リスク算出式の値及び該閾値を用いて,該評価対象を複数の前記区分のうちのどれか1つに分類することであることを特徴とする請求項2に記載の肺がんリスク状態の評価方法。

【請求項4】
前記サイトカイン濃度データには,IL-1β, IL-1ra, IL-5, IL-6, IL-7, IL-8, IL-9, IL-10, IL-12, G-CSF, PDGF, MIP-1β, TNF-α, VEGF, Eotaxin, MCP-1 及びMIP-1βの少なくとも2種のサイトカインの濃度データが含まれており,
前記リスク算出式には,IL-1β, IL-1ra, IL-5, IL-6, IL-7, IL-8, IL-9, IL-10, IL-12, G-CSF, PDGF, MIP-1β, TNF-α, VEGF, Eotaxin, MCP-1 及びMIP-1βの少なくとも2種サイトカインの濃度データが代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の肺がんリスク状態の評価方法。

【請求項5】
評価対象から採取したサンプル中のサイトカインの濃度データを取得するデータ取得ステップと,
該サイトカイン濃度データに基づいて肺がんリスク状態を評価する評価ステップと,を有する肺がんリスク状態の評価方法であって,
前記データ取得ステップでは,IL-1β, IL-1ra, IL-5, IL-6, IL-7, IL-8, IL-9, IL-10, IL-12, G-CSF, PDGF,MIP-1β, TNF-α, VEGF , Eotaxin, MCP-1 及びMIP-1βの少なくとも2種類のサイトカインの濃度データを取得することを特徴とする肺がんリスク状態の評価方法。

【請求項6】
評価対象における肺がんリスク状態を評価する装置であって,
制御部と記憶部とを備え,
前記制御部は,前記評価対象のサイトカインの濃度データ及びサイトカインの濃度値が代入される変数を含むあらかじめ前記記憶部に記憶された,肺がんリスク状態を評価することが可能なリスク算出式を用いて,該リスク算出式の値を算出することで,前記評価対象における前記肺がんリスク状態を評価する評価手段を備え,
前記サイトカインの濃度データには,少なくとも2種類のサイトカインの濃度データが含まれており,
前記リスク算出式には少なくとも2種類のサイトカイン濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする肺がんリスク状態評価装置。

【請求項7】
制御部と記憶部とを備えた情報処理装置において実行される,評価対象における肺がんリスク状態の評価方法であって,
前記制御部において実行される,サイトカインの濃度値に関するあらかじめ取得された前記評価対象のサイトカイン濃度データ及びサイトカインの濃度値が代入される変数を含むあらかじめ前記記憶部に記憶された前記肺がんリスク状態を評価するためのリスク算出式を用いて前記リスク算出式の値を算出することで,前記評価対象における前記肺がんリスク状態を評価する評価ステップを含み,
前記サイトカイン濃度データには,少なくとも2種類のサイトカインの濃度値が含まれており,
前記リスク算出式には少なくとも2種類のサイトカイン濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする肺がんリスク状態の評価方法。

【請求項8】
制御部と記憶部とを備えた情報処理装置において実行させるための評価対象における肺がんリスク状態の状態を評価する肺がんリスク状態評価プログラムであって,
前記制御部において実行させるための,サイトカインの濃度値に関する予め取得された前記評価対象のサイトカイン濃度データ及びサイトカインの濃度値が代入される変数を含む予め前記記憶部に記憶された前記肺がんリスク状態を評価するためのリスク算出式を用いて前記リスク算出式の値を算出することで,前記評価対象にいける前記肺がんリスク状態を評価する評価ステップを含み,
前記サイトカイン濃度データには,少なくとも2種類のサイトカインの濃度値が含まれており,
前記リスク算出式には少なくとも2種類のサイトカイン濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とすることを特徴とする肺がんリスク状態評価プログラム。

【請求項9】
制御部と記憶部とを備え,評価対象における肺がんリスク状態を評価する肺がんリスク状態評価装置と,
制御部を備え,サイトカインの濃度値に関する前記評価対象のサイトカイン濃度データを提供する情報通信端末装置と,がネットワークを介して通信可能に接続された肺がんリスク状態評価システムであって,
前記情報通信端末装置の前記制御部は,
前記評価対象の前記サイトカイン濃度データを前記肺がんリスク状態評価装置へ送信するサイトカイン濃度データ送信手段と,前記肺がんリスク状態評価装置から送信された評価対象における前記肺がんリスク状態に関する評価結果を受信する評価結果受信手段と,を備え,
前記肺がんリスク状態評価装置の前記制御部は,前記情報通信端末装置から送信された前記評価対象の前記サイトカイン濃度データを受信するサイトカイン濃度データ受信手段と,前記サイトカイン濃度データ受信手段で受信した前記評価対象の前記サイトカイン濃度データ,及び,サイトカインの濃度値が代入される変数を含む予め前記記憶部に記憶された,前記評価対象における前記肺がんリスク状態を評価する評価手段と,前記評価手段で得られた前記評価結果を前記情報通信端末装置へ送信する評価結果送信手段と,を備え,
前記サイトカインの濃度データには,少なくとも2種類のサイトカインの濃度データが含まれており,
前記リスク算出式には少なくとも2種類のサイトカイン濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする肺がんリスク状態評価システム。

【請求項10】
評価対象における肺がんリスク状態を評価する肺がんリスク状態評価装置とネットワークを介して通信可能に接続された制御部とを備え,サイトカインの濃度値に関する前記評価対象のサイトカイン濃度データを提供する情報通信端末装置であって,
前記制御部は,前記評価対象の前記サイトカイン濃度データを前記肺がんリスク状態評価装置へ送信するサイトカイン濃度データ送信手段と,
前記肺がんリスク状態評価装置から送信された前記評価対象における前記肺がんリスク状態の状態に関する評価結果を受信する評価結果受信手段とを備え,
前記評価結果は,前記肺がんリスク状態評価装置が,前記情報通信端末装置から送信された前記表記評価対象の前記サイトカイン濃度データを受信し,受信した前記評価対象の前記サイトカイン濃度データ及びサイトカインの濃度値が代入される変数を含む予め前記肺がん評価装置に記憶された前記肺がんリスク状態を評価するためのリスク算出式を用いて前記リスク算出式の値を算出することで,前記評価対象における前記肺がんリスク状態を評価した結果であり,
前記サイトカイン濃度データには,少なくとも2つのサイトカインの濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする情報通信端末装置。

【請求項11】
サイトカインの濃度値に関する評価対象のサイトカイン濃度データを提供する情報通信端末装置とネットワークを介して通信可能に接続された制御部と記憶部とを備え,前記評価対象における肺がんリスクの状態を評価する肺がんリスク状態評価装置であって,
前記制御部は,
前記情報通信端末装置から送信された前記評価対象の前記サイトカイン濃度データを受信するサイトカイン濃度データ受信手段と,
前記サイトカイン濃度データ受信手段で受信した前記評価対象の前記サイトカイン濃度データ及びサイトカイン濃度値が代入される変数を含む予め前記記憶部に記憶された,前記肺がんリスク状態の状態を評価するためのリスク算出式を用いて前記リスク算出式の値を算出することで,前記評価対象における前記肺がんリスク状態の状態を評価する評価手段と,
前記評価手段で得られた,前記評価対象における前記肺がんリスク状態の状態に関する評価結果を前記情報通信端末装置へ送信する評価結果手段と,を備え,
前記サイトカインの濃度データには,少なくとも2種類のサイトカインの濃度データが含まれており,
前記リスク算出式には少なくとも2種類のサイトカイン濃度値が代入される少なくとも2つの変数が含まれていることを特徴とする肺がんリスク状態評価装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
  • 5L099AA15
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