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対象の抗原に対する特異的抗体の製造方法 新技術説明会

国内特許コード P160013549
整理番号 S2016-0781-N0
掲載日 2016年12月19日
出願番号 特願2016-120039
公開番号 特開2017-221153
登録番号 特許第6732283号
出願日 平成28年6月16日(2016.6.16)
公開日 平成29年12月21日(2017.12.21)
登録日 令和2年7月10日(2020.7.10)
発明者
  • 内海 利男
  • 須田 真広
  • 藤間 真紀
  • 伊東 孝祐
出願人
  • 国立大学法人新潟大学
発明の名称 対象の抗原に対する特異的抗体の製造方法 新技術説明会
発明の概要 【課題】ヒトPタンパク質複合体を抗原として用いた抗体作製技術を応用し、任意の抗原に対する特異的な抗体の作製に利用可能であり、取扱いが容易な抗原結合用キャリアを提供する。
【解決手段】本発明の抗原結合用キャリアは、コア粒子と、前記コア粒子に連結され、可動性を有する少なくとも2つのリンカーと、を備え、前記リンカーにおいて、コア粒子との連結部とは反対側の先端が抗原結合部位である。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要

抗体は、基礎生命科学の研究だけでなく、検査診断又は医薬品としても広く使用されている。抗体は、一般に、抗原となる特定のタンパク質を用いて、動物を免疫化して作製されるが、基礎生命科学の研究や、検査診断又は医薬品に利用できる抗体を得ることは容易ではない。特に、機能面で重要であり、進化的に高度に保存された機能構造を有する生体物質に対する抗体の作製は困難な場合が多い。
部位特異的な抗体の作製を目的として、タンパク質の特定部位の合成ペプチド等を各種キャリアに結合し、免疫化する方法(例えば、特許文献1参照。)が開発されているが、有効な抗体が得られない場合が多く、タンパク質の特定部位に対する抗体を自在に作製する新たな技術が求められている。

自己免疫疾患では、通常の免疫法では抗体作製が困難な高度に保存された部位を有する生体物質に対する抗体が産出される場合が多い。
本発明者らは、自己免疫疾患において、しばしば自己抗体の標的となるリボソーム中の酸性リン酸化タンパク質であるPタンパク質の大サブユニットP0、P1、及びP2において、共通して保存されたC末端部位の強力な抗原性が、Pタンパク質の高次構造や動的性質に起因するものであると考え、各種解析を行ってきた。その結果、Pタンパク質はユニークな複合体を形成し、抗原部位となる共通C末端部位(以下、「C末端抗原部位」と称することがある。)は柔軟に運動すること、及びヒトPタンパク質複合体をマウスに投与することで、共通C末端抗原部位に対する特異的な抗体(以下、「抗P抗体」と称することがある。)が優先的に生じることを明らかにした(例えば、非特許文献1、及び特許文献2参照。)。

産業上の利用分野

本発明は、抗原結合用キャリア、ベクター、キット、及び対象の抗原に対する特異的抗体の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
対象の抗原に対する特異的抗体の製造方法であって、
対象の抗原を、抗原結合用キャリアに結合させ、抗原結合キャリアを作製する結合工程と、
前記抗原結合キャリアを非ヒト哺乳動物に投与する免疫工程と、
前記免疫工程後に、前記非ヒト哺乳動物から血清、脾臓細胞、リンパ節細胞、末梢血白血球、又はB細胞を採取する採取工程と、
を備え、
前記抗原結合用キャリアが、
コア粒子と、
前記コア粒子に連結され、可動性を有する少なくとも2つのリンカーと、
を備え、
前記リンカーにおいて、コア粒子との連結部とは反対側の先端が抗原結合部位であり、
前記コア粒子及び前記リンカーが以下の(a)~(c)のいずれかのタンパク質であり、
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるタンパク質、
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において、1個以上5個以下のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつ、多量体形成能及び可動性領域を有するタンパク質、
(c)配列番号1に示すアミノ酸配列と同一性が90%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ、多量体形成能及び可動性領域を有するタンパク質、
前記抗原が、高度に保存された部位を有し、リボソームタンパク質以外のタンパク質である、製造方法。

【請求項2】
前記タンパク質が2量体以上7量体以下の多量体を形成している請求項に記載の製造方法

【請求項3】
前記結合工程において、前記抗原結合用キャリアをコードする核酸を含む発現ベクターに、前記抗原をコードする核酸を挿入し、抗原結合キャリアをコードする核酸を含む発現ベクターを作製し、前記抗原結合キャリアをコードする核酸を含む発現ベクターを用いて、宿主を形質転換した後、前記宿主を培養して抗原結合キャリアを発現させる、請求項1又は2に記載の製造方法。

【請求項4】
前記抗原がHbs1である、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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