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黄銅鉱からの銅の浸出回収方法

国内特許コード P170013877
整理番号 S2016-1016-N0
掲載日 2017年3月21日
出願番号 特願2016-155952
公開番号 特開2018-024902
出願日 平成28年8月8日(2016.8.8)
公開日 平成30年2月15日(2018.2.15)
発明者
  • 中澤 廣
出願人
  • 国立大学法人岩手大学
発明の名称 黄銅鉱からの銅の浸出回収方法
発明の概要 【課題】強力な酸化剤ではあるが高価であるためコスト増につながる二酸化マンガンを添加することなく、比較的マイルドな条件下においても、効率よく高い収率で黄銅鉱から銅を浸出回収可能とする新しい浸出方法を提供すること。
【解決手段】黄銅鉱と炭素材との混合物を硫酸水溶液に浸漬し、前記硫酸水溶液を酸素の共存下に加熱攪拌する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、低コストで消費エネルギーが少ない湿式製錬法による銅の生産量が増加している。湿式製錬法では、酸に容易に溶ける斑銅鉱、孔雀石等の酸化銅鉱と呼ばれる銅鉱物を硫酸や塩酸等の強酸に溶解させて、銅が浸出した貴液を回収し、貴液中から有機溶媒を用いて銅のみを抽出し、電解採取によって銅カソードとして銅を得ることができる。



しかしながら、産出量が最も多い銅鉱物である黄銅鉱等の一次硫化銅鉱の場合には、上記の酸に溶けにくいことから、従来の湿式製錬法では銅の浸出速度および銅の浸出率が著しく低下し、銅の生産効率が悪いため事業として実施されていない。



そこで、産出量の多い黄銅鉱に適用可能な湿式製錬法の開発が望まれている。



これまでにも、湿式製錬法の工程中において、銀イオン、黄鉄鉱、活性炭等を添加して酸化還元電位を制御することで、高温高圧条件下における黄銅鉱からの銅の浸出が促進することが報告されている。例えば、特許文献1には、高温高圧条件下において硫酸水溶液による黄銅鉱からの銅の浸出回収を行うことが提案されている。特許文献2には、酸化還元電位を制御することにより、常温、常圧条件下において黄銅鉱からの銅の浸出回収を行うことが提案されている。



特許文献1の方法では、黄銅鉱に石炭などの炭素質物質を添加して、圧力100~3000kPa、温度90~200℃という、高温高圧条件下において塩酸水溶液による銅の浸出回収を行っている。しかしながら、このような浸出条件を整えるためには設備面での負担が大きく、コスト高となり、黄銅鉱からの銅の浸出回収方法としては実際的ではない。



特許文献2の方法では、黄銅鉱を含む硫化銅鉱から硫酸溶液を用いて銅を浸出回収する際、硫化銅鉱にヨウ化物イオンを含む硫酸溶液と、酸化剤として二酸化マンガンを共に添加する必要がある。しかしながら、酸化剤として高価な二酸化マンガンを用いるため、依然としてコスト高となり、実操業に適用することは現実的ではなかった。また、特許文献2の方法では、必ずしも浸出回収される銅の収率が高いとは言えなかった。

産業上の利用分野


本発明は、黄銅鉱からの銅の浸出回収方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
黄銅鉱から銅を浸出する方法であって、前記黄銅鉱と炭素材との混合物を硫酸水溶液に浸漬し、前記硫酸水溶液を酸素の共存下に加熱攪拌することを特徴とする黄銅鉱からの銅の浸出回収方法。

【請求項2】
前記炭素材がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1に記載の黄銅鉱からの銅の浸出回収方法。

【請求項3】
前記硫酸水溶液のpHが、0.6以上1.2以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の黄銅鉱からの銅の浸出回収方法。

【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の黄銅鉱からの銅の浸出方法において、前記炭素材を回収し、黄銅鉱からの銅の浸出に再利用可能な循環系を構成することを特徴とする黄銅鉱からの銅の浸出回収方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016155952thum.jpg
出願権利状態 公開
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