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電波暗箱 UPDATE

国内特許コード P170013900
整理番号 12073
掲載日 2017年3月28日
出願番号 特願2016-251748
公開番号 特開2018-107270
出願日 平成28年12月26日(2016.12.26)
公開日 平成30年7月5日(2018.7.5)
発明者
  • 三枝 健二
  • 小林 一彦
  • 村山 健太郎
出願人
  • 学校法人日本大学
発明の名称 電波暗箱 UPDATE
発明の概要 【課題】サイズを維持しつつ、評価できる電波の周波数帯を広帯域化すること。
【解決手段】電波暗箱は、シールド箱と、シールド箱の内壁に取り付けられる電波吸収体とを備え、シールド箱の一面は、アンテナが放射する電波が入射する開口部を有し、開口部から入射する電波のうち、シールド箱の内部に置かれた通信装置へ直接到達する直接波以外の電波が到達する第1の領域及び直接波以外の電波のうち第1の領域で反射した電波が到達する第2の領域のいずれか一方又は両方に、第1の領域と第2の領域以外の領域より電波の吸収率を高くした電波吸収体が取り付けられる。
【選択図】図2
従来技術、競合技術の概要


移動無線通信、取分けセルラー通信においては、音声中心の時代からデータ通信の時代へと変遷していく中、ほぼ5年ごとの周期で新しい通信方式の採用により、通信速度の高速化が進められている。
現在、中心となる通信方式LTE(Long Term Evolution)(「LTE」は登録商標)は、ピークで150Mbpsの通信速度である。また、LTEの発展系であるLTE-Advancedは、ピークで600Mbpsの通信速度である。また、2020年に商用サービスを開始する5Gシステムは、IoT(Internet of Things)、ICT(Information and Communication Technology)、M2M(Machine to Machine)を意識したシステムで、最終的にピークデータレート10Gbps以上を目指している。



通信速度の高速化により、近年、普及が目覚ましい高機能を有する無線携帯端末であるスマートフォン、タブレットに向けた高精細動画ストリーミングやビデオ通話などの情報量の多いサ―ビスが広がり、国内移動通信のトラヒック量が、平成27年3月現在のデータから約1.4倍のペースで増加し、ひっ迫した状態となっている。このため、更なる通信速度の高速化は必須である。



通信速度の改善には、多値変調の採用、通信帯域の拡大などが考えられる。4GシステムであるLTE-Advancedでは、既存の周波数帯で纏まった帯域を確保することが困難である。このため、LTE-Advancedでは、複数のキャリアを束ねることで広帯域化を行い、通信速度の高速化を実現するCA(Carricr Aggregation)技術が採用されている。LTE-Advancedでは、2つのキャリアを束ねまとめた2DL(Down Link)CAにより受信信号の高速化が実用されている。更なる高速化を目的に、3GPPにおいて、受信側で、3DL、4DL、また、送信側で、2UL(Up Link)の仕様化が、それぞれされている。



5Gシステムでは、マクロセルの基地局とスモールセルの基地局に、異なる別の周波数で、それぞれ制御信号、データ信号を割当て、同時に通信を行う方式の概念が検討されている。
このように高速移動通信を実現する手段として、バンドが違う複数の周波数を同時に受信する評価環境の必要性が高まりつつある。ケーブルを使用した無線携帯端末の送受信評価方法では、実運用時と同等の評価結果を得ることが難しい。実際には、アンテナ特性も含めた受信特性評価が必要である。通常、アンテナ特性も含めた評価は、伝搬特性が理想的なフィールドに近いと考えられている電波暗室で行われるが、利便性が高く、低コストの点から簡易的な環境として電波暗箱で行われる場合がある。



アンテナ特性も含めた評価を行う技術に関して、対向する2平面とその他の面とから形成され、送受信アンテナを有する無線端末機を格納する導電性の格納手段と、格納手段の2平面部の内面に貼付された電波吸収手段と、格納手段内に取り付けられ無線端末機を載置する載置手段と、単一の指向性を有し指向性軸が送受信アンテナならびに2平面と交差する測定用アンテナと、格納手段の一端面に取り付けられ測定用アンテナと接続された高周波端子とを具備するシールドボックスが知られている(例えば、特許文献1参照)。

産業上の利用分野


本発明は、電波暗箱に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
シールド箱と、
前記シールド箱の内壁に取り付けられる電波吸収体と
を備え、
前記シールド箱の一面は、アンテナが放射する電波が入射する開口部を有し、
前記開口部から入射する電波のうち、前記シールド箱の内部に置かれた通信装置へ直接到達する直接波以外の電波が到達する第1の領域及び前記直接波以外の電波のうち前記第1の領域で反射した電波が到達する第2の領域のいずれか一方又は両方に、前記第1の領域と前記第2の領域以外の領域より電波の吸収率を高くした電波吸収体が取り付けられる、電波暗箱。

【請求項2】
前記電波吸収体は、錐体であり、
前記第1の領域の少なくとも一部の領域に取り付けられる前記電波吸収体は、前記開口部を有する前記シールド箱の一面に垂直な方向をX軸とし、前記一面から該一面に対向する面へ下した垂線方向をプラス側とした場合に、該電波吸収体の頂点が、X軸のマイナス方向へ移動した斜方錐の形状である、請求項1に記載の電波暗箱。

【請求項3】
前記第1の領域の少なくとも一部の領域に取り付けられる前記電波吸収体の底面と、前記電波吸収体の頂点と前記底面の重心とを結ぶ直線とのなす角度が50度以上である、請求項2に記載の電波暗箱。

【請求項4】
前記電波吸収体は、錐体であり、
前記第2の領域に取り付けられる前記電波吸収体は、該電波吸収体の高さが、前記第2の領域以外の領域に取り付けられる前記電波吸収体の高さよりも高い、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電波暗箱。

【請求項5】
前記アンテナは、ホーンアンテナである、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電波暗箱。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016251748thum.jpg
出願権利状態 公開
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