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がん免疫療法の治療効果予測に有用な遺伝子多型

国内特許コード P170014077
整理番号 (S2014-0857-N0)
掲載日 2017年5月9日
出願番号 特願2016-515232
登録番号 特許第6792823号
出願日 平成27年4月24日(2015.4.24)
登録日 令和2年11月11日(2020.11.11)
国際出願番号 JP2015062595
国際公開番号 WO2015163462
国際出願日 平成27年4月24日(2015.4.24)
国際公開日 平成27年10月29日(2015.10.29)
優先権データ
  • 特願2014-091677 (2014.4.25) JP
発明者
  • 笹田 哲朗
  • 伊東 恭悟
  • 本山 悟
出願人
  • 学校法人久留米大学
  • 国立大学法人秋田大学
発明の名称 がん免疫療法の治療効果予測に有用な遺伝子多型
発明の概要 IL-6受容体遺伝子(IL-6R遺伝子)の遺伝子多型を検出することができるポリヌクレオチドを含む、がん免疫療法の治療効果の予測用組成物またはキットを提供する。また、IL-6R遺伝子の遺伝子多型を検出することを含むがん免疫療法の治療効果の予測方法を提供する。
従来技術、競合技術の概要

悪性腫瘍は日本人の死亡原因の第1位を占め年間約33万人が死亡している。また、世界では年間約600万人ががんで死亡している。現在、がん治療法としては外科的切除、抗がん剤、放射線療法などが行われているが、これらの治療法ではQOLが低下することが多い。また、これらの治療法に対して耐性、再発をきたした場合には他に有効な治療法がないため、がんワクチン療法を含むがん免疫療法が第4の治療法として待望されている。しかしながら、がん免疫療法では、あらかじめその治療効果を予測する方法がなく、治療効果が期待できる患者を選別する方法が無いというのが現状である。
これまで、IL-6受容体遺伝子(以下、IL-6R遺伝子とも称す)の遺伝子多型については、(1)IL-6の遺伝子多型は食道がん患者(外科的手術後)の予後と相関するが、IL-6受容体の遺伝子多型IL-6R 48892A>Cは予後と相関しない;(2)脳腫瘍患者においてもIL-6の遺伝子多型は予後と相関するが、IL-6受容体遺伝子多型IL-6R 48892A>Cは予後と相関しない、と報告されている(非特許文献1および2)。

産業上の利用分野

本発明は、がん免疫療法の治療効果予測に有用な遺伝子多型とその使用等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ヒトIL-6R遺伝子の48892番目の遺伝子多型(Reference SNP ID:rs8192284)を検出することができるポリヌクレオチドを含む、
大腸がんを有する被験者由来の試料からヒトIL-6R遺伝子の48892番目の遺伝子型C/C、A/Cおよび/またはA/Aを検出し、
検出された遺伝子型がC/CまたはA/Cである場合にこれを被験者が、がん免疫療法が有効な被験者であると予測する指標とし、
検出された遺伝子型がA/Aである場合にこれを被験者が、がん免疫療法が有効でない被験者であると予測する指標とする、
大腸がんを対象とするがん免疫療法の治療効果の予測用組成物またはキット。

【請求項2】
ポリヌクレオチドが、ヒトIL-6R遺伝子の48892番目の遺伝子多型(Reference SNP ID:rs8192284)を含む、10~200塩基のヒトIL-6R遺伝子配列の部分配列またはその相補鎖配列からなるポリヌクレオチドである、請求項1に記載の組成物またはキット。

【請求項3】
ポリヌクレオチドが、ヒトIL-6R遺伝子の48892番目の遺伝子多型(Reference SNP ID:rs8192284)を含む10~200塩基の塩基配列またはその相補鎖配列からなるヒトIL-6R遺伝子断片と特異的にハイブリダイズするプローブ、および/または該遺伝子断片を増幅できるプライマーである、請求項1または請求項2に記載の組成物またはキット。

【請求項4】
ヒト血液中のIL-6、IP-10(interferon gamma-induced protein 10)および/またはBAFF(B-cell activating factor)の蛋白質量を測定するための抗体をさらに含む、請求項1-3のいずれかに記載のキット。

【請求項5】
請求項1-4のいずれかに記載の組成物またはキットを含み、さらに、がん免疫療法用組成物を含む、がん治療用キット。

【請求項6】
大腸がんを対象とするがん免疫療法が、ペプチドワクチン免疫療法である、請求項1-5のいずれかに記載の組成物またはキットもしくはがん治療用キット。

【請求項7】
ペプチドワクチン免疫療法で投与したペプチドに対する抗体価を測定するための試薬をさらに含む、請求項6に記載のがん治療用キット。

【請求項8】
大腸がん患者である被験者由来の試料から、ヒトIL-6R遺伝子の48892番目の遺伝子多型(Reference SNP ID:rs8192284)の遺伝子型C/C、A/Cおよび/またはA/Aを検出し、
検出された遺伝子型がC/CまたはA/Cである場合にこれを被験者が、がん免疫療法が有効な被験者であると予測する指標とし、
検出された遺伝子型がA/Aである場合にこれを被験者が、がん免疫療法が有効でない被験者であると予測する指標とする、大腸がんを対象とするがん免疫療法の治療効果の予測方法。

【請求項9】
被験者由来の試料が、がん免疫療法治療前の被験者由来の試料である、請求項8に記載の方法。

【請求項10】
がん免疫療法治療前の被験者の血中のIL-6、IP-10および/またはBAFFの蛋白質量を測定することをさらに含む、請求項8または9に記載の方法。

【請求項11】
がん免疫療法治療前の被験者の血中において、
(i)IL-6蛋白質量が高い;
(ii)IP-10蛋白質量が高い;および/または
(iii)BAFF蛋白質量が低いことを、被験者が、がん免疫療法が有効でない被験者であると予測する指標とする、請求項10に記載の方法。

【請求項12】
がん免疫療法治療前の被験者の血中において、
(i)IL-6蛋白質量が低い;
(ii)IP-10蛋白質量が低い;および/または
(iii)BAFF蛋白質量が高いことを、被験者が、がん免疫療法が有効である被験者であると予測する指標とする、請求項10に記載の方法。

【請求項13】
がん免疫療法が、ペプチドワクチン免疫療法である、請求項8-12のいずれかに記載の方法。

【請求項14】
がんペプチドワクチン投与前および投与後の被験者由来の血中の該ペプチド特異的IgGの量を測定することをさらに含む、請求項8-13のいずれかに記載の方法。

【請求項15】
がんペプチドワクチン投与後の被験者由来の血中の該ペプチド特異的IgGの量が、投与前に比較し増加したことを、被験者が、がん免疫療法が有効な被験者であると予測する指標とする、請求項14に記載の方法。

【請求項16】
請求項1-7のいずれかに記載の組成物またはキット、およびがん免疫療法治療前の被験者の血中においてIL-6蛋白質量が高い患者に投与されるIL-6阻害剤を含む、大腸がん治療用キット。

【請求項17】
IL6阻害剤が、ヒト化抗IL-6Rモノクローナル抗体である、請求項16に記載の大腸がん治療用キット。

【請求項18】
がん免疫療法が、ペプチドワクチン免疫療法である、請求項16または請求項17に記載の大腸がん治療用キット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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