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虚血性疾患の診断マーカー

国内特許コード P170014162
整理番号 S2015-2139-N0
掲載日 2017年5月29日
出願番号 特願2015-199070
公開番号 特開2017-072460
登録番号 特許第6755649号
出願日 平成27年10月7日(2015.10.7)
公開日 平成29年4月13日(2017.4.13)
登録日 令和2年8月28日(2020.8.28)
発明者
  • 葭山 稔
  • 仲川 将志
  • 田中 憲次
  • 李 良子
  • 野中 大輔
出願人
  • 公立大学法人大阪
  • 株式会社プロトセラ
発明の名称 虚血性疾患の診断マーカー
発明の概要 【課題】血液凝固反応を随伴する疾患の診断のための新規なマーカーペプチドの提供。
【解決手段】被験者における血液凝固反応を随伴する疾患の検出方法は、被験者の生物試料中の、配列番号1で表されるアミノ酸配列、配列番号2で表されるアミノ酸配列、配列番号3で表されるアミノ酸配列、配列番号4で表されるアミノ酸配列、配列番号5で表されるアミノ酸配列、及び配列番号6で表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する1種又は2種以上のペプチドを測定することからなる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要

心疾患は近年日本人の死因の第2位であり、心臓病の死亡原因の約8割は虚血性心疾患であり、その患者数は80万人を超え増加傾向にある。急性冠症候群(ACS)は致死的な冠動脈疾患であるため、正確かつ迅速な診断を得ることが重要である。さらに、最も急性の合併症である不安定性狭心症(UAP)と急性心筋梗塞(AMI)の基礎には血栓が存在すると認識されている。歴史的には、クレアチンキナーゼアイソザイムと比較して優れた診断および予後性能を示す初期の研究後、ACSの罹患が疑われるACS患者の評価には心筋トロポニンT及びIが代表的な基準として採用されており、臨床の場面では高感度トロポニンTまたはIを測定することも可能である。

しかしながら、これらの高感度トロポニンTまたはIの特異度がそれぞれ41%及び46%と低く(非特許文献1)、ACSを検出するための高い陽性予測値(PPV)を有するバイオマーカーが強く求められている。

一方で、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析(MALDI-TOF/MS)等の質量分析の進歩により小サイズのペプチドが検出できるようになっているが(非特許文献2)、大半のペプチド解析では質量分析の前に血漿タンパク質の大部分を除去する必要があり、この操作により内因性ペプチドも除かれ、有用なバイオマーカー候補ペプチドがこれまでに見落とされている(非特許文献3,4)。

産業上の利用分野

本発明は、ペプチドマーカーを用いた血液凝固反応を随伴する疾患の検出方法に関し、より詳細には、ペプチドマーカーを用いた血液凝固反応を随伴する疾患の判定、予防効果の判定、治療効果の判定、早期診断のための検査方法、早期治療のための検査方法、及び物質のスクリーニング方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被験者における血液凝固反応を随伴する疾患を検出するための方法であって、
該被験者の生物試料中の、配列番号5で表されるアミノ酸配列を有するペプチドを質量分析により測定することを含み、
前記測定したペプチドのレベルが、前記疾患の処置後の患者又は健常人由来のペプチドのレベルと比較して低下している場合に、該被験者は血液凝固反応を随伴する疾患に罹患している可能性が高いことを示す、方法。

【請求項2】
被験者の生物試料中の、配列番号1で表されるアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号2で表されるアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号3で表されるアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号4で表されるアミノ酸配列を有するペプチド、及び配列番号6で表されるアミノ酸配列を有するペプチドからなる群から選択されるペプチドをさらに測定することを含む、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
被験者の生物試料中の、配列番号5で表されるアミノ酸配列を有するペプチドと、配列番号3で表されるアミノ酸配列を有するペプチド及び配列番号6で表されるアミノ酸配列を有するペプチドからなる群から選択される1種又は2種のペプチドを測定することを含む、請求項1に記載の方法。

【請求項4】
前記血液凝固反応を随伴する疾患が、急性冠症候群、深部大腿静脈血栓症、弁膜症、脳梗塞、肺梗塞、固形がん、播種性血管内凝固症候群(DIC)、心房細動、心筋梗塞、狭心症、または無症候性心筋虚血である請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。

【請求項5】
前記血液凝固反応を随伴する疾患が、虚血性心疾患、心房細動、または弁膜症である請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。

【請求項6】
前記虚血性心疾患が、心筋梗塞または狭心症である請求項5に記載の方法。

【請求項7】
前記血液凝固反応を随伴する疾患が、急性冠症候群である請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。

【請求項8】
前記生物試料が血液、血漿、血清、唾液、尿、髄液、骨髄液、胸水、腹水、関節液、涙液、眼房水、硝子体液およびリンパ液からなる群より選択される体液からなる、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。

【請求項9】
被験者における血液凝固反応を随伴する疾患の罹患可能性を判定するための、コンピュータにより実行される方法であって、被験者の生物試料中の、配列番号5で表されるアミノ酸配列を有するペプチドと、配列番号3で表されるアミノ酸配列を有するペプチド及び配列番号6で表されるアミノ酸配列を有するペプチドからなる群から1種以上のペプチドとの定量的データを質量分析を用いて取得し、前記取得したデータを、2種以上のペプチドの関数である多変量ロジスティック回帰モデルに適用する方法。

【請求項10】
被験者における血液凝固反応を随伴する疾患を検出するための方法であって、
該被験者の生物試料中の、配列番号5で表されるアミノ酸配列を有するペプチドを質量分析により測定することを含み、
前記測定したペプチドのレベルが、経時的に低下している場合に、該被験者は血液凝固反応を随伴する疾患が悪化している可能性が高いことを示す、方法。

【請求項11】
被験者における血液凝固反応を随伴する疾患の治療効果を評価するための方法であって、
該被験者の生物試料中の、配列番号5で表されるアミノ酸配列を有するペプチドを質量分析により測定することを含み、
治療後のペプチドのレベルが、治療前のペプチドのレベルよりも増大している場合に、治療の効果があることを示し、治療後のペプチドのレベルが、治療前のペプチドのレベルよりも低下している場合に、治療の効果がないことを示す、方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2015199070thum.jpg
出願権利状態 登録


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