TOP > 国内特許検索 > 撮影装置及び撮影方法、並びに枝肉の肉質評価方法
肉牛を市場に流通させるにあたり肉質、とりわけ脂肪交雑、すなわち霜降りの程度を適切に評価することは、牛枝肉の価格を決定するために重要な要素である。多くの食肉センターでは、牛枝肉をわずかな切開幅、例えば約3cmの長さだけ切開し、検査員が隙間の狭い切開面を斜め方向から目視することで肉質の評価が行われている。
しかし、目視による肉質の評価では、肉質の評価にばらつきが生じるおそれがあると共に、その評価により市場価格が決定されるため検査員への精神的な負担も大きい。このため、特許文献1に開示されるような肉質を客観的に評価する方法が提案されている。牛枝肉の肉質を客観的に評価するためには、牛枝肉の切開面を鮮明に撮影した画像を取得する必要がある。
また、近年、衛生面への配慮から購買者等が牛枝肉を直接観察できない仕組みを採用する食肉センターが増加している。牛枝肉に近づけない購買者等が牛枝肉の切開面を観察するためにも、牛枝肉の切開面を鮮明に撮影した画像を取得する必要がある。しかし、図19の撮影装置301に示されるように、隙間の狭い牛枝肉100の切開面110は上方から撮影することができない。このため、例えば、特許文献2には、図19の撮影装置302に示されるように、隙間の狭い牛枝肉100の切開面110を斜め方向から撮影する撮影方法が開示されている。
本発明は、撮影装置及び撮影方法に関する。より詳しくは、枝肉の切開面を撮影するための撮影装置及び撮影方法、並びに枝肉の肉質評価方法に関する。
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