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(In Japanese)膵がん細胞浸潤転移阻害剤

Patent code P170014281
File No. (S2014-1099-N0)
Posted date Jun 26, 2017
Application number P2016-531421
Date of filing Jul 1, 2015
International application number JP2015069013
International publication number WO2016002844
Date of international filing Jul 1, 2015
Date of international publication Jan 7, 2016
Priority data
  • P2014-138217 (Jul 4, 2014) JP
Inventor
  • (In Japanese)谷内 恵介
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人高知大学
Title (In Japanese)膵がん細胞浸潤転移阻害剤
Abstract (In Japanese)膵がん細胞の浸潤や転移を特に有効に抑制できる膵がん細胞浸潤転移阻害剤、当該膵がん細胞浸潤転移阻害剤の有効成分であるRNAをコードするDNA、および、当該DNAを含み、膵がん細胞の浸潤や転移の抑制に用いることができるベクターを提供することを目的とする。本発明に係る膵がん細胞浸潤転移阻害剤は、配列番号1~92から選択される1以上の塩基配列を有するRNA(1)を含むことを特徴とする。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

「腫瘍」とは異常に増殖した細胞を指し、その異常増殖の原因が消失あるいは取り除かれても細胞の増殖が持続する状態をいう。腫瘍の中でも良性腫瘍は腫瘍の増殖が遅く、転移はしない。よって、一般的には切除すれば問題は無く、たとえ切除せずに放置しておいても命に別状はないといえる。一方、悪性腫瘍、即ちがんは、良性腫瘍とは異なり急速に増殖する上に、リンパ節や他の臓器に転移して増殖する。よって、例えば外科的手術により除去しても、僅かにでも残留したがん細胞や、既にリンパ節や他の臓器に転移していたがん細胞が再び増殖を開始することがある。よって、がんはいったん治療が終了した後の予後が悪く、各がんにおいては5年後生存率が調査されており、一般的に、治療により癌が消失したとされてから5年経過後までに再発がない場合がようやく治癒と見なされる。

膵がんは、がんの中で最も予後が悪いといわれている。その原因としては、膵臓が後腹膜臓器であるために早期発見が困難であることに加え、膵がん細胞の運動性がきわめて高いため、例えば2cm以下の小さながんであっても、周囲の血管、消化管、神経などへすぐに浸潤し、また、近くのリンパ節に転移したり、肝臓などへ遠隔転移したりすることが挙げられる。

上記のとおり、がんが悪性の腫瘍である所以は、特に他組織へ浸潤や転移することにあり、浸潤転移さえしなければ予後も良好なものになると考えられる。

近年、標的mRNAに特異性を有する二本鎖RNAが標的mRNAを分解することにより、その翻訳を阻害するというRNA干渉という現象が見出された。そこで、がん細胞の浸潤転移に関係する分子群に対してRNA干渉を用い、mRNAの段階でノックダウンすることにより、がん細胞の浸潤転移を抑制できる可能性がある。

例えば特許文献1には、乳がん細胞などのがん細胞の浸潤転移がアンジオポエチン様因子2(ANGPTL2)の過剰発現により亢進されることから、RNA干渉を起こすsiRNAやshRNAによりANGPTL2の発現を抑制する発明が開示されている。

特許文献2には、ADPリボシル化因子を特異的に活性化するタンパク質に関するmRNAをRNA干渉で切断することにより、乳がん細胞などの浸潤転移を抑制する発明が記載されている。

特許文献3には、細胞表面抗原であるCD43、およびCD43上に発現するセレクチンリガンド糖鎖の発現に関わる遺伝子の発現をRNA干渉で阻害することにより、白血病細胞の組織浸潤を抑制する発明が開示されている。

特許文献4,5には、それぞれがん細胞の運動性や浸潤性に関係するタンパク質であるARF6とAMAP1/PAG2/ASAP1を阻害するsiRNAが開示されている。

ところで、インスリン様成長因子2mRNA結合タンパク質3(Insulin-like Growth Factor 2 mRNA-Binding Protein 3,以下、「IGF2BP3」と略記することがある)は、通常は核小体に存在し、インスリン様成長因子IIのRNAの5’非翻訳領域3の5’UTRに結合してインスリン様成長因子IIの翻訳を阻害する。IGF2BP3をコードする遺伝子は、特許文献6に記載の発明において、その過剰発現ががんの検出に用いられる遺伝子の一つとして挙げられている。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、RNA干渉を利用して膵がん細胞の浸潤や転移を有効に抑制できる膵がん細胞浸潤転移阻害剤、当該膵がん細胞浸潤転移阻害剤の有効成分であるRNAをコードするDNA、および、当該DNAを含み、膵がん細胞の浸潤や転移の抑制に用いることができるベクターに関するものである。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
配列番号1~92から選択される1以上の塩基配列を有するRNA(1)を含むことを特徴とする膵がん細胞浸潤転移阻害剤。

【請求項2】
 
上記RNA(1)が、配列番号57~60から選択される1以上または配列番号73~76から選択される1以上の少なくともいずれかの塩基配列を有する請求項1に記載の膵がん細胞浸潤転移阻害剤。

【請求項3】
 
さらに、上記RNA(1)とストリンジェントな条件でハイブリダイズする配列を有するRNA(2)を含む請求項1または2に記載の膵がん細胞浸潤転移阻害剤。

【請求項4】
 
上記RNA(1)と上記RNA(2)がハイブリダイズしている二本鎖RNAを含む請求項3に記載の膵がん細胞浸潤転移阻害剤。

【請求項5】
 
上記RNA(1)、上記RNA(2)、および、当該RNA(1)と当該RNA(2)とを結合するリンカーRNAを含み、当該RNA(1)と当該RNA(2)がハイブリダイズしており、且つ当該リンカーRNAが環状構造を有する一本鎖RNAを含む請求項3に記載の膵がん細胞浸潤転移阻害剤。

【請求項6】
 
配列番号1~92から選択される1以上の配列を有するRNA(1)をコードする塩基配列を有することを特徴とするDNA。

【請求項7】
 
請求項6に記載のDNAを含むことを特徴とするベクター。

【請求項8】
 
膵がん細胞の浸潤転移を阻害するための、配列番号1~92から選択される1以上の塩基配列を有するRNA(1)の使用。

【請求項9】
 
配列番号1~92から選択される1以上の塩基配列を有するRNA(1)を含むRNAを投与する工程を含むことを特徴とする膵がん細胞の浸潤転移阻害方法。
IPC(International Patent Classification)
F-term
State of application right Published
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