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抗癌作用増強剤及び癌治療支援方法 UPDATE

国内特許コード P170014407
整理番号 P15-095
掲載日 2017年7月12日
出願番号 特願2016-216168
公開番号 特開2018-070563
出願日 平成28年11月4日(2016.11.4)
公開日 平成30年5月10日(2018.5.10)
発明者
  • 金子 周一
  • 本多 政夫
  • 白崎 尚芳
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 抗癌作用増強剤及び癌治療支援方法 UPDATE
発明の概要 【課題】抗癌剤が有する癌細胞に対する増殖抑制効果を増強する抗癌作用増強剤、当該抗癌作用増強剤と抗癌剤との併用による効果を判定する癌治療支援方法の提供。
【解決手段】5-フルオロウラシル又はシスプラチンである抗癌剤と併用して抗癌作用を増強するインターフェロンλ4をコードするポリヌクレオチド;インターフェロンλ4;又はインターフェロンλ4をリガンドとする受容体に対するアゴニストを含む抗癌作用増強剤。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


インターフェロンλ4(IFNλ4或いはIFNL4と称する場合もある)は、インターフェロンλ3遺伝子(IFNL3或いはIL28Bと称する場合もある)の上流に存在する多型により生ずるフレームシフトに起因して誘導される(非特許文献1:Nat Genet. 2013 Feb; 45(2):164-71)。IL28B遺伝子の上流に存在する多型は、具体的にss469415590と呼称され、TT又はΔGをとりうる。詳細には、ss469415590[ΔG]により上述したフレームシフトが生じる結果、IFNL4をコードする遺伝子を生じる。



なお、ss469415590については、C型肝炎ウイルス(HCV)の除去と強力な関連を示す遺伝的マーカーであるrs12979860と高い連鎖不平衡にあることが知られている。しかしながら、インターフェロンλ4の機能的役割、生物学的及び臨床学的意義等については十分な解析がなされていないのが現状である。



なお、IL28B遺伝子の周辺には、ペグインターフェロン/リバビリン(PEG-IFN/RBV)併用療法の治療効果に強く関連している複数のSNPsが知られている(非特許文献2:Tanaka Y, et al., Nat Genet.41; 1105-9, 2009)。すなわち、IL28B遺伝子座の代表的なSNPであるrs8099917(TT/TG/GG)のマイナーアレル(TG又はGG)を持つ患者群は、メジャーアレル(TT)をもつ群に比べ、有意にPEG-IFN/RBV併用療法が無効であることが知られている。また、rs12979860のメジャーアレル(CC)群は、マイナーアレル群に比べ、PEG-IFN/RBV併用治療によるウイルス減少が速やかであるとの報告がある(非特許文献3:Thompson AJ, et al., Gastroenterology. 139; 120-9, 2010)。



一方、慢性C型肝炎を有する肝細胞癌の患者であって、肝切除又はラジオ波焼灼療法を受けた患者の遺伝子型解析を行ったところ、rs8099917の遺伝子型と再発率との間に有意な相関があったことが報告されている(非特許文献4:Hodo et al., Clin. Cancer. Res. April 2013, 19(7), pp1827-1837)。詳細には、rs8099917のメジャーアレル(TT)を持つ患者は、rs8099917のマイナーアレル(TG又はGG)を持つ患者と比較すると、肝細胞癌の再発率が有意に高いことが示されている。

産業上の利用分野


本発明は、抗癌剤が有する癌細胞に対する増殖抑制効果を増強する抗癌作用増強剤、当該抗癌作用増強剤と抗癌剤との併用による効果を判定する癌治療支援方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
インターフェロンλ4をコードするポリヌクレオチド;
インターフェロンλ4;又は
インターフェロンλ4をリガンドとする受容体に対するアゴニストを有効成分として含有する抗癌剤の抗癌作用増強剤。

【請求項2】
上記インターフェロンλ4は配列番号2に示すアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列に対して90%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなることを特徴とする請求項1記載の抗癌作用増強剤。

【請求項3】
上記抗癌剤は、5-フルオロウラシル又はシスプラチンであることを特徴とする請求項1記載の抗癌作用増強剤。

【請求項4】
インターフェロンλ4遺伝子の発現量に基づいて用量を増減することを特徴とする請求項1記載の抗癌作用増強剤。

【請求項5】
インターフェロンλ3をコードするIL-28B遺伝子におけるss469415590で規定される多型がメジャーアレルかマイナーアレルかに基づいて用量を増減することを特徴とする請求項1記載の抗癌作用増強剤。

【請求項6】
投与対象患者を、インターフェロンλ4遺伝子の発現量が低い癌患者とすることを特徴とする請求項1記載の抗癌作用増強剤。

【請求項7】
投与対象患者を、インターフェロンλ3をコードするIL-28B遺伝子におけるss469415590で規定される多型がメジャーアレルである癌患者とすることを特徴とする請求項1記載の抗癌作用増強剤。

【請求項8】
インターフェロンλ4遺伝子の発現を特異的に検出可能な手段を用いて、被験体におけるインターフェロンλ4遺伝子の発現を測定する工程と、
被験体におけるインターフェロンλ4遺伝子の発現量に基づいて、抗癌剤と請求項1~7いずれか一項記載の抗癌作用増強剤との併用効果を判定する、癌治療支援方法。

【請求項9】
上記手段は、インターフェロンλ4遺伝子の転写産物を特異的に増幅する一対のプライマーと、当該一対のプライマーにて増幅された核酸に対して特異的にハイブリダイズするプローブとを有することを特徴とする請求項8記載の癌治療支援方法。

【請求項10】
請求項1~7いずれか一項記載の抗癌作用増強剤と、抗癌剤とを組み合わせてなる医薬組成物。

【請求項11】
上記抗癌剤は、5-フルオロウラシル又はシスプラチンであることを特徴とする請求項10記載の医薬組成物。

【請求項12】
請求項1~7いずれか一項記載の抗癌作用増強剤を含む、抗癌剤と併用される医薬組成物。

【請求項13】
上記抗癌剤は、5-フルオロウラシル又はシスプラチンであることを特徴とする請求項12記載の医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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