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神経因性疼痛の治療、予防又は緩和用組成物 UPDATE

国内特許コード P170014409
整理番号 P16-023
掲載日 2017年7月12日
出願番号 特願2017-004735
公開番号 特開2018-111680
出願日 平成29年1月14日(2017.1.14)
公開日 平成30年7月19日(2018.7.19)
発明者
  • 檜井 栄一
  • 杉浦 実
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 神経因性疼痛の治療、予防又は緩和用組成物 UPDATE
発明の概要 【課題】神経因性疼痛の治療、予防又は緩和用組成物を提供すること。
【解決手段】β-クリプトキサンチンが、神経因性疼痛を特異的に緩和することを見出し、本発明を完成した。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


<疼痛>
「疼痛」とは、広く痛みを意味する医学用語である。疼痛は、痛みの種類により、さらに「神経因性疼痛(神経障害性疼痛)」、「傷害受容性疼痛」及び「心因性疼痛」に分類できる。
「傷害受容性疼痛」は、切り傷、骨折、火傷等のような刺激、炎症、熱等に起因する疼痛である。傷害受容性疼痛は、その原因である外傷の治癒により治まり、又は、炎症を抑制する消炎鎮痛剤が有効である。
「心因性疼痛」は、器質的・機能的病変が無い、又はあっても痛みの訴えと合致しない場合で、心理的要因が大きく影響している可能性のある疼痛である。心因性疼痛は、その原因である心理・社会的要因に適応するための認知療法等が有効であるとされている。



<神経因性疼痛>
「神経因性疼痛」とは、末梢神経系の損傷に関連して、頻繁に生じる病態であり、癌、糖尿病、帯状疱疹に伴うウイルス感染、重篤な虚血発作、又は自己免疫疾患等の病状により引き起こされる(非特許文献1)。
神経因性疼痛の症状は、自発痛、痛覚過敏、機械刺激性アロディニア(機械的アロディニア)を含む。
自発痛は、外部刺激とは無関係に痛みを感じる症状である。
痛覚過敏は、通常でも痛みを引き起こす刺激に対して、痛みが増す過敏症である。



<機械刺激性アロディニア>
「機械刺激性アロディニア」は、通常は無害である刺激に対する過敏症であり、神経因性疼痛の最も特徴的な症状である。
神経因性疼痛、特にアロディニアは、多くの場合、鎮痛剤又は鎮静剤に対して、抵抗性を有するため、新しい治療及び予防のアプローチが必要とされている(非特許文献2)。



<β-クリプトキサンチン>
「カロテノイド」は、動植物が有する黄色や赤色等の天然色素のグループである。
「β-クリプトキサンチン(β-Cryptoxanthin、β-CRY)」は、ヒト血清中に常に存在する主要なキサントフィルカロテノイドであり、主に柑橘類から得られる(非特許文献3)。β-クリプトキサンチンの血清レベルは、ヒト及び動物において、ウンシュウミカン(Citrus unshiu Marc.)等の高β-クリプトキサンチン食品の摂取量に反映される(非特許文献4)。
これまでの知見より、β-クリプトキサンチンの様々な生活習慣病に対する予防効果が示唆されている(非特許文献4)。例えば、本発明者らは、最近、β-クリプトキサンチンが、破骨細胞活性を抑制することにより、卵巣除去誘発性骨減少を予防することを立証した(非特許文献5)。
さらに、β-クリプトキサンチンは、炎症遺伝子発現の抑制により、食事性非アルコール性脂肪性肝炎を緩和する(非特許文献6)。さらに、高レベルの血清中β-クリプトキサンチンは、肺癌による死亡リスクの低減と関連がある(非特許文献7)。
しかし、神経因性疼痛に対するβ-クリプトキサンチンの効果については報告が無く、知られていない。

産業上の利用分野


本発明は、キサントフィル、特にβ‐クリプトキサンチンを有効成分として含む、神経因性疼痛の治療、予防又は緩和用組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
キサントフィルを有効成分として含む、神経因性疼痛の治療、予防又は緩和用組成物。


【請求項2】
キサントフィルが、β‐クリプトキサンチンである、請求項1に記載の組成物。


【請求項3】
前記組成物が、神経因性疼痛の予防又は緩和用食品である、請求項1又は2に記載の組成物。


【請求項4】
前記組成物が、神経因性疼痛の治療、予防又は緩和用治療剤である、請求項1又は2に記載の組成物。


【請求項5】
前記神経因性疼痛が、機械刺激性アロディニアである、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。


【請求項6】
前記β‐クリプトキサンチンが、ミカン抽出物に由来する、請求項2~5のいずれか一項に記載の組成物。


【請求項7】
経口投与用組成物である、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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