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機能抑制型の遺伝子組換えロドサイチン変異体

国内特許コード P170014721
整理番号 S2016-0746-N0
掲載日 2017年12月14日
出願番号 特願2016-094203
公開番号 特開2017-201901
出願日 平成28年5月9日(2016.5.9)
公開日 平成29年11月16日(2017.11.16)
発明者
  • 佐々木 知幸
  • 白井 俊光
  • 井上 克枝
出願人
  • 国立大学法人山梨大学
発明の名称 機能抑制型の遺伝子組換えロドサイチン変異体
発明の概要 【課題】CLEC-2の阻害作用は、抗血小板薬及び抗癌転移薬などの適用に期待されているが、これまでに有用な阻害剤は報告されていない。
【解決手段】本発明によれば、血小板凝集能が欠失した変異型ロドサイチンが提供される。本発明によれば、上記変異型ロドサイチンを含む医薬組成物が提供される。本発明によれば、血小板凝集性物質による血小板凝集を阻害するための方法であって、それを必要とする対象に、上記医薬組成物を投与するステップを含む、方法が提供される。
【選択図】図16
従来技術、競合技術の概要


ロドサイチン(Rhodocytin)[別名アグレチン(Aggretin)]は、マレーマムシ(Calloselasma rhodostoma)の毒腺から単離された、血小板凝集惹起タンパク質である(非特許文献1)。ロドサイチンは、血小板を凝集し血液を凝固する作用があるため、血小板活性化メカニズムを解明するために多くの研究に用いられている。



血小板は小さな円板状の血球であり、止血作用および創傷の治癒に欠かせないものである。血小板凝集や血液凝固は、コラーゲンなどが血小板表面のレセプターと結合することでシグナル伝達経路が刺激され起こる。
ロドサイチンは、血小板表面のレセプターの一つであるCLEC-2(C-type lectin-like receptor 2)の発見に大きく寄与している(非特許文献2)。CLEC-2は、血小板凝集のみならず,癌転移,リンパ管新生,炎症応答やHIV播種にも関連することが報告されている。
なお、血小板凝集に関連する疾病の治療に役立つ薬剤を開発するためには、血小板表面のレセプターとそのシグナル伝達経路の反応を阻止するのに有効な薬剤の同定を可能とする方法が求められている。そのため、血小板表面のレセプターを同定する必要がある。従って、血小板表面のレセプターと結合するリガンド(ロドサイチン等)の研究は、上記の血小板凝集に関連する疾病の治療に役立つ薬剤を開発するためには必須である。



ロドサイチンは、マレーマムシより単離されたロドサイチンの結晶構造解析によって、ロドサイチンαサブユニットとロドサイチンβサブユニットから構成されるヘテロ4量体の分泌タンパク質である(非特許文献3)。



なお、ロドサイチンαサブユニットとロドサイチンβサブユニットは、独立した遺伝子にコードされており、それぞれ、クローニングされたことが報告されている(非特許文献4)。

産業上の利用分野


本発明は、機能抑制型の遺伝子組換えロドサイチン変異体、特に、血小板凝集能が欠失した変異型ロドサイチンに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
血小板凝集能が欠失した変異型ロドサイチン。

【請求項2】
前記変異型ロドサイチンは、2、3又は4つのサブユニットを含む、請求項1に記載の変異型ロドサイチン。

【請求項3】
前記サブユニットの少なくとも1つは、野生型サブユニットとは異なるアミノ酸を1又は複数を有する変異型サブユニットであり、これによって、前記変異型ロドサイチンのサブユニット数は、野生型ロドサイチンのサブユニット数とは異なる、請求項2に記載の変異型ロドサイチン。

【請求項4】
前記変異型サブユニットは、野生型βサブユニットとは異なるアミノ酸を1又は複数を有する変異型βサブユニットを含む、請求項3に記載の変異型ロドサイチン。

【請求項5】
前記変異型βサブユニットは、前記野生型βサブユニットの位置[K53及びR56]、[R58及びK60]並びに[R28及びK31]からなる群より少なくとも1つ選択される位置にアミノ酸変異を有する、請求項4に記載の変異型ロドサイチン。

【請求項6】
前記変異型βサブユニットは、前記野生型βサブユニットの位置[K53及びR56]又は[R58及びK60]の少なくとも一方の位置に前記アミノ酸変異を有する、請求項4又は5に記載の変異型ロドサイチン。

【請求項7】
前記変異型ロドサイチンは、血小板凝集性物質による血小板凝集を阻害する、請求項6に記載の変異型ロドサイチン。

【請求項8】
がん転移を抑制する、請求項1から6のいずれかに記載の変異型ロドサイチン。

【請求項9】
請求項3から6のいずれかに記載のサブユニットをコードする構造遺伝子。

【請求項10】
請求項9に記載の構造遺伝子を含むベクター。

【請求項11】
請求項10に記載のベクターを含む形質転換体。

【請求項12】
野生型ロドサイチンのβサブユニットの位置[K53及びR56]、[R58及びK60]並びに[R28及びK31]からなる群より少なくとも1つ選択される位置にアミノ酸変異を有する変異型βサブユニットを含む、変異型ロドサイチン。

【請求項13】
野生型ロドサイチンのβサブユニットの位置[K53及びR56]又は[R58及びK60]の少なくとも一方の位置にアミノ酸変異を有する変異型βサブユニットを含む、変異型ロドサイチン。

【請求項14】
請求項1から13のいずれかに記載の変異型ロドサイチンを含む医薬組成物。

【請求項15】
血小板凝集性物質による血小板凝集を阻害するための方法であって、
それを必要とする対象に、請求項14に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016094203thum.jpg
出願権利状態 公開
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