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分岐鎖脂肪酸の製造方法

国内特許コード P180014783
整理番号 S2017-0808-N0
掲載日 2018年1月23日
出願番号 特願2017-116061
公開番号 特開2019-000015
出願日 平成29年6月13日(2017.6.13)
公開日 平成31年1月10日(2019.1.10)
発明者
  • 鈴木 石根
  • 町田 峻太郎
出願人
  • 国立大学法人 筑波大学
発明の名称 分岐鎖脂肪酸の製造方法
発明の概要 【課題】分岐鎖脂肪酸を製造する技術を提供する。
【解決手段】特定の配列からなる塩基配列にコードされるタンパク質、又は特定の配列からなる塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つオレイン酸を10-メチレンステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質、及び、別の特定の配列からなる塩基配列にコードされるタンパク質、又は別の特定の配列からなる塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つ10-メチレンステアリン酸を10-メチルステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質、を発現させた宿主をインキュベートすることにより、不飽和脂肪酸の二重結合にメチル基が導入されて分岐鎖脂肪酸が合成される工程を備える、分岐鎖脂肪酸の製造方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


分岐鎖脂肪酸は、不飽和脂肪酸の特性である低い融点と、飽和脂肪酸の特性である酸化に対する高い耐性とをあわせ持つことから、その産業応用が期待されている。また、微生物における分岐鎖脂肪酸の合成機構の解析も進められている。



例えば、非特許文献1には、マイコバクテリウム・ツベルクローシスのRv0469(umaA)遺伝子にコードされる酵素(UmaA)が、10-メチルステアリン酸の合成に関与することが記載されている。

産業上の利用分野


本発明は、分岐鎖脂肪酸の製造方法に関する。より具体的には、分岐鎖脂肪酸の製造方法、不飽和脂肪酸から分岐鎖脂肪酸を製造するためのキット及び宿主に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記(i-1)又は(i-2)に記載のタンパク質、及び下記(ii-1)又は(ii-2)に記載のタンパク質を発現させた宿主をインキュベートすることにより、前記宿主中の不飽和脂肪酸の下記式(1)で表される基にメチル基が導入されて下記式(2)で表される基を有する分岐鎖脂肪酸が合成される工程を備える、下記式(2)で表される基を有する分岐鎖脂肪酸の製造方法。
(i-1)配列番号1に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(i-2)配列番号1に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つオレイン酸を10-メチレンステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質
(ii-1)配列番号2に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(ii-2)配列番号2に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つ10-メチレンステアリン酸を10-メチルステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質
【化1】


【化2】



【請求項2】
前記不飽和脂肪酸がオレイン酸であり、前記分岐鎖脂肪酸が10-メチルステアリン酸である、請求項1に記載の製造方法。

【請求項3】
不飽和脂肪酸に、下記(i-1)又は(i-2)に記載のタンパク質を反応させることにより、前記不飽和脂肪酸の下記式(1)で表される基にメチレン基が導入されて下記式(3)で表される基を有する脂肪酸が合成される工程と、
下記式(3)で表される基を有する前記脂肪酸に、下記(ii-1)又は(ii-2)に記載のタンパク質を反応させることにより、下記式(2)で表される基を有する分岐鎖脂肪酸が合成される工程と、
を備える、下記式(2)で表される基を有する分岐鎖脂肪酸の製造方法。
(i-1)配列番号1に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(i-2)配列番号1に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つオレイン酸を10-メチレンステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質
(ii-1)配列番号2に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(ii-2)配列番号2に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つ10-メチレンステアリン酸を10-メチルステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質
【化3】


【化4】


【化5】



【請求項4】
前記不飽和脂肪酸がオレイン酸であり、前記分岐鎖脂肪酸が10-メチルステアリン酸である、請求項3に記載の製造方法。

【請求項5】
下記(i-1)又は(i-2)に記載のタンパク質、及び下記(ii-1)又は(ii-2)に記載のタンパク質を備える、不飽和脂肪酸から下記式(2)で表される基を有する分岐鎖脂肪酸を製造するためのキット。
(i-1)配列番号1に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(i-2)配列番号1に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つオレイン酸を10-メチレンステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質
(ii-1)配列番号2に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(ii-2)配列番号2に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つ10-メチレンステアリン酸を10-メチルステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質
【化6】



【請求項6】
下記(iii-1)又は(iii-2)に記載の核酸、及び下記(iv-1)又は(iv-2)に記載の核酸を備える、不飽和脂肪酸から下記式(2)で表される基を有する分岐鎖脂肪酸を製造するためのキット。
(iii-1)配列番号1に記載の塩基配列からなる核酸
(iii-2)配列番号1に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有し且つオレイン酸を10-メチレンステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質をコードする核酸
(iv-1)配列番号2に記載の塩基配列からなる核酸
(iv-2)配列番号2に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有し且つ10-メチレンステアリン酸を10-メチルステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質をコードする核酸
【化7】



【請求項7】
前記不飽和脂肪酸がオレイン酸であり、前記分岐鎖脂肪酸が10-メチルステアリン酸である、請求項5又は6に記載のキット。

【請求項8】
下記(i-1)又は(i-2)に記載のタンパク質の発現ベクター、及び下記(ii-1)又は(ii-2)に記載のタンパク質の発現ベクター、が導入された宿主。
(i-1)配列番号1に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(i-2)配列番号1に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つオレイン酸を10-メチレンステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質
(ii-1)配列番号2に記載の塩基配列にコードされるタンパク質
(ii-2)配列番号2に記載の塩基配列と70%以上の配列同一性を有する塩基配列にコードされ且つ10-メチレンステアリン酸を10-メチルステアリン酸に変化させる活性を有するタンパク質

【請求項9】
下記式(2)で表される基を有する分岐鎖脂肪酸の製造用である、請求項8に記載の宿主。
【化8】


国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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