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ディスプレイ装置

国内特許コード P180014826
整理番号 S2017-0939-N0
掲載日 2018年3月19日
出願番号 特願2017-164341
公開番号 特開2019-040165
出願日 平成29年8月29日(2017.8.29)
公開日 平成31年3月14日(2019.3.14)
発明者
  • 加藤 博一
  • 太田 淳
  • 浦岡 行治
  • プロプスキ アレクサンダー
出願人
  • 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学
発明の名称 ディスプレイ装置
発明の概要 【課題】 瞳孔の拡大等に伴う画質の低下を抑制できる眼前に装着して使用するマイクロレンズアレイを備えたディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 画像生成装置5が、ディスプレイパネル3の1つの画素に対応する1つの入力画素の画素値を入力画素値とし、当該入力画素値に予め設定された重み係数を乗じて、当該1つの画素の画素値とする画素値生成処理を、ディスプレイパネルの各画素に対して各別に行うように構成され、前記重み係数が、ディスプレイパネル3の各画素に対して、1つの対象画素が、対象画素以外の他の画素のノイズ源と見做される特定画素である場合に0が割り当てられ、特定画素でない場合に、マイクロレンズアレイ2とディスプレイパネル3と瞳孔面の配置関係、マイクロレンズアレイ2及びディスプレイパネル3の構造的属性、瞳孔面の直径、及び、当該対象画素の位置に応じて生成された0~1の補正値が割り当てられ作成されている。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


マイクロレンズアレイとディスプレイパネルと前記ディスプレイパネルを駆動するドライバ装置を備えて構成されるディスプレイ装置としては、下記の特許文献1及び非特許文献1等に開示されているヘッドマウントディスプレイ装置がある。



マイクロレンズアレイを使用することでレンズの焦点距離を短くでき、マイクロレンズアレイとディスプレイパネル間の距離を短くした構成が可能となる。これにより、ディスプレイ装置の小型化及び軽量化が可能となり、例えば、非特許文献1に開示されているように、眼鏡タイプの薄型で軽量なディスプレイ装置の実現が期待される。



非特許文献1では、マイクロレンズアレイを使用した眼鏡タイプのディスプレイ装置のプロトタイプを作製して、その実現可能性は示されたが、高解像度・高視野角の実現には至っておらず、ディスプレイを適切に見ることのできるユーザの視点(眼の位置、瞳孔中心)の範囲を表すアイボックス(eye box)も十分な大きさではない。前者の問題は、ディスプレイパネルとして高解像度、広面積のパネルが存在しないことが要因として挙げられている。また、後者のアイボックスの大きさの問題には、ユーザの視点の追跡の必要性を指摘しているに止まっている。



上記アイボックスの大きさの問題は、単体レンズを使用する場合は、アイボックスの外側に視点があると映像を見ることができない(黒画面)ことになるが、マイクロレンズアレイを使用する場合は、各レンズがアレイ状に配列した構造であるため、同じ画像が周期的に繰り返されるという現象が生じる。

産業上の利用分野


本発明は、眼前に装着して使用するディスプレイ装置、及び、当該ディスプレイ装置に使用する画像生成装置に関し、特に、マイクロレンズアレイとディスプレイパネルと前記ディスプレイパネルを駆動するドライバ装置を備えて構成されるディスプレイ装置、及び、その画像生成装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ユーザの眼前に装着して使用するディスプレイ装置であって、
マイクロレンズアレイ、ディスプレイパネル、前記ディスプレイパネルを駆動するドライバ装置、前記ディスプレイパネルに表示させる出力画像の出力画像データを生成し前記ドライバ装置に出力する画像生成装置を備えてなり、
前記マイクロレンズアレイの主面と前記ディスプレイパネルの発光面が、前記マイクロレンズアレイの焦点距離より短い距離だけ離間して対向し、装着時に前記マイクロレンズアレイの主面が前記ディスプレイパネルの発光面よりユーザの瞳孔面側に位置するように構成され、
前記画像生成装置は、入力処理部、演算処理部、及び、出力処理部を備えて構成され、
前記入力処理部は、前記ディスプレイパネルの各画素から出射される光が、前記マイクロレンズアレイ及び前記瞳孔面を通過して網膜上に結像されることで、前記ユーザによって前記ディスプレイパネルより後方の仮想画像面上で観察される虚像を入力画像とする入力画像データを受け付けるように構成され、
前記演算処理部は、前記仮想画像面上の前記入力画像を構成する各入力画素の中から、前記ディスプレイパネルの1つの画素に対応する1つの前記入力画素を特定し、前記入力画像データから前記特定した前記入力画素の画素値を読み出して入力画素値とし、当該入力画素値に、当該1つの画素に対して予め設定された重み係数を乗じて、当該1つの画素の画素値とする画素値生成処理を、前記ディスプレイパネルの各画素に対して各別に行うように構成され、
前記出力処理部は、前記画素値生成処理で生成された各画素の前記画素値を備えた前記出力画像データを、前記ドライバ装置に出力するように構成され、
前記重み係数は、前記ディスプレイパネルの各画素に対して、各別に、前記ディスプレイパネルの1つの対象画素が、前記対象画素から出射された光が前記マイクロレンズアレイ内の複数のレンズを通して前記瞳孔面に到達することで、前記対象画素以外の他の画素のノイズ源と見做される特定画素である場合に、0が割り当てられ、前記対象画素が、前記特定画素でない場合に、前記マイクロレンズアレイの主面と前記ディスプレイパネルの発光面と前記瞳孔面の配置関係、前記マイクロレンズアレイ及び前記ディスプレイパネルの構造的属性、前記瞳孔面の直径、及び、当該対象画素の位置に応じて生成された0、1、0より大きく1未満の中間値の3種類の補正値が全て割り当てられ、前記画像生成装置に内蔵または外付けの記憶装置内に保存されていることを特徴とするディスプレイ装置。

【請求項2】
前記重み係数は、前記対象画素が前記特定画素でない場合に、前記特定画素の前記重み係数の値が0であることに起因して前記仮想画像面上において前記ユーザによって観測されるノイズパターンの発生が抑制されるように、前記補正値が割り当てられていることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。

【請求項3】
前記瞳孔面の中心と前記対象画素の中心を結ぶ直線が通過する前記マイクロレンズアレイ内の1つのレンズを前記対象画素に対応する対象レンズとした場合において、前記対象画素から出射され前記対象レンズに隣接する複数の隣接レンズの少なくとも1つを通過した光の少なくとも一部が前記瞳孔面を通過する場合、当該対象画素を前記特定画素として、前記重み係数が生成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のディスプレイ装置。

【請求項4】
前記レンズの配列間隔が、前記瞳孔面の直径の最小値より小さいことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のディスプレイ装置。

【請求項5】
前記ディスプレイパネルの各画素がRGB3原色に個別に対応した副画素を備えたカラー表示対応の画素であり、
前記入力処理部が、前記入力画素の画素値が前記RGB3原色の各色の画素値で構成された前記入力画像データを受け付け、
前記演算処理部が、前記画素値生成処理において、前記ディスプレイパネルの1つの画素に対応する1つの前記入力画素を特定し、前記入力画像データから前記特定した前記入力画素の前記各色の画素値を読み出して前記各色の入力画素値とし、当該各色の入力画素値に、当該1つの画素に対して予め設定された前記重み係数を乗じて、当該1つの画素の前記各色に対応した前記副画素の各画素値とすることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のディスプレイ装置。

【請求項6】
前記瞳孔面の中心と前記対象画素の中心を結ぶ直線が通過する前記マイクロレンズアレイ内の1つのレンズを前記対象画素に対応する対象レンズとした場合において、
前記対象画素が、前記特定画素でない場合に、当該対象画素に対応する前記対象レンズを中心とする前記瞳孔面の直径と前記レンズの配列間隔の比に応じた範囲内の被検査レンズの夫々について、
前記対象画素から出射した光が前記対象レンズによって前記仮想画像面上に虚像として観測される対象仮想画素位置と前記被検査レンズの主点を結ぶ直線が前記ディスプレイパネルの前記発光面と交差する点を、前記被検査レンズに対応する被検査画素点とし、
前記被検査画素点から出射され当該被検査画素点に対応する前記被検査レンズに隣接する複数の隣接レンズを通過した光が前記瞳孔面を通過せずに、前記瞳孔面の外周領域に到達する場合に、第1変数と第2変数の計算を行い、当該光が前記瞳孔面を通過する場合は、前記第1変数と第2変数の計算を行わず、
前記第1変数は、当該光の到達位置の前記瞳孔面の中心または外縁からの離間距離に応じて、前記離間距離が前記瞳孔面の直径に応じた所定の基準値以上の場合に1とし、前記離間距離が前記所定の基準値未満の場合に、前記離間距離が大きいほど1に近付く0以上1未満の値として計算され、
前記第2変数は、前記対象仮想画素位置から、前記被検査レンズを通して前記瞳孔面とその延長面に投影される前記被検査レンズの投影領域と前記瞳孔面とが重複する部分の前記瞳孔面に対する面積比に、前記第1変数を乗じて計算され、
前記対象画素に対応する前記第2変数の計算された全ての前記被検査レンズの前記第2変数を合計して第3変数とし、前記対象レンズが前記被検査レンズである場合の前記第1変数を前記第3変数で除した値に対して、最大値が1となるように正規化した値が、前記対象画素の前記重み係数となるように、
前記ディスプレイパネルの各画素に対して、各別に、前記重み係数が設定されていることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載のディスプレイ装置。

【請求項7】
前記ディスプレイパネルの各画素がカラー表示非対応の画素であり、
前記ディスプレイパネルの縦方向及び横方向に夫々複数の前記画素を有する画素区画の夫々、または、前記マイクロレンズアレイの個々の前記レンズの夫々に対して、前記RGB3原色の何れか1色に対応したカラーフィルタが設置され、前記画素区画または前記レンズの夫々に前記RGB3原色の何れか1色が対応付けられており、
前記3色のカラーフィルタが、前記仮想画像面上の任意の1点を頂点とし、前記瞳孔面を底面とする円錐体が前記カラーフィルタの設置面と交差する断面内に、前記3色の全てが存在するように配列しており、
前記入力処理部が、前記入力画素の画素値が前記RGB3原色の各色の画素値で構成された前記入力画像データを受け付け、
前記演算処理部が、前記各画素が前記RGB3原色の何れの色に対応しているかの色対応関係を備えており、前記画素値生成処理において、前記ディスプレイパネルの1つの画素に対応する1つの前記入力画素を特定し、前記入力画像データから前記特定した前記入力画素の前記色対応関係によって定まる前記RGB3原色の1つの画素値を読み出して入力画素値とし、当該入力画素値に、当該1つの画素に対して予め設定された前記重み係数を乗じて、当該1つの画素の画素値とすることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のディスプレイ装置。

【請求項8】
前記瞳孔面の中心と前記対象画素の中心を結ぶ直線が通過する前記マイクロレンズアレイ内の1つのレンズを前記対象画素に対応する対象レンズとした場合において、
前記対象画素が、前記特定画素でない場合に、当該対象画素に対応する前記対象レンズを中心とする前記瞳孔面の直径と前記レンズの配列間隔の比に応じた範囲内の被検査レンズの夫々について、
前記対象画素から出射した光が前記対象レンズによって前記仮想画像面上に虚像として観測される対象仮想画素位置と前記被検査レンズの主点を結ぶ直線が前記ディスプレイパネルの前記発光面と交差する点を、前記被検査レンズに対応する被検査画素点とし、
前記被検査画素点の前記色対応関係によって定まる前記RGB3原色の1つである対応色が、前記対象画素の前記色対応関係によって定まる前記RGB3原色の1つである対応色と一致し、且つ、前記被検査画素点から出射され当該被検査画素点に対応する前記被検査レンズに隣接する複数の隣接レンズを通過した光が前記瞳孔面を通過せずに、前記瞳孔面の外周領域に到達する場合に、第1変数と第2変数の計算を行い、
前記被検査画素点の前記対応色が前記対象画素の前記対応色と一致しないか、前記被検査画素点から出射され前記複数の隣接レンズを通過した光が前記瞳孔面を通過する場合は、前記第1変数と第2変数の計算を行わず、
前記第1変数は、当該光の到達位置の前記瞳孔面の中心または外縁からの離間距離に応じて、前記離間距離が前記瞳孔面の直径に応じた所定の基準値以上の場合に1とし、前記離間距離が前記所定の基準値未満の場合に、前記離間距離が大きいほど1に近付く0以上1未満の値として計算され、
前記第2変数は、前記対象仮想画素位置から、前記被検査レンズを通して前記瞳孔面とその延長面に投影される前記被検査レンズの投影領域と前記瞳孔面とが重複する部分の前記瞳孔面に対する面積比に、前記第1変数を乗じて計算され、
前記対象画素に対応する前記第2変数の計算処理を行った全ての前記被検査レンズの前記第2変数を合計して第3変数とし、前記対象レンズが前記被検査レンズである場合の前記第1変数を前記第3変数で除した値に対して、最大値が1となるように正規化した値が、前記対象画素の前記重み係数となるように、
前記ディスプレイパネルの各画素に対して、各別に、前記重み係数が設定されていることを特徴とする請求項7に記載のディスプレイ装置。

【請求項9】
前記ディスプレイパネルが、前記ディスプレイパネルより小面積のディスプレイパネルユニットを縦方向と横方向の少なくとも1方向に複数配列して構成され、
前記ディスプレイパネル内の前記ディスプレイパネルユニット間の隙間を仮想的に前記特定画素と見做して、前記ディスプレイパネルユニット内の各画素に対して、前記重み係数が生成されていることを特徴とする請求項1~5及び7の何れか1項に記載のディスプレイ装置。

【請求項10】
前記ディスプレイパネルが、前記ディスプレイパネルより小面積のディスプレイパネルユニットを縦方向と横方向の少なくとも1方向に複数配列して構成され、
前記対象画素が、前記特定画素でない場合に、前記被検査レンズの夫々について、
前記被検査画素点が前記ディスプレイパネルユニット内に存在する場合に、前記第1変数及び前記第2変数の計算処理を行い、前記被検査画素点が前記ディスプレイパネルユニット内に存在しない場合は、前記第1変数及び前記第2変数の計算処理を行わず、
前記対象画素に対応する前記第2変数の計算された全ての前記被検査レンズの前記第2変数を合計して第3変数とし、前記対象レンズが前記被検査レンズである場合の前記第1変数を前記第3変数で除した値に対して、最大値が1となるように正規化した値が、前記対象画素の前記重み係数となるように、
複数の前記ディスプレイパネルユニットの各画素に対して、各別に、前記重み係数が設定されていることを特徴とする請求項6または8に記載のディスプレイ装置。

【請求項11】
前記第1変数の計算処理において、前記被検査画素点と前記隙間との間の距離を前記レンズの配列間隔で除した値が所定値以下の場合、当該値の増加に応じて0から1まで単調に増加する第4変数を前記第1変数に乗じた値を前記第1変数として使用することを特徴とする請求項10に記載のディスプレイ装置。

【請求項12】
ユーザの眼前に装着して使用するディスプレイ装置であって、
マイクロレンズアレイ、ディスプレイパネル、前記ディスプレイパネルを駆動するドライバ装置、前記ディスプレイパネルに表示させる出力画像の出力画像データを生成し前記ドライバ装置に出力する画像生成装置を備えてなり、
前記マイクロレンズアレイの主面と前記ディスプレイパネルの発光面が、前記マイクロレンズアレイの焦点距離より短い距離だけ離間して対向し、装着時に前記マイクロレンズアレイの主面が前記ディスプレイパネルの発光面よりユーザの瞳孔面側に位置するように構成され、
前記ディスプレイパネルの各画素がカラー表示非対応の画素であり、
前記ディスプレイパネルの縦方向及び横方向に夫々複数の前記画素を有する画素区画の夫々、または、前記マイクロレンズアレイの個々の前記レンズの夫々に対して、前記RGB3原色の何れか1色に対応したカラーフィルタが設置され、前記画素区画または前記レンズの夫々に前記RGB3原色の何れか1色が対応付けられており、
前記画像生成装置は、入力処理部、演算処理部、及び、出力処理部を備えて構成され、
前記入力処理部は、前記ディスプレイパネルの各画素から出射される光が、前記マイクロレンズアレイ及び前記瞳孔面を通過して網膜上に結像されることで、前記ユーザによって前記ディスプレイパネルより後方の仮想画像面上で観察される虚像を入力画像とする入力画像データであって、前記入力画像を構成する各入力画素の画素値が前記RGB3原色の各色の画素値で構成された前記入力画像データを受け付けるように構成され、
前記演算処理部は、前記各画素が前記RGB3原色の何れの色に対応しているかの色対応関係を備え、前記各入力画素の中から、前記ディスプレイパネルの1つの画素に対応する1つの前記入力画素を特定し、前記入力画像データから前記特定した前記入力画素の前記色対応関係によって定まる前記RGB3原色の1つの画素値を読み出して入力画素値とし、前記入力画素値または前記入力画素値に当該1つの画素に対して予め設定された重み係数を乗じた値を当該1つの画素の画素値とする画素値生成処理を、前記ディスプレイパネルの各画素に対して各別に行うように構成され、
前記出力処理部は、前記画素値生成処理で生成された各画素の前記画素値を備えた前記出力画像データを、前記ドライバ装置に出力するように構成され、
前記3色のカラーフィルタが、前記仮想画像面上の任意の1点を頂点とし、前記瞳孔面を底面とする円錐体が前記カラーフィルタの設置面と交差する断面内に、前記3色の全てが存在するように配列していることを特徴とするディスプレイ装置。

【請求項13】
前記ディスプレイパネルの各画素の内、1つの前記入力画素に対応し、且つ、前記色対応関係で定まる3色に対応する3つの画素の前記重み係数の比が、前記仮想画像面上における当該1つの前記入力画素の中心を頂点とする前記円錐体が前記カラーフィルタの設置面と交差する前記断面内における3色の前記カラーフィルタの面積の逆数の比となっていることを特徴とする請求項12に記載のディスプレイ装置。

【請求項14】
ユーザの眼前に装着して使用するディスプレイ装置であって、
マイクロレンズアレイ、ディスプレイパネル、前記ディスプレイパネルを駆動するドライバ装置、前記ディスプレイパネルに表示させる出力画像の出力画像データを生成し前記ドライバ装置に出力する画像生成装置を備えてなり、
前記ディスプレイパネルが、前記ディスプレイパネルより小面積のディスプレイパネルユニットを縦方向と横方向の少なくとも1方向に複数配列して構成され、
前記マイクロレンズアレイの主面と前記ディスプレイパネルの発光面が、前記マイクロレンズアレイの焦点距離より短い距離だけ離間して対向し、装着時に前記マイクロレンズアレイの主面が前記ディスプレイパネルの発光面よりユーザの瞳孔面側に位置するように構成され、
前記画像生成装置は、入力処理部、演算処理部、及び、出力処理部を備えて構成され、
前記入力処理部は、前記ディスプレイパネルの各画素から出射される光が、前記マイクロレンズアレイ及び前記瞳孔面を通過して網膜上に結像されることで、前記ユーザによって前記ディスプレイパネルより後方の仮想画像面上で観察される虚像を入力画像とする入力画像データを受け付けるように構成され、
前記演算処理部は、前記仮想画像面上の前記入力画像を構成する各入力画素の中から、前記ディスプレイパネルの1つの画素に対応する1つの前記入力画素を特定し、前記入力画像データから前記特定した前記入力画素の画素値を読み出して入力画素値とし、当該入力画素値に、当該1つの画素に対して予め設定された重み係数を乗じて、当該1つの画素の画素値とする画素値生成処理を、前記ディスプレイパネルの各画素に対して各別に行うように構成され、
前記出力処理部は、前記画素値生成処理で生成された各画素の前記画素値を備えた前記出力画像データを、前記ドライバ装置に出力するように構成され、
前記重み係数は、前記ディスプレイパネルの各画素に対して、各別に、前記ディスプレイパネルの1つの対象画素が、前記ディスプレイパネル内に前記ディスプレイパネルユニット間の隙間が存在することに起因して前記仮想画像面上において前記ユーザによって観測されるノイズパターンの発生が抑制されるように、前記マイクロレンズアレイの主面と前記ディスプレイパネルの発光面と前記瞳孔面の配置関係、前記マイクロレンズアレイ及び前記ディスプレイパネルの構造的属性、前記瞳孔面の直径、及び、当該対象画素の位置に応じて生成された0、1、0より大きく1未満の中間値の3種類の補正値が全て割り当てられ、前記画像生成装置の所定の記憶領域に保存されていることを特徴とするディスプレイ装置。

【請求項15】
前記瞳孔面の中心と前記対象画素の中心を結ぶ直線が通過する前記マイクロレンズアレイ内の1つのレンズを前記対象画素に対応する対象レンズとした場合において、
前記対象画素が、前記重み係数として既に0が割り当てられていない場合、当該対象画素に対応する前記対象レンズを中心とする前記瞳孔面の直径と前記レンズの配列間隔の比に応じた範囲内の被検査レンズの夫々について、
前記対象画素から出射した光が前記対象レンズによって前記仮想画像面上に虚像として観測される対象仮想画素位置と前記被検査レンズの主点を結ぶ直線が前記ディスプレイパネルの前記発光面と交差する点を、前記被検査レンズに対応する被検査画素点とし、
前記被検査画素点が前記ディスプレイパネルユニット内に存在し、且つ、前記被検査画素点から出射され当該被検査画素点に対応する前記被検査レンズに隣接する複数の隣接レンズを通過した光が前記瞳孔面を通過せずに、前記瞳孔面の外周領域に到達する場合に、第1変数と第2変数の計算を行い、
前記被検査画素点が前記ディスプレイパネルユニット内に存在しないか、前記被検査画素点から出射され前記複数の隣接レンズを通過した光が前記瞳孔面を通過する場合は、前記第1変数と第2変数の計算を行わず、
前記第1変数は、当該光の到達位置の前記瞳孔面の中心または外縁からの離間距離に応じて、前記離間距離が前記瞳孔面の直径に応じた所定の基準値以上の場合に1とし、前記離間距離が前記所定の基準値未満の場合に、前記離間距離が大きいほど1に近付く0以上1未満の値として計算され、
前記第2変数は、前記対象仮想画素位置から、前記被検査レンズを通して前記瞳孔面とその延長面に投影される前記被検査レンズの投影領域と前記瞳孔面とが重複する部分の前記瞳孔面に対する面積比に、前記第1変数を乗じて計算され、
前記対象画素に対応する前記第2変数の計算処理を行った全ての前記被検査レンズの前記第2変数を合計して第3変数とし、前記対象レンズが前記被検査レンズである場合の前記第1変数を前記第3変数で除した値に対して、最大値が1となるように正規化した値が、前記対象画素の前記重み係数となるように、
複数の前記ディスプレイパネルユニットの各画素に対して、各別に、前記重み係数が設定されていることを特徴とする請求項14に記載のディスプレイ装置。

【請求項16】
前記第1変数の計算処理において、前記被検査画素点と前記隙間との間の距離を前記レンズの配列間隔で除した値が所定値以下の場合、当該値の増加に応じて0から1まで単調に増加する第4変数を前記第1変数に乗じた値を前記第1変数として使用する請求項15に記載のディスプレイ装置。

【請求項17】
前記レンズの配列間隔が、前記瞳孔面の直径の最小値より小さいことを特徴とする請求項14~16の何れか1項に記載のディスプレイ装置。

【請求項18】
前記重み係数が、前記瞳孔面の直径、前記瞳孔面に直交して前記瞳孔面の中心を通過する視線軸が前記ディスプレイパネルと交差する位置、及び、前記瞳孔面の中心を通過して前記ディスプレイパネルと直交する基準直線に対する前記視線軸の方向の内の1以上の瞳孔面に関するパラメータに応じて、複数組の前記重み係数を備え、
前記入力処理部が、前記1以上の瞳孔面に関するパラメータを入力情報として受け付けるように構成され、
前記演算処理部が、前記入力情報に応じた前記重み係数を使用することを特徴とする請求項1~17の何れか1項に記載のディスプレイ装置。

【請求項19】
前記瞳孔面の直径、前記瞳孔面に直交して前記瞳孔面の中心を通過する視線軸が前記ディスプレイパネルと交差する位置、及び、前記瞳孔面の中心を通過して前記ディスプレイパネルと直交する基準直線に対する前記視線軸の方向の内の1以上の瞳孔面に関するパラメータを計測し、その計測結果を前記入力情報として、前記画像生成装置に出力するセンサを備えていることを特徴とする請求項1~18の何れか1項に記載のディスプレイ装置。
国際特許分類(IPC)
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出願権利状態 公開
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