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生体外血管内皮機能検査 UPDATE

国内特許コード P180014868
整理番号 S2016-0955-N0
掲載日 2018年4月19日
出願番号 特願2016-152151
公開番号 特開2018-021797
出願日 平成28年8月2日(2016.8.2)
公開日 平成30年2月8日(2018.2.8)
発明者
  • 東條 美奈子
出願人
  • 学校法人北里研究所
発明の名称 生体外血管内皮機能検査 UPDATE
発明の概要 【課題】1回の採血のみで完了し、且つ、高い再現性を有する血管内皮機能の測定方法を用いた血管内皮機能改善剤のスクリーニング方法を提供する。
【解決手段】本発明は、血管内皮機能改善剤のスクリーニング方法であって、血管内皮細胞をコンフルエントの状態となるように培養し、準備する準備工程と、前記準備工程後の前記血管内皮細胞を、被検化合物の添加、又は無添加条件にて培養する培養工程と、前記培養工程後の前記血管内皮細胞に血管内皮障害リスク因子を添加し、グリコカリックスの遊離を誘導する誘導工程と、前記誘導工程後の前記被検化合物の添加、又は無添加条件での培養液中に含まれるグリコカリックス濃度を測定し、前記被検化合物による血管内皮機能の改善効果を評価する評価工程と、を備える。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


虚血性心疾患、脳血管疾患、閉塞性動脈硬化症等の循環器疾患の原因となる動脈硬化、心不全、及び心房細動は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満等の生活習慣病を基盤として発症するが、これらの病態では早期から血管内皮機能の低下が認められる。また、深部静脈血栓症又は心房細動による心原性脳塞栓症等の血栓形成性疾患においては、血管内皮機能障害が血栓形成の重要な因子とされている。血管内皮機能は独立した心血管病予後予測因子として知られており(例えば、非特許文献1参照。)、循環器疾患発症リスクの評価や、循環器疾患二次予防のための疾病管理における効果判定指標として臨床的に血管内皮機能測定が行われている。
血管内皮機能の測定方法として、例えば、血流依存性血管拡張反応(Flow Mediated Dilation;FMD)による非侵襲的検査方法(例えば、非特許文献2参照。)や、EndoPATによる検査方法(例えば、非特許文献3参照。)等が挙げられる。
FMD検査法は、まず、カフで腕を締めた後の血流増大によるずり応力により、血管拡張物質である一酸化窒素(NO)が血管内皮より放出され、血管は拡張する。FMD検査では血管がどれくらい拡張したかを、超音波を用いて計測する。
また、EndoPATによる検査法は、まず、両手の人差し指の指先に指先脈波を測定するための専用のプローベを装着し、安静状態を5分間測定した後、5分間駆血し、開放後の5分間測定する。駆血側の腕だけを測定分析対象とするのではなく、両手の指にプローベを装着し、両腕の血流量変化を同時に測定し、駆血しない側(対側)をコントロールとして使うため、交感神経系の変化からもたらされる駆血側腕の血流量変化をキャンセルすることができる。さらに、EndoPATによる検査法では、血管内皮機能(RHI)及び血管のしなやかさ(AI)の両方を観察することができる。



また、血管内皮機能障害は、血管内皮細胞表面を覆う血管内皮グリコカリックス層の障害によって引き起こされると考えられており(例えば、非特許文献4参照。)、アルブミン尿を呈する腎機能障害、重篤な糖尿病、又は高尿酸血症において血管内皮グリコカリックスの血中濃度が増加することが知られている(例えば、非特許文献5参照)。

産業上の利用分野


本発明は、血管内皮機能改善剤のスクリーニング方法、血管内皮細胞に対する被検化合物の血管内皮機能障害性を評価するための方法、循環器疾患を有する被検体における疾病管理による血管内皮機能の改善効果を評価するための方法、及びそれらのキットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
血管内皮機能改善剤のスクリーニング方法であって、
血管内皮細胞をコンフルエントの状態となるように培養し、準備する準備工程と、
前記準備工程後の前記血管内皮細胞を、被検化合物の添加、又は無添加条件にて培養する培養工程と、
前記培養工程後の前記血管内皮細胞に血管内皮障害リスク因子を添加し、グリコカリックスの遊離を誘導する誘導工程と、
前記誘導工程後の前記被検化合物の添加、又は無添加条件での培養液中に含まれるグリコカリックス濃度を測定し、前記被検化合物による血管内皮機能の改善効果を評価する評価工程と、
を備えることを特徴とする方法。

【請求項2】
血管内皮機能改善剤をスクリーニングするためのキットであって、
血管内皮細胞と、
血管内皮障害リスク因子と、
グリコカリックス検出試薬と、
を備えることを特徴とするキット。

【請求項3】
血管内皮細胞に対する被検化合物の血管内皮機能障害性を評価するための方法であって、
血管内皮細胞をコンフルエントの状態となるように培養し、準備する準備工程と、
前記準備工程後の前記血管内皮細胞を、被検化合物の添加、又は無添加条件にて培養する培養工程と、
前記培養工程後の前記被検化合物の添加、又は無添加条件での培養液中に含まれるグリコカリックス濃度を測定し、血管内皮細胞に対する前記被検化合物の血管内皮機能障害性を評価する評価工程と、
を備えることを特徴とする方法。

【請求項4】
血管内皮細胞に対する被検化合物の血管内皮機能障害性を評価するためのキットであって、
血管内皮細胞と、
グリコカリックス検出試薬と、
を備えることを特徴とするキット。

【請求項5】
循環器疾患を有する被検体における疾病管理による血管内皮機能の改善効果を評価するための方法であって、
血管内皮細胞をコンフルエントの状態となるように培養し、準備する準備工程と、
前記準備工程後の前記血管内皮細胞を、循環器疾患を有する被検体の疾病管理前、又は疾病管理後の血清を添加し、培養する培養工程と、
前記培養工程後の前記血管内皮細胞に血管内皮障害リスク因子を添加し、グリコカリックスの遊離を誘導する誘導工程と、
前記誘導工程後の前記循環器疾患を有する被検体の疾病管理前、又は疾病管理後の血清を添加した条件での培養液中に含まれるグリコカリックス濃度を測定し、前記疾病管理による血管内皮機能の改善効果を評価する評価工程と、
を備えることを特徴とする方法。

【請求項6】
循環器疾患を有する被検体における疾病管理による血管内皮機能の改善効果を評価するためのキットであって、
血管内皮細胞と、
血管内皮障害リスク因子と、
グリコカリックス検出試薬と、
を備えることを特徴とするキット。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開


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