TOP > 国内特許検索 > チオアミド誘導体
高い反応性・選択性を持った反応で比較的単純な小分子パーツを多様に組み合わせ、新たな機能性分子を創出する鍵反応をクリック反応と総称し、バリー・シャープレスによって提案された。
クリック反応は、生体直交性(通常は生体分子の構造中にない官能基の組み合わせで、これらが互いに選択的に反応しかつ、そのことが他の内因性分子には影響を与えない化学的性質)を持つ代表的な反応であり、生体に緩和な条件で新たな化学結合を導入することができるため、細胞表面の生体分子を特異的に蛍光可視化する等の高度な技術に応用されている(非特許文献1)。アミド結合形成反応としての Staudinger 反応(非特許文献2)や、アシルスルホンアミド結合形成反応としての Sulfo Click 反応(非特許文献3)なども、生体直交性を有するクリック反応の例として挙げられる。
本発明は、汎用性の高い官能基を導入したクリック反応に有用なチオアミド誘導体に関する。