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キメラタンパク質及びそれを用いたミクログリア活性阻害剤 UPDATE

国内特許コード P180014901
整理番号 H26-G02
掲載日 2018年4月26日
出願番号 特願2014-223366
公開番号 特開2016-088869
出願日 平成26年10月31日(2014.10.31)
公開日 平成28年5月23日(2016.5.23)
発明者
  • 中路 正
出願人
  • 国立大学法人富山大学
発明の名称 キメラタンパク質及びそれを用いたミクログリア活性阻害剤 UPDATE
発明の概要 【課題】必要とする時に且つ局所的に作用する抗炎症性サイトカインを放出するキメラタンパク質及びこれを用いたミクログリア活性阻害剤の提供を目的とする。
【解決手段】抗炎症性サイトカインに酵素分解性ペプチド及び基材結合性ペプチドを、その順に融合したキメラタンパク質であって、前記酵素分解性ペプチドは脳内に有するミクログリアの活性化により産生されるマトリックスメタロプロテアーゼ類により切断されるものであり、前記基材結合性ペプチドは天然ハイドロゲルからなる基材と分子間相互作用により結合可能であり、前記抗炎症性サイトカインは、前記ミクログリアの活性化を抑制するものであることを特徴とする。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


例えば、パーキンソン病治療等を目的に神経幹/前駆細胞等の幹細胞移植治療を検討した場合に、移植後初期に惹起される初期炎症反応が問題になる。
脳内における炎症反応および免疫反応を担うのがミクログリアであるが、移植直後に活性化され異物となる移植細胞の排除に向けて機能する。
移植後初期に惹起される炎症反応では、ミクログリアが活性化され炎症性サイトカインIL-1β,IL-6,TNFa等を放出し、移植幹細胞を攻撃することが知られている。
そこでミクログリアを不活性化させるための、抗炎症性サイトカインを用いた炎症反応の抑制が必要になると考えられる。
しかしながら、免疫抑制剤の投与等、過剰な免疫抑制は患者自身の生体防御能を低下させることになるため、できることならば避けなければならない。
本発明は患者自身の免疫応答を妨害することなく、局所的に移植幹細胞を炎症反応から保護できないか研究した結果得られたものである。



特許文献1には、多官能化学成分を含む水溶性ポリマーセグメントに酵素的に切断可能なリンカーを介して接合された生物学的に活性な物質を含む重合薬物接合体を開示する。
しかし、同公報に開示する重合薬物接合体は、生物学的に活性な物質を化学的に修飾する技法にて接合しており、この生物学的に活性な物質であるタンパク質の活性が化学的接合により維持されなくなる恐れが高い。
また、同公報には水溶性ポリマーセグメントとしてポリエチレングリコールを開示しているが、この種のポリマーはタンパク質を放出した後も生体内に残留し、生体に悪い影響を与える毒素となる恐れが高い。

産業上の利用分野


本発明は、脳内の免疫反応を司るミクログリアの活性化を局所的に必要なときにのみ不活性化させ、炎症反応を鎮静化させる抗炎症性サイトカインに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
抗炎症性サイトカインに酵素分解性ペプチド及び基材結合性ペプチドを、その順に融合したキメラタンパク質であって、
前記酵素分解性ペプチドは脳内に有するミクログリアの活性化により産生されるマトリックスメタロプロテアーゼ類により切断されるものであり、
前記基材結合性ペプチドは天然ハイドロゲルからなる基材と分子間相互作用により結合可能であり、
前記抗炎症性サイトカインは、前記ミクログリアの活性化を抑制するものであることを特徴とするキメラタンパク質。

【請求項2】
前記マトリックスメタロプロテアーゼ類はMMP-3又はMMP-9であることを特徴とする請求項1記載のキメラタンパク質。

【請求項3】
前記抗炎症性サイトカインは、インターロイキン-10であることを特徴とする請求項1又は2記載のキメラタンパク質。

【請求項4】
前記天然ハイドロゲルはコラーゲン又はヒアルロン酸であり、
当該基材に前記キメラタンパク質を担持させたことを特徴とするミクログリア活性阻害剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014223366thum.jpg
出願権利状態 公開
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