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半月板再生基材

国内特許コード P180014912
整理番号 2014-009
掲載日 2018年4月26日
出願番号 特願2013-059594
公開番号 特開2014-183896
登録番号 特許第6090990号
出願日 平成25年3月22日(2013.3.22)
公開日 平成26年10月2日(2014.10.2)
登録日 平成29年2月17日(2017.2.17)
発明者
  • 大槻 周平
  • 小田 周平
  • 坂元 悠紀
  • 森田 真一郎
出願人
  • 学校法人大阪医科薬科大学
  • グンゼ株式会社
発明の名称 半月板再生基材
発明の概要 【課題】半月板の再生治療において、膝関節の半月板の欠損部分に充填することで、半月板の再生を促進することができる半月板再生基材を提供する。
【解決手段】半月板の再生治療において、膝関節の半月板の欠損部分に充填することで、半月板の再生を促進することができる半月板再生基材であって、架橋コラーゲンスポンジと膝蓋下脂肪体とからなり、前記架橋コラーゲンスポンジは、厚みが1~30mm、平均孔径が1~1000μmである半月板再生基材。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


半月板は、膝関節内にある軟骨様組織である。以下に図1及び2を用いて膝関節の構造について説明する。図1は、右膝関節の矢状面での断面模式図であり、図2は右膝関節の横断面での断面模式図である。図1に示すように、膝関節は大腿骨4と脛骨5との間に半月板1を有し、大腿骨4と脛骨5とが対向する側にはそれぞれ軟骨3が形成されている。膝の前面には膝蓋骨6があり、その下部には膝蓋下脂肪体(IPFP:Infrapatellar Fat Pad)2がある。膝関節は関節包7で包まれており、関節内部は関節液8で満たされている。図2に示すように、半月板1は膝関節の内側と外側で対抗するように一対形成されており、膝関節の前面側と後面側が厚くなっている。



半月板の変性や損傷は、変形性膝関節症(OA:osteoarthritis)における軟骨変性とともによく見られる病態の一つである。また、半月板を切除することで、軟骨組織が減少し、変形性膝関節症が進行するという報告もある。半月板は、無血管領域を多く含む組織であるため、自己再生能力が乏しく自己修復は困難である。そのため、手術では半月板の治癒を促進する目的で、半月縫合術に加えて、成長因子、滑膜移植、骨髄刺激等の追加処置がなされてきたが、半月板の再生は不充分であった。



近年、間葉系幹細胞(MSC:Mesenchymal Stem Cell)を用いた再生医療が注目され、膝関節に間葉系幹細胞を注入する方法が実験的に用いられている(例えば、非特許文献1参照。)。しかし、治療に充分な間葉系幹細胞を培養するためには長期間培養を要することにより感染を起こす恐れがあり、また、間葉系幹細胞を採取、移植の複数回手術と培養設備を要する。



他の方法としては、半月板を全切除した後、膝関節に膝蓋下脂肪体を移植する方法が検討されている。膝蓋下脂肪体は、間葉系幹細胞を多く含む組織であり、関節液の産生を行い、外傷から関節を保護する機能がある。また、末期の変形性関節症において、関節の変形を抑制することが知られていることから、半月板損傷においても膝関節への移植が有用であると考えられる。



しかし、この方法によると、一時的に軟骨の保護効果は得られるものの、その効果は恒久的ではなく、膝蓋下脂肪体は半月板の代替部材には適さないことが報告されている(非特許文献2参照。)。そこで、恒久的に半月板を再生できる方法が求められていた。

産業上の利用分野


本発明は、半月板の再生治療において、膝関節の半月板の欠損部分に充填することで、半月板の再生を促進することができる半月板再生基材に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
半月板の再生治療において、膝関節の半月板の欠損部分に充填することで、半月板の再生を促進することができる半月板再生基材であって、
架橋コラーゲンスポンジと膝蓋下脂肪体とからなり、
前記架橋コラーゲンスポンジは、厚みが1~30mm、平均孔径が1~1000μmである
ことを特徴とする半月板再生基材。

【請求項2】
架橋コラーゲンスポンジと膝蓋下脂肪体とが積層されていることを特徴とする請求項1に記載の半月板再生基材。

【請求項3】
架橋コラーゲンスポンジが膝蓋下脂肪体に包埋されていることを特徴とする請求項1に記載の半月板再生基材。

【請求項4】
架橋コラーゲンスポンジに対する膝蓋下脂肪体の割合は、1~99重量%であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の半月板再生基材。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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