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線維化抑制剤 UPDATE

国内特許コード P180014984
整理番号 (P15-084)
掲載日 2018年5月23日
出願番号 特願2017-143063
公開番号 特開2018-021026
出願日 平成29年7月24日(2017.7.24)
公開日 平成30年2月8日(2018.2.8)
優先権データ
  • 特願2016-145636 (2016.7.25) JP
発明者
  • 金子 周一
  • 本多 政夫
  • 岡田 光
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 線維化抑制剤 UPDATE
発明の概要 【課題】各種疾患の原因の一つとなる線維化の発症を防止し、線維化の進行を遅らせ、或いは線維化を改善する。
【解決手段】Sema6ファミリーに属するタンパク質又はその部分断片をコードするポリヌクレオチド;Sema6ファミリーに属するタンパク質又はその部分断片;若しくは当該タンパク質又はその部分断片をリガンドとする受容体に対するアゴニストを有効成分として含有する。
【選択図】図6
従来技術、競合技術の概要


線維化とは、組織において結合組織が蓄積する現象を意味している。例えば、肝臓において線維化が進むとやがて肝硬変となる。肝硬変は肝癌の発生母地である。すなわち、肝細胞癌の多くは進行した肝線維化状態から発症する。肝の線維化は、活性化した星細胞が筋線維芽様細胞に形質転換し、細胞外基質を産生することによって進行する。肝線維化を改善することにより、肝機能の改善のみならず、肝癌発生を抑制することが可能と考えられる。



また、腎臓、肺、心臓、膵臓等の臓器においても、筋線維芽細胞による線維化に起因して各種疾患に至ることが知られている。線維化を防止する或いは線維化を改善することで、肝硬変や肝臓癌、その他臓器の線維化に関連する各種疾患に対する有効な治療に繋がることが期待される。



特に、肝線維化及び肝細胞癌に関する研究において、PDGF-Cトランスジェニックマウス(PDGF-C-Tgマウス)が知られている。PDGF-C-Tgマウスは、肝特異的アルブミンプロモーターの発現制御下に血小板由来増殖因子C(PDGF-C)を発現するマウスである(非特許文献1)。また、非特許文献2には、PDGF-C-Tgマウスに対するマイクロRNA(miRNA)解析を行い、PDGF-C-Tgマウスの肝組織おいて高発現する又は発現が抑制される多数のmiRNAを多数同定している。



ここでmiRNAとは、機能性のノンコーディングRNAに分類され、メッセンジャーRNAに対して結合することで遺伝子発現を翻訳段階で阻害するスモールRNAである。一種類のmiRNAは、複数のメッセンジャーRNAに対して部分相補結合を形成し、これら複数のメッセンジャーRNAに対して翻訳段階で阻害的に作用する。すなわち、一種類のmiRNAは複数の遺伝子の発現を阻害する。



非特許文献2では、PDGF-C-Tgマウスの肝組織おいて高発現する又は発現が抑制される多数のmiRNAを多数同定しており、そのなかでもPDGF-C-Tgマウスの肝組織において高発現するmiRNAの一つとしてmiR-214を同定している。非特許文献2には、miR-214を阻害することで、肝線維化の改善及び肝腫瘍の発生を阻害することが示されている。また、非特許文献2には、miR-214がEGFR及びTGF-βパスウェイを調節することで肝線維化の形成に関与していることが記載されている。

産業上の利用分野


本発明は、肝細胞癌や膵臓癌に見られる線維化を抑制する線維化抑制剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Sema6ファミリーに属するタンパク質又はその部分断片をコードするポリヌクレオチド;Sema6ファミリーに属するタンパク質又はその部分断片;若しくは当該タンパク質又はその部分断片をリガンドとする受容体に対するアゴニストを有効成分として含有する線維化抑制剤。

【請求項2】
上記Sema6ファミリーに属するタンパク質は、セマフォリン6A及び/又はセマフォリン6Dであることを特徴とする請求項1記載の線維化抑制剤。

【請求項3】
肝臓及び/又は膵臓における星細胞の線維化シグナルを抑制することを特徴とする請求項1記載の線維化抑制剤。

【請求項4】
上記部分断片は、上記タンパク質のうち細胞外ドメインを含む断片であることを特徴とする請求項1記載の線維化抑制剤。

【請求項5】
上記細胞外ドメインは、上記タンパク質のアミノ酸配列である配列番号2における48~513番目であることを特徴とする請求項4記載の線維化抑制剤。

【請求項6】
Sema6ファミリーに属するタンパク質が関与するシグナル伝達を亢進する物質を有効成分として含有する線維化抑制剤。

【請求項7】
上記物質は、上記Sema6ファミリーに属するタンパク質をコードする遺伝子の発現を正に制御する転写因子であることを特徴とする請求項6記載の線維化抑制剤。

【請求項8】
上記転写因子は、CREB又はCEBPαであることを特徴とする請求項7記載の線維化抑制剤。

【請求項9】
上記物質は、上記Sema6ファミリーに属するタンパク質をリガンドとする受容体又は当該受容体に対するアゴニストであることを特徴とする請求項6記載の線維化抑制剤。

【請求項10】
上記受容体は、AKAP12であることを特徴とする請求項9記載の線維化抑制剤。

【請求項11】
上記Sema6ファミリーに属するタンパク質は、セマフォリン6A及び/又はセマフォリン6Dであることを特徴とする請求項6記載の線維化抑制剤。

【請求項12】
肝臓及び/又は膵臓における星細胞の線維化シグナルを抑制することを特徴とする請求項6記載の線維化抑制剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2017143063thum.jpg
出願権利状態 公開
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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