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(In Japanese)新規な細胞膜透過性ペプチド meetings

Patent code P180015035
File No. (S2015-1544-N0)
Posted date May 24, 2018
Application number P2017-519383
Date of filing May 18, 2016
International application number JP2016064767
International publication number WO2016186140
Date of international filing May 18, 2016
Date of international publication Nov 24, 2016
Priority data
  • P2015-101497 (May 19, 2015) JP
Inventor
  • (In Japanese)伊藤 慎悟
  • (In Japanese)大槻 純男
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人熊本大学
Title (In Japanese)新規な細胞膜透過性ペプチド meetings
Abstract (In Japanese)本発明は、高分子医薬品にも適用できる新規な膜透過性改善剤を提供することを目的とする。より具体的には、小腸における高分子の薬剤の吸収効率を改善できる薬剤キャリア、およびそのキャリアを含む膜透過改善剤を提供することを目的とする。本発明により、 下記のアミノ酸配列:アミノ酸配列DNPGN(配列番号1)、SRPAF(配列番号2)、NDPRN(配列番号3)、およびMSVAN(配列番号4)からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む細胞膜透過性ペプチドが提供される。本発明によりまた、該ペプチドおよび生理活性物質を含む細胞膜透過性組成物が提供される。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

経口投与は普段の生活において自然で簡便に服用ができ非侵襲的であることから比較的安全に医薬品を服用することができる方法である。また、消化管が薬物吸収に適した構造をとり、吸収表面積が大きいことから、医薬品製剤として経口製剤の開発が望まれている。しかし、薬物の経口投与を可能とするためには克服しなければならないいくつかの問題がある。

一つは、薬物が全身循環に移行する前に消化管内の酵素により分解されてしまう可能性である。そのための解決策として、腸溶性製剤技術等により胃での薬物の失活を防ぎ、腸管まで薬物を送達することが可能となっている。
他の問題点は、薬物が腸管粘膜、上皮を十分に透過しないことである。消化管での吸収性は経口投与における医薬品の体内動態や薬理活性の重要な決定因子のひとつである。しかし、次世代医薬品として期待されている核酸などの水溶性高分子医薬品は消化管吸収性が極めて低いため、臨床では、経口投与ではなく静脈内注射による投与方法に限られている。

これまでに、医薬品の消化管吸収性改善を達成するために、一時的に生体膜の物質透過性を増加させる吸収促進剤や添加剤などを用いた研究が行われてきた。吸収促進剤としては、界面活性剤、脂肪酸、アルコールなどをあげることができる。しかし、吸収促進剤や添加剤は、密着結合(タイトジャンクション)の開閉などによって非特異的に消化管吸収を増加させること、生体内の水分等で希釈を受けるために十分に効果が発揮できないこと、そして、局所における粘膜障害等の安全性が問題となっている。そのため、実用化が座剤に限定されている。また、これらの方法は、低分子医薬品の吸収効率の改善には適用できても、高分子医薬品の吸収効率の改善は不充分である。

また、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)-1 Tatペプチド、HIV-1 Levペプチド、ペネトラチン、トランスポータン、アルギニンオリゴマーなどの細胞膜透過ペプチドを用いて消化管吸収を増加させる研究も行われてきた。しかしながら、基礎研究においてはインスリンの消化管からの吸収を促進させたものがあるが、まだその効率は20%程度であり、臨床応用されたものはなく、さらに効率のよい配列が模索されている。
さらに、細胞膜透過ペプチドを基剤である幹高分子に結合して共存する薬剤の吸収を改善した経上皮吸収促進剤も提案されている(特許文献1)。

他に、キトサン修飾したリポソームが開発されている(非特許文献1)。その輸送機構は細胞間隙の透過が主であり、F-アクチンに作用し、タイトジャンクションを減弱する。しかし、経細胞輸送に関しても、ムチンとの相互作用を介した吸着性エンドサイトーシスではないかと言われている。これも臨床応用には至っていない。

高分子医薬品の小腸吸収を改善する方法として、タンパク質分解酵素阻害剤とドラッグキャリアとを組み合わせた方法が提案されている(非特許文献2)。そこでは、タンパク質分解酵素阻害剤によりペプチド・タンパク質製剤であるインスリンの分解が100%抑制できている。そして、ドラッグキャリアであるスマートハイドロゲルにインスリンを封入することで、ラット経口投与時のバイオアベイラビリティが10%まで改善されたと報告されている(非特許文献3)。しかし、薬物が小腸まで到達するが吸収率としてはまだ十分ではない。
そのため、経口投与が可能で、小腸での吸収改善を目的としたさらに優れた薬物キャリアが望まれていた。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、新規な細胞膜透過性ペプチドに関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
下記のアミノ酸配列:アミノ酸配列DNPGN(配列番号1)、SRPAF(配列番号2)、NDPRN(配列番号3)、およびMSVAN(配列番号4)からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む細胞膜透過性ペプチド。

【請求項2】
 
少なくとも一つの非天然型アミノ酸を含む請求項1に記載の細胞膜透過性ペプチド。

【請求項3】
 
前記ペプチドが、アミノ酸配列DNPGNET(配列番号5)、TVSRPAF(配列番号6)、HSNDPRN(配列番号7)、およびPFMSVAN(配列番号8)からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む請求項1または2に記載の細胞膜透過性ペプチド。

【請求項4】
 
前記ペプチドが、アミノ酸配列DNPGN(配列番号1)またはDNPGNE(配列番号9)を含む請求項1または2に記載の細胞膜透過性ペプチド。

【請求項5】
 
前記ペプチドが環状ペプチドである請求項1~4のいずれか一つに記載の細胞膜透過性ペプチド。

【請求項6】
 
前記環状ペプチドがCys-Cysジスルフィド結合を含む環状ペプチドである、請求項5に記載の細胞膜透過性ペプチド。

【請求項7】
 
前記ペプチドが、哺乳動物細胞の小腸上皮細胞を透過するペプチドである請求項1~6のいずれか一つに記載の細胞膜透過性ペプチド。

【請求項8】
 
下記のアミノ酸配列:DNPGN(配列番号1)、SRPAF(配列番号2)、NDPRN(配列番号3)、およびMSVAN(配列番号4)からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含むペプチド、および生理活性物質を含む組成物であって、該ペプチドは、該生理活性物質または該生理活性物質を含む活性物質担体と結合または複合体を形成している細胞膜透過性である組成物。

【請求項9】
 
前記ペプチドが、少なくとも一つの非天然型アミノ酸を含む請求項8に記載の組成物。

【請求項10】
 
前記ペプチドが、アミノ酸配列DNPGNET(配列番号5)、TVSRPAF(配列番号6)、HSNDPRN(配列番号7)、およびPFMSVAN(配列番号8)からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む請求項8または9に記載の組成物。

【請求項11】
 
前記ペプチドが、アミノ酸配列DNPGN(配列番号1)またはDNPGNE(配列番号9)を含む請求項8または9に記載の組成物。

【請求項12】
 
前記ペプチドが環状ペプチドである請求項8~11のいずれか一つに記載の組成物。

【請求項13】
 
前記環状ペプチドがCys-Cysジスルフィド結合を含む環状ペプチドである、請求項12に記載の組成物。

【請求項14】
 
前記生理活性物質が高分子を含む請求項8~13のいずれか一つに記載の組成物。

【請求項15】
 
前記高分子が、生理活性ペプチドまたはタンパク質を含む請求項14に記載の組成物。

【請求項16】
 
前記生理活性ペプチドがインスリンである請求項15に記載の組成物。

【請求項17】
 
前記高分子が核酸を含む請求項14に記載の組成物。

【請求項18】
 
前記核酸が、アンチセンスDNA、siRNAまたはshRNAである請求項17に記載の組成物。

【請求項19】
 
前記生理活性物質を含む活性物質担体が、リポソームである請求項8~18のいずれか一つに記載の組成物。

【請求項20】
 
前記生理活性物質を含む活性物質担体が、シクロデキストリンである請求項8~18のいずれか一つに記載の組成物。
IPC(International Patent Classification)
F-term
Drawing

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JP2017519383thum.jpg
State of application right Published
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