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蛍光色素を用いた歯周病の簡易検査

国内特許コード P180015040
整理番号 (S2015-1641-N0)
掲載日 2018年5月24日
出願番号 特願2017-526338
出願日 平成28年6月27日(2016.6.27)
国際出願番号 JP2016068991
国際公開番号 WO2017002754
国際出願日 平成28年6月27日(2016.6.27)
国際公開日 平成29年1月5日(2017.1.5)
優先権データ
  • 特願2015-129848 (2015.6.29) JP
発明者
  • 難波 康祐
  • 中山 淳
  • 大谷 彬
出願人
  • 国立大学法人徳島大学
発明の名称 蛍光色素を用いた歯周病の簡易検査
発明の概要 本発明は、口腔内のメチルメルカプタン濃度の上昇をもたらす疾患、例えば歯周病を簡易かつ高感度に検出することができる診断薬、該診断薬を含むキット、および該診断薬を用いた診断方法を提供する。具体的には、本発明は、式I:




[式中、R、R、R、およびRは水素等の置換基であり;Rは置換されていてもよいアルケニルであり;XはOまたはSである]
で示される化合物、もしくはその異性体、またはその医薬的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を含む、被験者における口腔内のメチルメルカプタン濃度の上昇をもたらす疾患の検査のための診断薬、該診断薬を含むキット、および該診断薬を用いた診断方法を提供する。
従来技術、競合技術の概要


歯周病は口腔内の細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患であり、日本において15歳以上で30%以上、40歳以上になると80%以上が罹患していることが報告されている。歯周病は、初期の歯肉炎、歯根膜炎、または歯槽骨炎の段階であれば、適切なケアをすることで治癒が可能であるが、症状が進行して歯周炎の状態になると、歯を支えている骨が溶け、結果的に歯を失うことになる。従って、歯周病の早期発見のための検査が重要となっている。しかしながら、歯周病は感染していても自覚症状がなく、しばしば患者が気づかないうちに重症化することから、早期発見が困難であることも知られている。このため、歯周病の早期発見のための診断薬および診断方法の開発がなされてきた。



歯周病患者の口腔内では歯周病菌の代謝によってメチルメルカプタンが発生することが知られている。このため、歯周病の診断方法として、唾液や呼気等のサンプル内のメチルメルカプタンの存在を呈色反応によって検出する方法が知られている(特許文献1および2)。しかしながら、唾液や呼気内のメチルメルカプタン量は微量であることから、これら従来の呈色反応による検出方法では、その検出感度に問題があった。よって、歯周病等の疾患のより簡易な検査、および検査のための診断薬が求められていた。



また、トリアザペンタレン骨格は、従来の蛍光発色団として知られる基、例えばフルオロセインと比較してコンパクトな構造でありながら、強い蛍光を発する優れた蛍光発色団であることが知られている(特許文献3)。

産業上の利用分野


本発明は蛍光色素を用いた歯周病の簡易検査に関する。具体的には、蛍光色素化合物としてトリアザペンタレン誘導体を用いた歯周病等の疾患の検査のための診断薬、該診断薬を含むキット、および該診断薬を用いた歯周病等の疾患の診断方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
式I:
【化1】



[式中、
、R、R、およびRは水素、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいヘテロシクロアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアリール、および置換されていてもよいヘテロアリールからなる群からそれぞれ独立して選択され;
は置換されていてもよいアルケニルであり;
XはOまたはSである]
で示される化合物、もしくはその異性体、またはその医薬的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物を含む、被験者における口腔内のメチルメルカプタン濃度の上昇をもたらす疾患の検査のための診断薬。

【請求項2】
XがOである、請求項1に記載の診断薬。

【請求項3】
、R、R、およびRが水素、シアノ、置換されていてもよいC-Cアルキル、置換されていてもよいC-Cアルコキシ、および置換されていてもよい6~10員の単環式または二環式アリールからなる群からそれぞれ独立して選択される、請求項1または2に記載の診断薬。

【請求項4】
、R、R、およびRが水素である、請求項1~3のいずれか1項に記載の診断薬。

【請求項5】
が置換されていてもよいC-C12アルケニルである、請求項1~4のいずれか1項に記載の診断薬。

【請求項6】
が下記式:
【化2】


[式中、波線は分子の残部との結合点を示す]
の構造によって示される、請求項1~5のいずれか1項に記載の診断薬。

【請求項7】
化合物が下記式:
【化3】


の構造によって示される、請求項1に記載の診断薬。

【請求項8】
疾患が歯周病、う蝕、口臭、口内炎、口腔癌、血液疾患、心血管疾患、代謝障害、呼吸器疾患、骨粗しょう症、および壊死性軟組織疾患からなる群から選択される、請求項1~7のいずれか1項に記載の診断薬。

【請求項9】
疾患が歯周病および口臭からなる群から選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載の診断薬。

【請求項10】
メチルメルカプタンの濃度が20ppb以下である、請求項1~9のいずれか1項に記載の診断薬。

【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の診断薬;
被験試料を吸収するかまたは被験試料と接触することができる媒質;
使用説明書;
適宜塩基;および
適宜医薬的に許容される添加剤
を含むキット。

【請求項12】
被験試料が息または口腔液である、請求項11に記載のキット。

【請求項13】
媒質が緩衝溶液、大気、活性炭、または固体フィルムである、請求項11または12に記載のキット。

【請求項14】
式:
【化4】


によって示される化合物を含む診断薬;
水酸化カリウムで処理した活性炭;
使用説明書;
適宜、テトラメチルグアニジン;および
適宜医薬的に許容される添加剤
を含むキット。

【請求項15】
(i) 請求項1~10のいずれか1項に記載の診断薬と被験試料を適宜塩基の存在下で接触させる工程;および
(ii)UV機器を用いて紫外線を照射し、蛍光色の変化の度合いを調べることによって、被験試料中のメチルメルカプタンを検査する工程
を含む、被験者における口腔内のメチルメルカプタン濃度の上昇をもたらす疾患の診断方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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