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視野計測方法、視野計測装置および視力検査視標

国内特許コード P180015047
整理番号 (S2015-1988-N69)
掲載日 2018年5月24日
出願番号 特願2017-533085
登録番号 特許第6230086号
出願日 平成28年8月2日(2016.8.2)
登録日 平成29年10月27日(2017.10.27)
国際出願番号 JP2016072647
国際公開番号 WO2017022757
国際出願日 平成28年8月2日(2016.8.2)
国際公開日 平成29年2月9日(2017.2.9)
優先権データ
  • 特願2015-153722 (2015.8.3) JP
発明者
  • 川原 稔
出願人
  • 国立大学法人愛媛大学
発明の名称 視野計測方法、視野計測装置および視力検査視標
発明の概要 【課題】被験者および検査技師の負担を軽減できる視野計測方法および視野計測装置、また、検査結果として得られる最小分離閾を網膜解像度と一致させることができ、自動計測や本発明の視野計測方法や視野計測装置に適した視力検査視標を提供する。
【解決手段】視野を測定する方法であって、表示部2の中央に設けられた基準位置BPに検査視標を表示させる基準視標表示工程と、基準視標表示工程で表示された検査視標を認識したことを被験者に入力させる基準入力工程と、基準入力工程において検査視標を認識したことが入力されると、基準位置BPと異なる位置に検査視標を表示させる周辺視標表示工程と、周辺視標表示工程で表示された検査視標を認識したことを被験者に入力させる周辺入力工程と、を備えており、周辺視標表示工程において検査視標が表示されてから周辺入力工程において検査視標を認識したことが入力されるまでの反応時間を測定する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


眼科医療における視機能検査は、眼疾患の病態把握、治療方針の決定、治療効果の検証等の客観的な判断を得るために、重要な役割を担っている。一般に、検査される視機能には、眼からの視覚情報の入力機能としての視力・視野・色覚等がある。



これら視機能の一例として視力の検査が一般に行われているが、広い意味で視力とは、物の存在を認識し、それが何であるかを識別する機能(形態覚)を意味している。この視力(形態覚)は、「最小視認閾」、「最小分離閾」、「最小可読閾」、「副尺視力」の4種に分類される。一般的な視力測定では、「最小分離閾」が測定されている。



この「最小分離閾」の測定には、一般的には、ランドルト環が使用されている。ランドルト環は、ドーナッツ状の輪の一部に切欠きを設けた形状を有しており、この切欠きの存在を認識できるか否かによって最小分離閾を測定している。具体的には、大きさの異なるランドルト環を被験者に見せてその切欠きの位置を認識できる大きさを確認する。すると、切欠きの位置を認識できる最少の大きさのランドルト環における切欠きの隙間間隔を、被験者の最小分離閾とすることができる。



また、視野検査は、緑内障や網膜色素変性症、糖尿病性網膜症、網膜剥離、黄斑変性などの疾患や各疾患の進行度を調べるために実施される。かかる視野検査は、一点を注視したときに周囲に見える範囲を視野計を用いて測定される。具体的には、視野計に顔を固定して、被験者に視野計内の表示部に示されている中心のマークを見つめさせる。その状態で、表示部の周辺に光などを出現させて、その光が見えたときに、被験者にブザーを鳴らさせる。このようにして、被験者がどの位置の光を認識できるか否かを調べることによって、視野や欠落部を調べている(http://medical-checkup.info/article/43671142.html http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ryokunai_ryokunai.jsp参照)。

産業上の利用分野


本発明は、視野計測方法、視野計測装置および視力検査視標に関する。さらに詳しくは、種々の疾患や各疾患の進行度を検査するために使用される視野計測方法、この視野計測方法を実施する視野計測装置、視力のうち最小分離閾を測定するために使用される視力検査視標に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
検査視標を表示部に順次表示させて視野を測定する方法であって、
前記表示部の中央に設けられた基準位置に検査視標を表示させる基準視標表示工程と、
該基準視標表示工程で表示された検査視標を認識したことを被験者に入力させる基準入力工程と、
該基準入力工程において検査視標を認識したことが入力されると、前記基準位置と異なる位置に検査視標を表示させる周辺視標表示工程と、
該周辺視標表示工程で表示された検査視標を認識したことを被験者に入力させる周辺入力工程と、を備えており、
前記基準視標表示工程から前記周辺入力工程までを順次繰り返し実行し、前記周辺視標表示工程において検査視標が表示されてから前記周辺入力工程において被験者が入力するまでの反応時間を測定する
ことを特徴とする視野計測方法。

【請求項2】
前記基準視標表示工程において表示される検査視標が、視力を検査する検査視標であり、
前記基準視標表示工程では、前記検査視標の向きを被験者に入力させる
ことを特徴とする請求項1記載の視野計測方法。

【請求項3】
前記周辺視標表示工程において表示される検査視標が、視力を検査する検査視標であり、
前記周辺視標表示工程では、前記検査視標の向きを被験者に入力させるようになっており、
前記周辺入力工程において被験者が入力した向きと前記周辺視標表示工程において表示された検査視標の向きが不一致となる割合が所定の値以上となった場合、
または、
前記周辺入力工程において被験者が入力した向きと前記周辺視標表示工程において表示された検査視標の向きが一致した場合であって前記反応時間が所定の時間以上となった場合に、該周辺位置を暗点と判断する
ことを特徴とする請求項1または2記載の視野計測方法。

【請求項4】
前記周辺視標表示工程において表示された検査視標のオフセット情報を横軸とし前記反応時間を縦軸として前記反応時間をプロットしたグラフを線形近似して得られる近似線を基準として、暗点を判断する
ことを特徴とする請求項3記載の視野計測方法。

【請求項5】
前記近似線を、暗点候補を除いたデータを利用して形成し、
前記暗点候補に基づいて前記近似線と平行な暗点分離線を算出し、
前記暗点分離線よりも反応時間が遅いものを暗点と判断する
ことを特徴とする請求項4記載の視野計測方法。

【請求項6】
前記暗点候補のうち、マリオット盲点に位置するデータを利用して暗点判別線を算出する
ことを特徴とする請求項5記載の視野計測方法。

【請求項7】
前記基準位置に大きさの異なる視力を検査する検査視標を表示して、検査視標が表示されてから被験者が検査視標の方向を入力するまでの反応時間を測定し、
検査視標の大きさと反応時間との関係に基づいて視野検査に使用する検査視標の大きさを決定する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の視野計測方法。

【請求項8】
前記検査視標が、AROである
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の視野計測方法。

【請求項9】
検査視標を表示する表示部と、
該表示部に表示された検査視標を認識したことを被験者に入力させる入力部と、
前記表示部に前記検査視標を表示させる位置およびタイミングを制御する表示制御部と、を備えており、
該表示制御部は、
前記表示部における基準位置に検査視標を表示させる基準視標表示機能と、
前記表示部において、前記基準位置と異なる周辺位置に検査視標を表示させる周辺視標表示機能と、
前記入力部からの信号に基づいて、前記基準視標表示機能と前記周辺視標表示機能を切り換える表示切換機能と、
前記周辺視標表示機能によって前記検査視標を表示させてから、前記入力部に被験者が入力するまでの時間を測定する反応時間測定機能と、を備えている
ことを特徴とする視野計測装置。

【請求項10】
前記基準視標表示機能によって前記表示部における基準位置に表示される検査視標が、視力を検査する検査視標であり、
前記入力部は、
前記基準視標表示機能によって前記表示部における基準位置に表示された検査視標を認識した被験者に、前記検査視標の向きを入力させる構成となっている
ことを特徴とする請求項10記載の視野計測装置。

【請求項11】
前記周辺視標表示機能によって前記表示部における基準位置に表示される検査視標が、視力を検査する検査視標であり、
前記入力部は、
前記周辺視標表示機能によって前記表示部における基準位置に表示された検査視標を認識した被験者に、前記検査視標の向きを入力させる構成となっており、
前記表示制御部は、
前記入力部への入力に基づいて暗点を判断する暗点判断機能を有しており、
該暗点判断機能は、
前記周辺位置に検査視標を表示させた際に前記入力部に入力された向きと前記周辺視標表示機能によって表示された前記周辺視標表示機能で表示した検査視標の向きが不一致となる割合が所定の値以上となった場合、
または、
前記周辺位置に検査視標を表示させた際に前記入力部に入力された向きと前記周辺視標表示機能で表示された検査視標の向きが一致した場合であって前記反応時間測定機能によって測定された測定時間が所定の時間以上となった場合に、
前記周辺位置を暗点と判断する暗点判断機能を有している
ことを特徴とする請求項9または10記載の視野計測装置。

【請求項12】
前記暗点判断機能は、
前記周辺視標表示機能によって表示された検査視標のオフセット情報を横軸とし前記反応時間を縦軸として前記測定された反応時間をプロットしたグラフを線形近似して得られる近似線を基準として、暗点を判断する機能を有する
ことを特徴とする請求項11記載の視野計測装置。

【請求項13】
前記暗点判断機能は、
前記近似線を暗点候補を除いたデータを利用して形成して、前記暗点候補に基づいて前記近似線と平行な暗点分離線を算出し、前記暗点候補のうち、前記暗点分離線よりも反応時間が遅いものを暗点と判断する機能を有する
ことを特徴とする請求項12記載の視野計測装置。

【請求項14】
前記暗点判断機能は、
前記暗点候補のうち、マリオット盲点に位置するデータを利用して暗点判別線を算出する機能を有する
ことを特徴とする請求項13記載の視野計測装置。

【請求項15】
前記表示制御部は、
前記基準位置および前記周辺位置に表示する検査視標の大きさを決定する視標サイズ決定機能を備えており、
該視標サイズ決定機能は、
前記基準位置に大きさの異なる視力を検査する検査視標を表示して、該検査視標が表示されてから被験者が該検査視標の方向を入力するまでの反応時間を測定する反応時間測定機能と、
該反応時間測定機能が測定した反応時間と前記検査視標の大きさとの関係に基づいて視野検査に使用する検査視標の大きさを決定するサイズ決定機能を有している
ことを特徴とする請求項9乃至14のいずれかに記載の視野計測装置。

【請求項16】
前記検査視標が、AROである
ことを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載の視野計測装置。

【請求項17】
最小分離閾の検査に使用される検査視標であって、
互いに平行に設けられた一対の平行線と、
該一対の平行線における互いに対向する端縁間を連結する一本の連結線と、から形成されており、
前記一対の平行線は、同じ長さに形成されており、
前記連結線は、前記一対の平行線と直交するように設けられており、
前記一対の平行線の線幅、前記一対の平行線間の隙間の幅、および、前記連結線の線幅が、全て同じ長さになるように形成されている
ことを特徴とする視力検査視標。

【請求項18】
前記検査視標は、
前記一対の平行線の長さと、前記一対の平行線の外縁間の距離が同じ長さとなるように形成されている
ことを特徴とする請求項17記載の視力検査視標。

【請求項19】
前記一対の平行線の長さと線幅の比が、2:1~5:1となるように調整されている
ことを特徴とする請求項17または18記載の視力検査視標。
国際特許分類(IPC)
Fターム
  • 4C316AA09
  • 4C316AA13
  • 4C316AA18
  • 4C316FA02
  • 4C316FA04
  • 4C316FB12
画像

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出願権利状態 登録
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