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新規な複素環含有アミノ酸化合物及びその用途 NEW

国内特許コード P180015048
整理番号 (S2015-2147-N0)
掲載日 2018年5月24日
出願番号 特願2017-550268
出願日 平成28年11月1日(2016.11.1)
国際出願番号 JP2016082374
国際公開番号 WO2017082111
国際出願日 平成28年11月1日(2016.11.1)
国際公開日 平成29年5月18日(2017.5.18)
優先権データ
  • 特願2015-219537 (2015.11.9) JP
発明者
  • 難波 康祐
  • 村田 佳子
出願人
  • 国立大学法人徳島大学
  • 愛知製鋼株式会社
発明の名称 新規な複素環含有アミノ酸化合物及びその用途 NEW
発明の概要 本発明は、ムギネ酸類と同等の金属取り込み能を有し、かつ、ムギネ酸類よりも安価に製造できる新規な複素環含有アミノ酸化合物を提供する。また、本発明は、新規な複素環含有アミノ酸化合物を含有する肥料及び植物成長調整剤を提供する。本発明は、一般式(1):



(式中、R、R、及びRは、同一又は異なって、水素原子、又はカルボキシル基の保護基を示す。Rは、水素原子、又は水酸基の保護基を示す。Rは、水素原子、又はアミノ基の保護基を示す。nは、1~3の整数を示す。)で表される複素環含有アミノ酸化合物又はその塩、及びその用途に関する。
従来技術、競合技術の概要


植物の生長及び機能の維持には種々の微量金属元素が関与しており、これらの微量金属元素が欠乏すると植物は正常に生育することができない。例えば、鉄は呼吸、光合成、DNA合成等に必要な元素であり、特にクロロフィルの生合成に必須な酵素の活性中心金属であるため、鉄が欠乏すると葉が黄色化するクロロシス(鉄欠乏黄白化症)を引き起こす。



一方、農耕に適さないとされる不良土壌は全世界の陸地の約67%を占めており、その半分がアルカリ性の不良土壌である。このようなアルカリ性土壌では、鉄が水に不溶な3価の水酸化第二鉄(Fe(OH)3)の形で存在するため、植物は根からこの鉄を十分に吸収できずに鉄欠乏症となってしまうことが問題となっている。



これに対して、オオムギ、イネ、ムギ、トウモロコシ等のイネ科植物は、下記式(A):



【化1】




で表されるムギネ酸、又は式(B):



【化2】




で表される2’-デオキシムギネ酸(DMA)と呼ばれるキレート剤を根から分泌し、該キレート剤が鉄と錯体を形成させることにより鉄を溶かし、このムギネ酸類-鉄錯体が特異なトランスポーターを介して植物体内に取り込まれることが知られている(非特許文献1)。



これにより他の植物に比べて、アルカリ性土壌から鉄イオンを効率良く吸収できるが、一般にムギネ酸類の分泌能は低く、例えば、イネ、トウモロコシ等のように、アルカリ性土壌では生育できないイネ科植物も多く存在する。



そこで、本発明者らはアルカリ性の不良土壌でも農耕を可能にするため、肥料として供給可能な鉄取り込み能を有するキレート剤の開発を目指している。



これまでに、本発明者らはムギネ酸類の実用的合成法を確立し(特許文献1)、そして、このムギネ酸類がアルカリ性条件下でイネ科植物の生育に劇的に効果があることを確認している(非特許文献2)。



しかしながら、ムギネ酸類は、出発原料として、高価なアゼチジン酸から合成するため、ムギネ酸類を肥料として供給するには依然として合成コストの問題があった。



そこで、ムギネ酸類と同等の金属取り込み能を有し、かつ、ムギネ酸類より安価に製造できるキレート化合物が望まれている。

産業上の利用分野


本発明は、新規な複素環含有アミノ酸化合物及びその用途に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(1):
【化1】


(式中、R、R、及びRは、同一又は異なって、水素原子、又はカルボキシル基の保護基を示す。Rは、水素原子、又は水酸基の保護基を示す。Rは、水素原子、又はアミノ基の保護基を示す。nは、1~3の整数を示す。)
で表される複素環含有アミノ酸化合物又はその塩。

【請求項2】
前記一般式(1)で表される複素環含有アミノ酸化合物が、一般式(1A):
【化2】


(式中、R、R、R、R、R及びnは、前記と同じ。)
で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその塩。

【請求項3】
、R、R、R及びRが、各々、水素原子である、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。

【請求項4】
nが1である、請求項1~3の何れか一項に記載の化合物又はその塩。

【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の化合物又はその塩、及び金属を含有する錯体。

【請求項6】
前記金属が、鉄である、請求項5に記載の錯体。

【請求項7】
請求項1~4の何れか一項に記載の化合物又はその塩、及び金属化合物を含有する混合物。

【請求項8】
前記金属化合物が、鉄化合物である、請求項7に記載の混合物。

【請求項9】
肥料用又は植物成長調整剤用である、請求項7又は8に記載の混合物。

【請求項10】
請求項1~4の何れか一項に記載の化合物又はその塩、請求項5又は6に記載の金属錯体、或いは請求項7~9の何れか一項に記載の混合物を含有する肥料。

【請求項11】
請求項1~4の何れか一項に記載の化合物又はその塩、請求項5又は6に記載の金属錯体、或いは請求項7~9の何れか一項に記載の混合物を含有する植物成長調整剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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