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ネフローゼ症候群の予防薬又は治療薬をスクリーニングする方法、ネフローゼ症候群の予防又は治療用医薬組成物、ネフローゼ症候群診断用マーカー、ネフローゼ症候群の検査方法、及びネフローゼ症候群の診断用試薬

国内特許コード P180015050
整理番号 S2016-1139-N0
掲載日 2018年5月24日
出願番号 特願2016-199262
公開番号 特開2018-059877
出願日 平成28年10月7日(2016.10.7)
公開日 平成30年4月12日(2018.4.12)
発明者
  • 河内 裕
出願人
  • 国立大学法人 新潟大学
発明の名称 ネフローゼ症候群の予防薬又は治療薬をスクリーニングする方法、ネフローゼ症候群の予防又は治療用医薬組成物、ネフローゼ症候群診断用マーカー、ネフローゼ症候群の検査方法、及びネフローゼ症候群の診断用試薬
発明の概要 【課題】簡便且つ正確なネフローゼ症候群の予防薬又は治療薬をスクリーニングする方法、新規のネフローゼ症候群の予防又は治療用医薬組成物、及び新規のネフローゼ症候群診断用マーカーを提供する。
【解決手段】本発明のネフローゼ症候群の予防薬又は治療薬をスクリーニングする方法は、シナプス小胞関連分子を発現する細胞に医薬候補物質を添加する工程1と、前記シナプス小胞関連分子の発現量を測定する工程2と、前記発現量を増加させる物質を選択する工程3と、を備える。本発明のネフローゼ症候群の予防又は治療用医薬組成物は、シナプス小胞関連分子発現促進物質、又はシナプス小胞関連分子機能促進物質を有効成分として含有する。本発明は、シナプス小胞関連分子のネフローゼ症候群診断用マーカーとしての使用である。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


現在、慢性腎臓病患者の潜在患者数は約1,300万人に推定されており、その半数は治療が必要であると考えられている。腎臓病が進行すると、腎機能がほぼ廃絶した状態である腎不全となる。腎不全患者に対する治療は、血液透析(人工透析)等の透析療法、又は腎移植しか選択肢がないが、腎移植は限られた症例のみでしか行われておらず、腎不全患者のほとんどは血液透析療法を受けている。血液透析療法を受けている患者数は、35万人を超えており、その総医療費は年間約2兆円に達している。腎病変進行の最も重要な悪化因子は蛋白尿である。蛋白尿を抑制する新規薬剤の開発は、腎不全への進行を阻止、遅延させる効果があり、さらに、透析療法に掛かる莫大な医療費の軽減につながるため、求められている。



蛋白尿の中でも、尿蛋白が1日3.5g以上であり、血液中のアルブミン濃度が3.0g/dL以下である場合、ネフローゼ症候群と診断される。ネフローゼ症候群とは、尿からタンパク質が多く排出されるために、血液中のタンパク質濃度が減り(低蛋白血症)、その結果、むくみ(浮腫)が起こる疾患である。高度のネフローゼ症候群では、肺や胃、さらに心臓や陰嚢にも水がたまる。また、低蛋白血症は血液中のコレステロールを増加させるため、腎不全、血栓症(例えば、肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞等)、感染症等を合併する危険性がある。



本発明者らは、これまでの基盤研究において、腎臓の糸球体上皮細胞(ポドサイト)の細胞間接着装置であるスリット膜が蛋白尿を防ぐ最終バリアとして機能していることを明らかにした。また、本発明者らは、次世代シーケンサによる解析、Subtraction/Differential Display法を用いた検討等により、蛋白尿が発症する直前、病態形成期に遺伝子発現が変化している分子を同定し、その発現パターン、局在、分子機能の解析を行い、蛋白尿発症に関わる分子群の探索、同定を行ってきた(例えば、非特許文献1参照。)。一連の検討により、SV2B、Neurexin等の神経細胞間の接着装置であるシナプスにおける機能分子群(以下、「シナプス小胞関連分子」と称する場合がある。)が、糸球体上皮細胞において発現しており、その機能低下が蛋白尿発症に関与していることを明らかにした(例えば、非特許文献2、及び3参照。)。

産業上の利用分野


本発明は、ネフローゼ症候群の予防薬又は治療薬をスクリーニングする方法、ネフローゼ症候群の予防又は治療用医薬組成物、シナプス小胞関連分子のネフローゼ症候群診断用マーカーとしての使用、ネフローゼ症候群の検査方法、及びネフローゼ症候群の診断用試薬に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
シナプス小胞関連分子を発現する糸球体上皮細胞に医薬候補物質を添加する工程1と、
前記シナプス小胞関連分子の発現量を測定する工程2と、
前記発現量を増加させる物質を選択する工程3と、
を備えることを特徴とするネフローゼ症候群の予防薬又は治療薬をスクリーニングする方法。

【請求項2】
前記工程2において、前記シナプス小胞関連分子をコードする遺伝子の発現量を測定する請求項1に記載のネフローゼ症候群の予防薬又は治療薬をスクリーニングする方法。

【請求項3】
シナプス小胞関連分子発現促進物質、又はシナプス小胞関連分子機能促進物質を有効成分として含有することを特徴とするネフローゼ症候群の予防又は治療用医薬組成物。

【請求項4】
前記シナプス小胞関連分子発現促進物質、又はシナプス小胞関連分子機能促進物質がレべチラセタムである請求項3に記載のネフローゼ症候群の予防又は治療用医薬組成物。

【請求項5】
シナプス小胞関連分子のネフローゼ症候群診断用マーカーとしての使用。

【請求項6】
前記シナプス小胞関連分子がシンタキシン-2、SV2B、及びRab3からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項5に記載のネフローゼ症候群診断用マーカーとしての使用。

【請求項7】
被検者の尿中からシナプス小胞関連分子の発現量を測定する工程を備えることを特徴とするネフローゼ症候群の検査方法。

【請求項8】
シナプス小胞関連分子に対する特異的抗体を含むことを特徴とするネフローゼ症候群の診断用試薬。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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