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白内障の誘導方法、白内障のモデル生物、白内障の予防剤ならびに治療剤のスクリーニング方法、および、白内障誘導剤 コモンズ

国内特許コード P180015062
整理番号 FU740,S2017-0767-N0
掲載日 2018年6月13日
出願番号 特願2017-119108
公開番号 特開2019-000060
出願日 平成29年6月16日(2017.6.16)
公開日 平成31年1月10日(2019.1.10)
発明者
  • 沖 昌也
  • 金田 文人
  • ▲高▼村 佳弘
  • 三宅 誠司
  • 稲谷 大
  • 内田 博之
出願人
  • 国立大学法人福井大学
発明の名称 白内障の誘導方法、白内障のモデル生物、白内障の予防剤ならびに治療剤のスクリーニング方法、および、白内障誘導剤 コモンズ
発明の概要 【課題】従来とは異なる糖尿病の発症モデルを開発するとともに、当該発症モデルを利用した技術を提供することを目的とする。
【解決手段】水晶体のDNAに損傷を与えることによって、白内障を誘導する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


白内障は、水晶体が混濁(例えば、白濁)することによって、視力が低下する疾患である。白内障の罹患者では、一般的に、水晶体の、核、皮質、または、後嚢下などに混濁が生じる。



白内障の種類としては、加齢白内障、および、糖尿病白内障などが挙げられる。加齢白内障は、罹患者の数が最も多い白内障である。加齢白内障の場合、加齢に伴って罹患者の数が増加し、60歳代の日本人の約66~85%、70歳代の日本人の約84~97%が加齢白内障を患っているという報告がある。一方、糖尿病白内障の場合、発症が比較的早期であり、40歳代でも発症し得ることが知られている。



白内障を治すには、現時点では外科手術しか手段がない。白内障の進行を予防するための点眼剤として、グルタチオン製剤およびピレノキシン製剤が認可されてはいるが(非特許文献1および2参照)、これらの製剤を点眼していても混濁が進行し、手術を受けるに至る場合が多いのが現状である。それ故に、確実な予防効果を有する製剤の開発が求められている。



白内障の治療方法の開発、および、白内障の予防剤(または、治療剤)の開発を進めるにあたっては、白内障を誘導するための発症モデルが必要である。例えば、白内障の治療方法(または、治療剤)を開発する場合、まず、白内障の症状を示す水晶体を作製する必要がある。そして、当該水晶体に対して、新規な治療方法(または、新規な治療剤)を施し、これによって白内障の症状が緩和されれば、当該新規な治療方法(または、新規な治療剤)は、白内障の治療に有効であると考えることができる。一方、白内障の予防剤の開発を進める場合、水晶体と新規な予防剤とを接触させ、その後で、水晶体に対して白内障を誘導するための処置を施す。このとき、水晶体が白内障を発症しなければ、当該新規な予防剤は、白内障の予防に有効であると考えることができる。



上述したように、白内障に関連する分野において、白内障を誘導するための発症モデルは、極めて重要である。このような発症モデルとして、現在、ガラクトース添加培地を用いた、ex vivoにおいて糖尿病白内障を誘導する発症モデルが用いられている(非特許文献3参照)。

産業上の利用分野


本発明は、白内障の誘導方法、白内障のモデル生物、白内障の予防剤ならびに治療剤のスクリーニング方法、および、白内障誘導剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
採取された水晶体のDNA、または、非ヒト生物の水晶体のDNAに損傷を与える損傷工程を有する、白内障の誘導方法。

【請求項2】
上記白内障は、加齢白内障、先天白内障、外傷性白内障、アトピー白内障、放射線白内障、ステロイド白内障、または、糖尿病白内障である、請求項1に記載の白内障の誘導方法。

【請求項3】
上記損傷工程は、上記採取された水晶体、または、上記非ヒト生物の水晶体に所定の強度の刺激を加えることによって、DNAに損傷を与える工程であり、
上記刺激は、当該刺激を加えた後の当該水晶体の断面の一部分のみが混濁する程度の強度の刺激である、請求項1または2に記載の白内障の誘導方法。

【請求項4】
上記損傷工程は、以下の(i)および/または(ii)を包含する、請求項1~3の何れか1項に記載の白内障の誘導方法:
(i)上記採取された水晶体、または、非ヒト生物の水晶体に対して、紫外線、または、放射線を照射すること、
(ii)上記採取された水晶体、または、非ヒト生物の水晶体に対して、DNAの損傷を引き起こす物質を接触させること。

【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載の方法によって得られる、白内障のモデル生物。

【請求項6】
採取された水晶体、または、非ヒト生物の水晶体と、被検物質と、を接触させる接触工程と、
上記接触工程の後で、上記採取された水晶体のDNA、または、上記非ヒト生物の水晶体のDNAに損傷を与える損傷工程と、を有する、白内障の予防剤のスクリーニング方法。

【請求項7】
採取された水晶体のDNA、または、非ヒト生物の水晶体のDNAに損傷を与える損傷工程と、
上記損傷工程の後で、上記採取された水晶体、または、上記非ヒト生物の水晶体と、被検物質と、を接触させる接触工程と、を有する、白内障の治療剤のスクリーニング方法。

【請求項8】
DNAの損傷を引き起こす物質を有効成分として含有している、白内障誘導剤。

【請求項9】
上記DNAの損傷を引き起こす物質は、DNAのアルキル化、DNAの切断、DNAへの化合物の付加、または、DNAへの塩基類似体の挿入を引き起こすものである、請求項8に記載の白内障誘導剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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