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人工角膜及び人工角膜の製造方法

国内特許コード P180015158
整理番号 N17100
掲載日 2018年7月13日
出願番号 特願2018-061526
公開番号 特開2019-170618
出願日 平成30年3月28日(2018.3.28)
公開日 令和元年10月10日(2019.10.10)
発明者
  • 金 翼水
  • ダボード カラガニ
  • 大谷 聖
出願人
  • 国立大学法人信州大学
  • 株式会社レモン
発明の名称 人工角膜及び人工角膜の製造方法
発明の概要 【課題】人工角膜の脱落や感染症等の発生を抑制することが可能であり、かつ、十分な強度及び光学特性を得ることが可能な人工角膜を提供する。また、異常の発生を抑制することが可能であり、かつ、十分な強度及び光学特性を得ることが可能な人工角膜を製造するための人工角膜の製造方法を提供する。
【解決手段】貫通孔が形成された不織布と、貫通孔を覆うように配置されている水性高分子ゲルとを備える人工角膜。また、貫通孔が形成された不織布を準備する不織布準備工程と、貫通孔を覆うように水性高分子ゲルを配置するゲル配置工程とを含む人工角膜の製造方法。
【選択図】図8
従来技術、競合技術の概要

角膜は目(眼球)を構成する組織の1つであり、厚さ0.5mm~0.7mm程度の、透明な膜である。濁りが生じる等、角膜に何らかの障害が出ることを角膜疾患といい、角膜疾患は世界で3番目に多い失明原因とされている。現在、世界中でおよそ1000万人が角膜疾患により失明していると推定されている。

角膜疾患の治療方法としては、角膜移植が広く知られている。しかし、角膜移植は他人の生体組織を患者に移植するものであるため、拒絶反応や感染症が発生する懸念がある。また、角膜の提供者数が不足しているという問題もある。
そこで、生体から採取した角膜ではなく人工角膜を用いることが検討されている。

初期の人工角膜は、ほぼ全体が緻密な透明無機材料(ガラス等)や透明樹脂(ポリメチルメタアクリレート等)からなるものが多かった(例えば、特許文献1参照。)。しかし、このような人工角膜は、生体組織との接着性が悪い、眼球に力学的なストレスを与える等といった問題があり、人工角膜の脱落や感染症等の異常が発生しやすいことから、少なくとも長期間の使用に耐えうるものではなかった。

近年、上記のような事情から、コラーゲン等の生体適合性が高い軟物質や繊維質物質(例えば、不織布)からなる人工角膜が研究されている(例えば、特許文献2参照。)。このような人工角膜は、移植後に細胞となじみやすい、酸素や栄養素を通過させることができる等の利点があることから、異常(人工角膜の脱落や感染症等)の発生を抑制することが可能な人工角膜とすることができる。

産業上の利用分野

本発明は、人工角膜及び人工角膜の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
貫通孔が形成された不織布と、
前記貫通孔を覆うように配置されている水性高分子ゲルとを備えることを特徴とする人工角膜。

【請求項2】
貫通孔が形成された不織布を準備する不織布準備工程と、
前記貫通孔を覆うように水性高分子ゲルを配置するゲル配置工程とを含むことを特徴とする人工角膜の製造方法。

【請求項3】
前記不織布を構成する繊維は、ナノファイバーであることを特徴とする請求項2に記載の人工角膜の製造方法。

【請求項4】
前記不織布を構成する繊維は、ポリビニルアルコール系ナノファイバーであることを特徴とする請求項3に記載の人工角膜の製造方法。

【請求項5】
前記不織布は、ポリビニルアルコール-ヒドロキシエチルセルロース-グラファイト複合ナノファイバーからなることを特徴とする請求項4に記載の人工角膜の製造方法。

【請求項6】
前記不織布は、ポリビニルアルコール及びヒドロキシエチルセルロースの混合溶液にグラファイトを分散させた紡糸溶液を原料としてエレクトロスピニング法により形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載の人工角膜の製造方法。

【請求項7】
前記不織布にハイドロキシアパタイトが付着していることを特徴とする請求項2~6のいずれかに記載の人工角膜の製造方法。

【請求項8】
前記不織布準備工程では、前記不織布を塩化カルシウム水溶液に浸漬し、その後、前記不織布をpH10以上に調整したリン酸水素二ナトリウム水溶液に浸漬するサイクルを一回又は複数回実施することにより前記不織布に前記ハイドロキシアパタイトを付着させることを特徴とする請求項7に記載の人工角膜の製造方法。

【請求項9】
前記水性高分子ゲルは、ポリビニルアルコール系の水性高分子ゲルであることを特徴とする請求項2~8のいずれかに記載の人工角膜の製造方法。

【請求項10】
前記ゲル配置工程では、凍結融解法により前記不織布に前記水性高分子ゲルを配置することを特徴とする請求項9に記載の人工角膜の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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