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結球野菜の処理装置および処理方法 UPDATE コモンズ

国内特許コード P180015167
整理番号 N17097
掲載日 2018年7月13日
出願番号 特願2018-041594
公開番号 特開2018-148880
出願日 平成30年3月8日(2018.3.8)
公開日 平成30年9月27日(2018.9.27)
優先権データ
  • 特願2017-046610 (2017.3.10) JP
発明者
  • 千田 有一
  • 高橋 良政
  • 北村 嘉邦
  • 岡宮 裕
  • 田村 正好
  • 西澤 武司
  • 上原 和彦
  • 淺岡 龍徳
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 結球野菜の処理装置および処理方法 UPDATE コモンズ
発明の概要 【課題】圃場に植栽されているレタス等の結球野菜の収穫を行う際に、作業のタクトタイムを増大させることなく、茎を切断した直後の切断部において乳管から滲出する液体を停止させることによって、切断部における褐変の発生を防止することが可能な結球野菜の処理装置および処理方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る結球野菜の処理装置1は、結球野菜の茎を切断した直後の切断部において乳管から滲出する液体を停止させる処理を行う結球野菜の処理装置であって、動力源2を備えて走行可能な車体4と、前記車体4に設けられて、前記切断部の前記液体を除去する除液部20と、前記車体4に設けられて、前記液体が除去された前記切断部を加熱する加熱部10と、を備える。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、キャベツ、レタス、白菜等の結球野菜の出荷割合は増加傾向にある。しかし、特にレタスに関しては収穫作業の機械化に様々な課題があり、手作業による収穫作業が一般的となっている。



ここで、特にレタスの特性として、収穫作業の際、茎を切断した直後の切断部において篩部にある乳管から乳液状の液体(以下、単に「液体」と称する場合がある)が滲出する現象が起こる。当該液体は、乳管で合成され且つ貯蔵され、乳管の中で常時ある程度の圧力がかけられている状態にあると考えられている。また、ラテックスの一種であるラクチュコピクリン等を含んでおり、微粒子が溶解している訳ではないが、懸濁した状態が持続するものである。そのため、滲出した時点では乳白色の乳液状であるが、時間経過と共に酸化されて褐色となり、粘度も増加する性質を有している。したがって、切断部に滲出する液体をそのまま放置すると、切断部が褐色に変化(以下、「褐変」と称する)してしまい、また、当該液体が葉に付着すると、当該葉にも変色が残ってしまう。ちなみに、当該液体の滲出現象は、レタスの品種や天候等により変化するものの、概ね、切断後の数秒から30秒程度経過した時点で滲出し始め、数分間程度継続する。なお、レタスの乳管の持つ圧力が大気圧と同じになった時点で滲出が停止する。



一般市場においては、切断部の褐変の程度がレタスの鮮度指標として捉えられているため、褐変の程度が大きいレタスは商品価値が著しく低下してしまうこととなる。したがって、収穫後のレタスにおける褐変の発生を如何に防止するかが課題とされてきた。前述の通り、レタスに関しては手作業による収穫が一般的であるため、従来は、茎切りを行ったレタスを切断部を上向きにして地面に載置し、作業者が背負い式の噴霧器等で個々に水をかけることによって、切断部の液体を洗い流す方法等が採用されてきた。



あるいは、機械化を試みた例として、出荷用の包装を行う包装装置に搬送するコンベア上に切断部を上向きにしてレタスを載置して、切断部に上方から接触させる吸収材を備えて切断部の液体を吸収することによって除去する処理装置等が開示されている(特許文献1:特開平10-113156号公報)。

産業上の利用分野


本発明は、レタス等の結球野菜の処理装置および処理方法に関し、さらに詳細には、結球野菜の茎を切断した直後の切断部において乳管から滲出する液体を停止させる処理を行う結球野菜の処理装置および処理方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
結球野菜の茎を切断した直後の切断部において乳管から滲出する液体を停止させる処理を行う結球野菜の処理装置であって、
動力源を備えて走行可能な車体と、
前記車体に設けられて、前記切断部の前記液体を除去する除液部と、
前記車体に設けられて、前記液体が除去された前記切断部を加熱する加熱部と、を備えること
を特徴とする結球野菜の処理装置。

【請求項2】
前記車体に設けられて、前記切断部に風を吹きつける送風部をさらに備えること
を特徴とする請求項1記載の結球野菜の処理装置。

【請求項3】
前記送風部は、高静圧ファンを有していること
を特徴とする請求項2記載の結球野菜の処理装置。

【請求項4】
前記加熱部は、電熱ヒータもしくは前記動力源の排熱により昇温されるヒータプレートを有していること
を特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の結球野菜の処理装置。

【請求項5】
前記加熱部は、前記ヒータプレートの側面を囲む配置で設けられる断熱材を有していること
を特徴とする請求項4記載の結球野菜の処理装置。

【請求項6】
前記断熱材は、鉛直方向の下部位置に、前記ヒータプレートの側面に対向する内側と、反対側の外側とを貫通して設けられる水抜き穴を有していること
を特徴とする請求項5記載の結球野菜の処理装置。

【請求項7】
前記断熱材は、上面の位置が、前記ヒータプレートの上面の位置よりも高い位置となるように構成されていること
を特徴とする請求項5または請求項6記載の結球野菜の処理装置。

【請求項8】
前記断熱材は、複数の層状部材が鉛直方向に積層された構成を有し、最上段の前記層状部材と、最上段の下の段の前記層状部材と、の間に着脱可能な間隔調整シムを有していること
を特徴とする請求項5または請求項6記載の結球野菜の処理装置。

【請求項9】
前記断熱材は、上段の前記層状部材と、最上段の下の段の前記層状部材と、の間に前記間隔調整シムを取付けた状態において、上面の位置が、前記ヒータプレートの上面の位置よりも高い位置となるように構成され、且つ、上段の前記層状部材と、最上段の下の段の前記層状部材と、の間に前記間隔調整シムを取付けていない状態において、上面の位置が、前記ヒータプレートの上面の位置よりも低い位置となるように構成されていること
を特徴とする請求項8記載の結球野菜の処理装置。

【請求項10】
前記加熱部は、前記ヒータプレートの表面を清掃するヒータクリーナを有していること
を特徴とする請求項4~9のいずれか一項に記載の結球野菜の処理装置。

【請求項11】
前記加熱部は、加熱された水が貯留されて前記切断部を浸漬させる温水槽を有していること
を特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の結球野菜の処理装置。

【請求項12】
前記除液部は、前記切断部に水をかけ流す送水機構を有していること
を特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の結球野菜の処理装置。

【請求項13】
前記除液部は、吸液性の材料により前記切断部の前記液体を吸収する吸液機構を有していること
を特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の結球野菜の処理装置。

【請求項14】
結球野菜の茎を切断した直後の切断部において乳管から滲出する液体を停止させる処理を行う結球野菜の処理方法であって、
前記切断部の前記液体を除去する除液工程と、
前記除液工程の後に、前記切断部を加熱する加熱工程と、を備えること
を特徴とする結球野菜の処理方法。

【請求項15】
前記除液工程の後で、前記加熱工程の前に、前記切断部に風を吹きつける送風工程を備えること
を特徴とする請求項14記載の結球野菜の処理方法。

【請求項16】
前記加熱工程は、電熱ヒータもしくは動力源の排熱により昇温されるヒータプレートに前記切断部を当接させることにより加熱する工程であること
を特徴とする請求項14または請求項15記載の結球野菜の処理方法。

【請求項17】
前記加熱工程は、加熱された水が貯留された温水槽に前記切断部を浸漬させることにより加熱する工程であること
を特徴とする請求項14または請求項15記載の結球野菜の処理方法。

【請求項18】
前記除液工程は、前記切断部に水をかけ流すことにより前記液体を除去する工程であること
を特徴とする請求項14~17のいずれか一項に記載の結球野菜の処理方法。

【請求項19】
前記除液工程は、吸液性の材料を前記切断部に当接させることにより前記液体を除去する工程であること
を特徴とする請求項14~18のいずれか一項に記載の結球野菜の処理方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2018041594thum.jpg
出願権利状態 公開
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