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ネマリンミオパチー又はその保因者の検出方法 NEW

国内特許コード P180015235
整理番号 S2017-0165-N0
掲載日 2018年8月31日
出願番号 特願2016-236425
公開番号 特開2018-088882
出願日 平成28年12月6日(2016.12.6)
公開日 平成30年6月14日(2018.6.14)
発明者
  • 松本 直通
  • 宮武 聡子
出願人
  • 公立大学法人横浜市立大学
発明の名称 ネマリンミオパチー又はその保因者の検出方法 NEW
発明の概要 【課題】遺伝学的原因が不明なネマリンミオパチーの確定診断に有用な新たな指標を提供すること。
【解決手段】本願発明者らは、血族婚家系に発生した小児期~成人期発症の核内棒状封入物を伴うネマリンミオパチー患者に着目し、ホモ接合性マッピング及び全エクソームシークエンシング(WES)を実施して鋭意解析した結果、病因の可能性のあるホモ接合性のミオパラジン(MYPN)遺伝子変異を発見した。次いで、筋生検で組織学的にネマリンミオパチーと診断されたが遺伝的原因が解明されていない54家系についてWESを実施して鋭意解析した結果、MYPN遺伝子に両アレル性の機能喪失型変異を有する患者をさらに3名同定し、MYPN遺伝子がネマリンミオパチーの責任遺伝子であることを突き止めた。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


先天性ミオパチーは、筋組織の形態に異常があり、筋緊張や筋力の低下を来す先天性の疾患である。病理学的にいくつかのサブタイプに分類されている。ネマリンミオパチーはそのうちの1つであり、筋線維中のネマリン小体の存在によって組織学的に定義される(非特許文献1)。典型的な臨床徴候として、近位筋優位の筋力低下、筋緊張低下、呼吸・嚥下の障害が挙げられる。眼筋麻痺や心筋の障害はまれである(非特許文献2)。現在までに、ACTA1遺伝子 (MIM 102610)(非特許文献3)、NEB遺伝子 (MIM 161650)(非特許文献4)、TPM3遺伝子 (MIM 191030)(非特許文献5)、TPM2遺伝子 (MIM 190990)(非特許文献6)、TNNT1遺伝子 (MIM 191041)(非特許文献7)、CFL2遺伝子 (MIM 601443)(非特許文献8)、LMOD3遺伝子 (MIM 616112)(非特許文献9)等の筋原線維中の小径フィラメントの構成成分の遺伝子や、小径フィラメントの安定性若しくはターンオーバーに関連するタンパク質をコードするKBTBD13遺伝子 (MIM 613727)(非特許文献10)、KLHL40遺伝子 (MIM 615340)(非特許文献11)、KLHL41遺伝子 (MIM 607701)(非特許文献12)における変異がネマリンミオパチーの原因であることが明らかとなっている。Intranuclear rod myopathy(核内棒状封入物を伴うネマリンミオパチー)はネマリンミオパチーのサブタイプであり、筋細胞の核内に棒状封入物を認めることを特徴とする。この棒状封入物は、これまではACTA1遺伝子に変異を有する重症例のみに認められていた。



上記の通り、ネマリンミオパチーの責任遺伝子として既に10遺伝子が報告されているが、これら既知の責任遺伝子に変異を認めない、いわゆる遺伝学的原因不明例が、ネマリンミオパチー全体の25~30%程度存在している(非特許文献12)。

産業上の利用分野


本発明は、ネマリンミオパチー又はその保因者の検出方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被検者から分離された試料を用いて、当該被検者がMYPN遺伝子に有害な変異を有するか否かを調べることを含む、ネマリンミオパチー又はその保因者の検出方法。

【請求項2】
MYPN遺伝子の有害な変異がホモ接合又は複合ヘテロ接合で検出された場合、当該被検者がネマリンミオパチーを発症している又は将来発症することが検出され、ヘテロ接合で検出された場合に保因者が検出される、請求項1記載の方法。

【請求項3】
ゲノムDNA試料を用いてゲノム配列を調べることにより行なわれる請求項1又は2記載の方法。

【請求項4】
前記有害な変異が機能喪失型変異である、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項5】
前記機能喪失型変異が、ミスセンス変異、ナンセンス変異、フレームシフト変異、スプライシング異常を生じる変異、及びMYPN遺伝子領域の全体又は一部を欠失する変異から選択される、請求項4記載の方法。

【請求項6】
被検者の少なくとも一方のアレルに、下記のMYPN遺伝子変異のいずれかが存在するか否かを調べることを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
(1) MYPN遺伝子コード領域の第1129位(配列番号4中の第251位)のCがTになる変異
(2) MYPN遺伝子コード領域の第2003位(配列番号11中の第230位)のAが欠失する変異
(3) MYPN遺伝子コード領域の第3076位より2塩基上流(配列番号15中の第199位)のイントロン中のAがCになる変異
(4) MYPN遺伝子コード領域の第3169位(配列番号16中の第211位)のCがTになる変異
(5) MYPN遺伝子コード領域の第3214位(配列番号16中の第256位)のCがTになる変異

【請求項7】
α-アクチニン、ネブリン、及びCARPから選択される少なくとも1種との結合を指標として化合物を選択することを含む、ネマリンミオパチーの治療剤又は症状緩和剤のスクリーニング方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2016236425thum.jpg
出願権利状態 公開
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