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(In Japanese)筋力低下症および代謝性疾患の治療薬

Patent code P180015248
File No. (S2015-2004-N0)
Posted date Aug 31, 2018
Application number P2017-538541
Date of filing Sep 9, 2016
International application number JP2016076627
International publication number WO2017043630
Date of international filing Sep 9, 2016
Date of international publication Mar 16, 2017
Priority data
  • P2015-179698 (Sep 11, 2015) JP
Inventor
  • (In Japanese)小野 悠介
Applicant
  • (In Japanese)国立大学法人長崎大学
Title (In Japanese)筋力低下症および代謝性疾患の治療薬
Abstract (In Japanese)本発明は、ミュークリスタリン(CRYM)の阻害物質を有効成分として含有してなる筋力低下症(サルコペニア)または代謝性疾患の治療薬を提供する。該阻害物質としては、CRYMに対するアンチセンス核酸、RNAi誘導性核酸、リボザイムまたはそれらの発現ベクター、およびアンタゴニスト抗体、ならびにCRYMの活性を阻害する低分子量化合物からなる群より選ばれる。
Outline of related art and contending technology (In Japanese)

骨格筋は、人体における最大の組織であり、体重の40-50%を占める。骨格筋は、身体活動等の様々な刺激に応答して、収縮および代謝特性ならびに筋肉の大きさに容易に順応できる高度に可塑性の組織である。筋肉の可塑性がどのように調節されているかを理解することは、筋生物学および再生医療における核心となる課題であり、筋ジストロフィー、がん悪液質および加齢に伴うサルコペニアなどの筋肉疾患における筋肉維持不全に特に関連する(非特許文献1、2)。 骨格筋の特性は、同化または異化作用を有する循環するホルモンおよび成長因子により影響される可能性がある。甲状腺ホルモンは、正常な発達、細胞増殖および分化、熱産生、恒常性および代謝の調節などの生理学的機能の広範囲において重要な役割を有する(非特許文献3-5)。骨格筋において、甲状腺ホルモンは、速筋解糖型への変換に重要な役割を果たす(非特許文献4、6-8)。

ミュークリスタリン(CRYM)は、カンガルーの眼のレンズで最初に発見され、トリヨードチロニン (T3)の細胞質から核への輸送を調節するNADPH依存性細胞質トリヨードチロニン (T3) 結合タンパク質としてキャラクタライズされた(非特許文献9-11)。CRYMは、甲状腺ホルモン受容体を含む二量体へのT3 結合を促進させることにより甲状腺ホルモン作用を正に調節し、これが次にゲノム上の甲状腺応答配列に結合して、核における甲状腺ホルモン応答遺伝子の発現を調節する。しかしながら、CRYM欠損マウスは、末梢のT3作用を変化させることなく正常の成長を呈する(非特許文献12)。

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)は、常染色体優性疾患であり、罹患筋のユニークなパターンによって特徴付けられ、特に顔面および肩甲帯の筋肉量の低下の後に下肢の筋力低下を伴う(非特許文献13、14)。FSHD患者の筋肉において、CRYMの異常に高い発現が報告されている一方、いくつかの他のミオパシーおよび筋ジストロフィーにおいては、CRYM の感知されうるアップレギュレーションは観察されていない(非特許文献15)。別の研究では、 FSHD の筋肉に由来する筋芽細胞でCRYMタンパク質が高発現し、FSHD関連転写因子DUX4がCRYM発現を直接誘導することが示唆されている(非特許文献16)。 また、CRYMを分子マーカーとしてFSHDを診断する方法が知られている(特許文献1)。

Field of industrial application (In Japanese)

本発明は、筋力低下症および代謝性疾患の治療薬に関し、μ-クリスタリン分子を標的とした筋力低下症および代謝性疾患の双方の治療薬に関する。

Scope of claims (In Japanese)
【請求項1】
 
ミュークリスタリン(CRYM)の阻害物質を有効成分として含有してなる筋力低下症(サルコペニア)または代謝性疾患の治療薬。

【請求項2】
 
CRYM阻害物質がCRYMに対するアンチセンス核酸、RNAi誘導性核酸、リボザイムまたはそれらの発現ベクター、およびアンタゴニスト抗体、ならびにCRYMの活性を阻害する低分子量化合物からなる群より選ばれるものである、請求項1に記載の治療薬。

【請求項3】
 
筋力低下症が原発性サルコペニア、身体活動性サルコペニア、疾患性サルコペニアまたは栄養性サルコペニアであり、代謝性疾患が前記サルコペニアに付随する代謝性疾患である、請求項1または2に記載の治療薬。

【請求項4】
 
代謝性疾患が糖代謝異常または脂質代謝異常である請求項1~3のいずれか1項に記載の治療薬。

【請求項5】
 
有効量のCRYM阻害物質をそれを必要とする対象に投与する工程を含む、筋力低下症(サルコペニア)または代謝性疾患の治療方法。

【請求項6】
 
CRYM阻害物質がCRYMに対するアンチセンス核酸、RNAi誘導性核酸、リボザイムまたはそれらの発現ベクター、およびアンタゴニスト抗体、ならびにCRYMの活性を阻害する低分子量化合物からなる群より選ばれるものである、請求項5に記載の治療方法。

【請求項7】
 
筋力低下症が原発性サルコペニア、身体活動性サルコペニア、疾患性サルコペニアおよび栄養性サルコペニアならびに代謝性疾患を伴う前記サルコペニアからなる群より選ばれる、請求項5または6に記載の治療方法。

【請求項8】
 
代謝性疾患が糖代謝異常または脂質代謝異常である請求項5~7のいずれか1項に記載の治療方法。

【請求項9】
 
請求項1~4のいずれか1項に記載の筋力低下症(サルコペニア)または代謝性疾患の治療薬を製造するための、CRYM阻害物質の使用。

【請求項10】
 
筋力低下症(サルコペニア)または代謝性疾患の治療に使用するための、CRYM阻害物質。

【請求項11】
 
筋力低下症(サルコペニア)または代謝性疾患の治療に使用するための、CRYMに対するアンチセンス核酸、RNAi誘導性核酸、リボザイムまたはそれらの発現ベクター、およびアンタゴニスト抗体、ならびにCRYMの活性を阻害する低分子量化合物からなる群より選ばれるCRYM阻害物質。

【請求項12】
 
筋力低下症が原発性サルコペニア、身体活動性サルコペニア、疾患性サルコペニアまたは栄養性サルコペニアであり、代謝性疾患が前記サルコペニアに付随する代謝性疾患である、請求項10または11に記載のCRYM阻害物質。

【請求項13】
 
代謝性疾患が糖代謝異常または脂質代謝異常である請求項10~12のいずれか1項に記載のCRYM阻害物質。
IPC(International Patent Classification)
F-term
State of application right Published
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