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抗体結合性ペプチド NEW コモンズ 新技術説明会 外国出願あり

国内特許コード P180015270
整理番号 2015001345
掲載日 2018年9月19日
出願番号 特願2014-558300
登録番号 特許第6363022号
出願日 平成25年12月25日(2013.12.25)
登録日 平成30年7月6日(2018.7.6)
国際出願番号 JP2013007583
国際公開番号 WO2014115229
国際出願日 平成25年12月25日(2013.12.25)
国際公開日 平成26年7月31日(2014.7.31)
優先権データ
  • 特願2013-013217 (2013.1.28) JP
発明者
  • 渡邊 秀樹
  • 本田 真也
出願人
  • 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 抗体結合性ペプチド NEW コモンズ 新技術説明会 外国出願あり
発明の概要 免疫グロブリンGのFc領域に対し結合活性を有し、抗体、免疫グロブリンGあるいは免疫グロブリンGのFc領域を含有するタンパク質の検出、精製、固定化、又は除去に好適に使用可能な、下記式1~4で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドに関する。
Y-D-P-x-T-G-T-W-R-S-x-[IL](配列番号1) (1)
R-[QRS]-x-x-[GS]-Y-D-P-R-T-G-T-W-R-S-S-I-A-Y-G-G(配列番号10) (2)
G-V-V-R-Q-W-S-G-x-x-x-x-x-x-x-x-R-S-S-I-A-Y-G-G(配列番号20) (3)
D-A-A-W-H-L-G-E-L-V-W-A-T-Y-Y-D-P-E-T-G-T-W-x-P-D-W-x-x-M(配列番号23) (4)
(式中、xは任意のアミノ酸残基を表す。 [ ]は[ ]内のアミノ酸残基のいずれか一つを表す)
従来技術、競合技術の概要


モノクローナル抗体を治療用途に利用する、いわゆる抗体医薬品は、年間売り上げが300億ドルを超え、バイオ医薬品のなかで最大規模、医薬品産業全体の中でも最も急速な成長を遂げているセグメントである。現在まで、23種のフルサイズのモノクローナル抗体と三つの断片型モノクローナル抗体が上市され、その中のいくつかはすでに年間売上10億ドル超のブロックバスターとなっている。1995年から2007年までの間に治験が開始された医薬品候補のモノクローナル抗体は3倍以上に増加しており、その数はさらに伸び続けている(非特許文献1)。



このような抗体医薬品市場の成長と拡大に伴って、抗体、免疫グロブリンGあるいは免疫グロブリンGのFc領域を含有するタンパク質(以下、抗体等とも表記する)に対して結合性を有する分子の創製、改良に関する研究開発が盛んに行われている。これは、このような分子が、抗体等の研究及び生産に有用であるからで、特に抗体医薬品製造の際の回収精製工程で用いられるアフィニティクロマトグラフィで大きな需要が見込まれるからである。また、抗体等の回収精製目的で現在多用されているブドウ球菌由来のプロテインAが安定性や製造コストの点で不十分と認識されていることもその理由である。現在、抗体等に結合する分子に関して様々なアプローチの研究開発が行われているが(非特許文献2)、そのうちのひとつが抗体結合性ペプチドの開発である。以下にそのいくつかを例示する。



鈴木らは、7残基若しくは12残基の線状ペプチドを繊維状バクテリオファージM13に提示したファージライブラリを用い、ヒトIgGのFc領域に結合活性を有するポリペプチドを複数同定し、Fc領域に対する結合性の有無を酵素結合免疫吸着法 (ELISA) によって測定した (特許文献1)。彼らは同定した複数の配列から共通配列を抽出したペプチドを作製し、ヒトIgGに対する結合のほか、ウマ、ヒツジ、ウサギ、モルモット、ヤギ、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、マウスに由来するIgGのFc領域に対する結合活性をELISAによって確認した。



DeLanoらは、ジスルフィド結合によって環状化したXaai Cys Xaaj Cys Xaak (式中i j kはi+j+k=18をみたす整数) で表される環状ペプチドを繊維状バクテリオファージM13に提示したファージライブラリを用い、ヒトIgGに対する結合について黄色ブドウ球菌由来プロテインAと競合反応する20残基の環状ペプチドを複数取得した。彼らはさらに、これらのペプチドから共通配列を抽出した13残基の環状ペプチドFc-III (Asp Cys Ala Trp His Leu Gly Glu Leu Val Trp Cys Thr) (配列番号165)を作製し、プロテインAとの競合反応においてKi=100 nMの競合阻害能を示すことを見出した。IgGの抗原結合部位であるFab断片とFc-IIIを融合化することにより、ラビットを用いた実験においてin vivoでのFab半減期を改善できることを開示した (特許文献2、非特許文献3)。またDiasらは、この環状ペプチドFc-IIIにD体及びL体のPro残基を用いてさらなる環状化を導入したFcBP-2を作製し、IgGに対する結合性 (Fc-IIIの結合解離定数KD = 185 nM) をKD = 2 nMまで高めることに成功した (非特許文献4)。



Fassinaらは、Lys残基による枝分かれ構造を有する (Arg Thr Xaa)4 Lys2 Lys Gly(配列番号166)で表される合成テトラポリペプチドライブラリをスクリーニングし、プロテインAと競合するペプチドTG19318を作製した (非特許文献5)。TG19318はラビットIgGに対してKD = 300 nMの結合性を有しており、さらにこれを固定化したアフィニティクロマトグラフィによって、ヒト、ウシ、ウマ、ブタ、マウス、ラット、ヤギ、ヒツジの血清中に含まれるIgGを精製できることを示した (非特許文献6)。



Ehrlichらは、鈴木らの手法と同様に、7残基若しくは12残基の線状ペプチドを繊維状バクテリオファージM13に提示したファージライブラリを用い、ヒト型化IgGをペプシン消化して得られるpFc’断片に結合性を示すペプチドを単離した (非特許文献7)。



Krookらは、10残基長の線状ペプチドを繊維状バクテリオファージM13に提示したファージライブラリを用い、ヒトIgGのFc領域に結合性を示すペプチドを作製した。彼らはELISAによってこのペプチドがヒト及びブタ由来のIgGに対して強い結合性を示すことを確認した (非特許文献8)。



Verdolivaらは、Lys残基による枝分かれ構造とCys残基による環状化を導入した(Cys Xaa3)2 Lys Gly (配列番号167)によって表される合成ペプチドライブラリをマウスモノクローナルIgGに対してスクリーニングし、ヒンジ領域近傍に結合性を示すペプチドFcRMを作製した。彼らはさらにこのFcRMを固定化したアフィニティクロマトグラフィを構築し、マウス及びヒト由来IgGの精製を報告した (非特許文献9)。



坂本らは、Cys Xaa7-10 Cysで表される環状ペプチドをT7バクテリオファージに提示したファージライブラリを用い、ヒトIgGのFc領域に結合性を示すペプチドを作製した (非特許文献10)。彼らが作製したペプチドは、Fc領域の天然型構造ではなく、酸処理によって生じた非天然型構造を認識する点において、これまで作製された上記のIgG結合性ペプチドと異なっている。伊藤らは、このペプチドを用いてヒト抗体医薬、免疫グロブリン製剤、IgG試薬に含まれる酸処理によって生じた非天然型構造の含有率を調査できることを開示した (特許文献3)。



以上のように、複数の抗体結合性ペプチドが開発されているが、それらの分子多様性は十分とは言えない。なぜなら、上述の治療用途に加えて、抗体は産業の様々な領域で、様々な用途に利用されているので、抗体結合性分子に求められる分子特性は一様ではないからである。抗体等の検出、精製、固定化又は除去等の実施には、それぞれの利用状況に適する特性を有する抗体結合性分子が必要である。具体的には、抗体等のどの部位に結合するか、分子認識の特異性はどの程度か、親和性の強度はどの程度か、溶液条件の変化等で結合/解離を制御できるか、複数の動物種の抗体に結合するのか、あるいは特定の動物種の抗体のみに結合するのか、溶解性や安定性はどうか、大量生産可能か、など点において適切な特性を有する抗体結合性分子が必要である。さらにはペプチドの場合、非天然型アミノ酸残基を含むのか天然型アミノ酸残基のみで構成されるのか、化学構造は線状型か環状型か分岐型か、溶液中で安定な三次元構造を形成するのか、還元的環境下において利用可能か、なども適性判断の項目となる。



通常、短鎖のポリペプチドは分子内ジスルフィド架橋など環状安定化によって高機能化を図るが、環状化には煩雑な化学反応が必要であり、また例えば、還元条件下などのジスルフィド架橋の形成が困難な条件下においては結合機能を発揮できない。ジスルフィド架橋形成が困難な還元条件として想定される状況例としては、(1) 細胞質内環境、(2) 標的となるIgG或いはFc領域のシステイン残基のチオール基を、化学修飾などを目的として遊離基にするために還元剤が添加された環境などが想定される。



さらに、抗体医薬品市場の拡大に伴って、抗体分子を対象とした分離精製技術及び分析技術のさらなる高度化が近年強く望まれるようになってきている。



分析技術に関しては、特に(1)糖鎖付加を含む各種の翻訳後修飾に伴う分子不均一性に関する分析技術、(2)抗体の立体構造の変化に伴う分子不均一性に関する分析技術、(3)会合体・凝集体形成に伴う分子不均一性に関する分析技術、の3つの開発が期待されている。(非特許文献11)。抗体分子は各種の物理的あるいは化学的ストレスによって、通常の天然型構造とは異なるalternatively folded state (AFS) と呼ばれる非天然型構造を形成することが報告されている。このような非天然型構造は、薬剤の効果の減少のみならず免疫原性の惹起による副作用の原因となるリスクが示唆されており、非天然型構造を持つ抗体の分析技術が求められている(非特許文献12)。



タンパク質の分子形状あるいは立体構造を明らかにすることのできる分析技術としては、X線結晶構造解析、核磁気共鳴、電子顕微鏡、分析超遠心、等電点電気泳動、動的光散乱、円偏光二色性スペクトル、液体クロマトグラフィーなどが挙げられるが、原子レベル精度とスループットをともに満足する方法はない。例えば、原子レベル精度の立体構造情報を与えることのできるX線結晶構造解析や核磁気共鳴では数か月オーダーの解析時間を必要とする。また、数分で測定が完了できる動的光散乱や液体クロマトグラフィーでは分子の微細な変化や微量の混入が検出できない。このため、原子レベル精度とスループットを両立する簡便な技術が求められている。



一方、分離精製技術としては、抗体に特異的な親和性を有する分子をリガンドとして用いるアフィニティクロマトグラフィー技術が今日不可欠である(非特許文献13)。現在、この用途のリガンドとしては、プロテインAやプロテインGなどの細菌由来の天然タンパク質が利用されている。これらのタンパク質は良好な抗体親和性を有しているが、安定性が低いことや、製造コストが高いことが欠点である。

産業上の利用分野


本発明は、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すペプチド、及びそれを用いる抗体、免疫グロブリンGあるいは免疫グロブリンGのFc領域を含有するタンパク質の検出、精製、固定化又は除去方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記式1:
Y-D-P-x-T-G-T-W-R-S-x-[IL] (配列番号1) (1)
(式中、xは任意のアミノ酸残基を表す。 [ ]は[ ]内のアミノ酸残基のいずれか一つを表す。)
で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドであるか、あるいは該アミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項2】
配列番号2~6:
YDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号2)
YDPGTGTWRSYLRFGGG (配列番号3)
YDPYTGTWRSSIWVLSG (配列番号4)
YDPGTGTWRSWLSFNVG (配列番号5)
YDPWTGTWRSFIWGGGG (配列番号6)
のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項3】
配列番号2~6のいずれかで表されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸残基が、付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項4】
配列番号7~9:
YDPRTGTWLLYASRLLG (配列番号7)
YDPVTGTWTSSIASWMG (配列番号8)
YDPRTGTWRRSSLSYSG (配列番号9)
のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項5】
下記式2:
R-[QRS]-x-x-[GS]-Y-D-P-R-T-G-T-W-R-S-S-I-A-Y-G-G (配列番号10) (2)
(式中、xは任意のアミノ酸残基を表す。[ ]は[ ]内のアミノ酸残基のいずれか一つを表す。)で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドであるか、あるいは該アミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項6】
配列番号11~14:
GVVRQWSGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号11)
AGSRRAHGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号12)
ASVRSWSSYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号13)
SWRRRGSSYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号14)
のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項7】
配列番号11~14のいずれかで表されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸残基が、付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項8】
配列番号15~19、及び158~164:
TGRGRSARYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号15)
HWVNGRSGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号16)
ERWITWSGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号17)
GSVVRWRGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号18)
GAVYRRSFYDPRTGTWRSSIAYRGG (配列番号19)
GVVRRWSGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号158)
GVVRQAQSGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号159)
GVVRQWAGYDPRTGTWRSSIAYGGG (配列番号160)
GVVRQWSGYDPRTGTWASSIAYGGG (配列番号161)
GVVRQWSGYDPRTGTWRASIAYGGG (配列番号162)
GVVRQWSGYDPRTGTWRSAIAYGGG (配列番号163)
GVVRQWSGYDPRTGTWRSSAAYGGG (配列番号164)
のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項9】
下記式4:
D-A-A-W-H-L-G-E-L-V-W-A-T-Y-Y-D-P-E-T-G-T-W-x-P-D-W-x-x-M
(配列番号23) (4)
(式中、xは任意のアミノ酸残基を表す)
で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドであるか、あるいは該アミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項10】
配列番号24~54:
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWQPDWLYMTTR (配列番号24)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWAPDWRLMQGQ (配列番号25)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWLPDWQTMAQK (配列番号26)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号27)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWQPDWRAMSGR (配列番号28)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWRPDWKWMSTH (配列番号29)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWKLMQRP (配列番号30)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWQPDWDIMAGH (配列番号31)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWLPDWDVMVRQ (配列番号32)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWVPDWERMKQH (配列番号33)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWSKMRPQ (配列番号34)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWRPDWAVMATP (配列番号35)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWKPDWRMMGVP (配列番号36)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWLPDWDYMSSK (配列番号37)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWMPDWDRMLRR (配列番号38)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWTPDWNAMSQR (配列番号39)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWQPDWKRMTSR (配列番号40)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWQPDWGRMNSK (配列番号41)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWAPDWNRMRDFNRSFREV (配列番号42)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWVPDWDAMSSR (配列番号43)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWIPDWTRMQTW (配列番号44)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWKPDWQRMKLH (配列番号45)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWLPDWSQMRPQ (配列番号46)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWLPDWDTMTPR (配列番号47)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWQPDWSVMKSL (配列番号48)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWVPDWDTMHAAINRSFREV (配列番号49)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWIPDWRAMSQF (配列番号50)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWLPDWNLMGQH (配列番号51)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWRPDWARMEPM (配列番号52)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWKPDWQVMSPVSNRSFREV (配列番号53)
DAAWHLGELVWATYYDPETGTWQPDWEIMRPF (配列番号54)
のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項11】
配列番号24~54のいずれかで表されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸残基が、付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項12】
配列番号55:
EAWHLGELVWATYYDPETGTWRPDWSRMSGR (配列番号55)
で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項13】
下記式5:
[RSG]-[AGV]-x-Y-D-P-E-T-G-T-W-Y-D-A-A-W-H-L-G-E-L-V-W-A-T-Y-Y-D-P-E-T-G-T-W-E-P-D-W-Q-R-M-L-G-Q (配列番号56) (5)
(式中、xは任意のアミノ酸残基を表す。[ ]は[ ]内のアミノ酸残基のいずれか一つを表す。)
で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチドであるか、あるいは該アミノ酸配列において1個若しくは数個のアミノ酸残基が付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項14】
配列番号57~72:
GPGISAFSPGRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号57)
VISLGSDRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号58)
IMSVDGSSARYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号59)
VDLRAHGGAVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号60)
WSRFSSRSVAYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号61)
GNPSDSASAWYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号62)
SNFVRSPSAWYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号63)
IPYGFPGRGEYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号64)
GPYNIPDSAVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号65)
WPLNAPSSAFYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号66)
VPPRFSSSAQYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号67)
FLVGLHAGAVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号68)
VVRVDHSSAVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号69)
WMEFYPGRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号70)
DGVGPGSRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号71)
FVSSLPNSAMYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号72)
のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項15】
配列番号57~72のいずれかで表されるアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸残基が、付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドであって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド。

【請求項16】
配列番号73~81、及び174~178:
GRAFSGSRRWYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWAPDWRLMQGQ (配列番号73)
VMATEVVRGVYDPETGTWYDATWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号74)
MMVRPPRLGVYDPEPGTWYDATWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号75)
ERHLVSDYLHYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号76)
FSDLDSFGVSYDPETGTWYDAAWHRGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号77)
LFDNKLKHASYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号78)
GSCKFSSSCHYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号79)
LIPPGGISPWYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRMLGQ (配列番号80)
LNDFLTPTAWYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWLPDWQTMAQK (配列番号81)
GPGISAFSPGRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEADWQRMLGQ (配列番号174)
GPGISAFSPGRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPAWQRMLGQ (配列番号175)
GPGISAFSPGRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDAQRMLGQ (配列番号176)
GPGISAFSPGRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQAMLGQ (配列番号177)
GPGISAFSPGRGVYDPETGTWYDAAWHLGELVWATYYDPETGTWEPDWQRALGQ (配列番号178)
のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド。

【請求項17】
請求項1~16のいずれかのポリペプチドのアミノ末端あるいはカルボキシル末端あるいは両末端にタンパク質を結合した融合タンパク質であって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すタンパク質。

【請求項18】
配列番号82~119のいずれかで表されるアミノ酸配列からなる、請求項17に記載のタンパク質。

【請求項19】
請求項1~18のいずれかに記載のポリペプチドあるいはタンパク質をコードする核酸。

【請求項20】
配列番号120~157、及び179~183のいずれかで表される塩基配列からなる、請求項19に記載の核酸。

【請求項21】
請求項19又は20に記載の核酸を含有する組換えベクター。

【請求項22】
請求項21に記載の組換えベクターが導入された形質転換体。

【請求項23】
請求項19又は20に記載の核酸を含有する組換えファージ又は組換えウイルス。

【請求項24】
請求項1~16のポリペプチド、及び請求項17の融合タンパク質のいずれかに有機化合物あるいは無機化合物あるいは有機化合物と無機化合物の両方が結合した修飾ポリペプチド又は修飾タンパク質であって、免疫グロブリンGのFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド又はタンパク質。

【請求項25】
請求項1~16のいずれかに記載のポリペプチド、請求項17又は18に記載のタンパク質、又は請求項24に記載のポリペプチド若しくはタンパク質が、水不溶性の固相支持体に固定化されていることを特徴とする、固定化ポリペプチド又は固定化タンパク質。

【請求項26】
請求項1~16のいずれかに記載のポリペプチド、請求項17又は18に記載のタンパク質、請求項19又は20に記載の核酸、請求項21に記載の組換えベクター、請求項22に記載の形質転換体、請求項23に記載の組換えファージ又は組換えウイルス、請求項24に記載のポリペプチド又はタンパク質、及び請求項25に記載の固定化ポリペプチド又は固定化タンパク質からなる群より選択される少なくとも1つを含む、抗体、免疫グロブリンGあるいは免疫グロブリンGのFc領域を含有するタンパク質を検出、精製、固定化又は除去するためのキット。

【請求項27】
被検試料中の非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を検出するための方法であって、
(1) 被検試料を、請求項5~7のいずれかに記載のポリペプチド、前記ポリペプチドのアミノ末端あるいはカルボキシル末端あるいは両末端にタンパク質を結合した融合タンパク質であって、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域に対する結合活性を示す融合タンパク質、前記ポリペプチドを提示する組換えファージ若しくは組換えウイルス、前記ポリペプチド又は前記融合タンパク質のいずれかに有機化合物あるいは無機化合物あるいは有機化合物と無機化合物の両方が結合した修飾ポリペプチド又は修飾タンパク質であって、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド若しくはタンパク質、又は前記ポリペプチド、前記融合タンパク質、もしくは前記修飾ポリペプチド又は修飾タンパク質が、水不溶性の固相支持体に固定化されている固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質と接触させる工程、及び
(2) 被検試料と、ポリペプチド、タンパク質組換えファージ若しくは組換えウイルス、又は固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質との間で結合が生じたか否かを判定する工程、
を含む方法。

【請求項28】
非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を精製するための方法であって、
(1) 非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を含む試料を請求項5~7のいずれかに記載のポリペプチド、前記ポリペプチドのアミノ末端あるいはカルボキシル末端あるいは両末端にタンパク質を結合した融合タンパク質であって、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域に対する結合活性を示す融合タンパク質、前記ポリペプチドを提示する組換えファージ若しくは組換えウイルス、前記ポリペプチド又は前記融合タンパク質のいずれかに有機化合物あるいは無機化合物あるいは有機化合物と無機化合物の両方が結合した修飾ポリペプチド又は修飾タンパク質であって、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド若しくはタンパク質、又は前記ポリペプチド、前記融合タンパク質、もしくは前記修飾ポリペプチド又は修飾タンパク質が、水不溶性の固相支持体に固定化されている固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質と接触させて、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を、ポリペプチド、タンパク質組換えファージ若しくは組換えウイルス、又は固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質と結合させる工程、及び
(2) ポリペプチド、タンパク質組換えファージ若しくは組換えウイルス、又は固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質と結合した非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を試料から回収する工程、
を含む方法。

【請求項29】
非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を除去するための方法であって、
(1) 非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を含む試料を請求項-5~7のいずれかに記載のポリペプチド、前記ポリペプチドのアミノ末端あるいはカルボキシル末端あるいは両末端にタンパク質を結合した融合タンパク質であって、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域に対する結合活性を示す融合タンパク質、前記ポリペプチドを提示する組換えファージ若しくは組換えウイルス、前記ポリペプチド又は前記融合タンパク質のいずれかに有機化合物あるいは無機化合物あるいは有機化合物と無機化合物の両方が結合した修飾ポリペプチド又は修飾タンパク質であって、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域に対する結合活性を示すポリペプチド若しくはタンパク質、又は前記ポリペプチド、前記融合タンパク質、もしくは前記修飾ポリペプチド又は修飾タンパク質が、水不溶性の固相支持体に固定化されている固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質と接触させて、非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を、ポリペプチド、タンパク質組換えファージ若しくは組換えウイルス、又は固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質と結合させる工程、及び
(2) ポリペプチド、タンパク質組換えファージ若しくは組換えウイルス、又は固定化ポリペプチド若しくは固定化タンパク質と結合した非天然型立体構造を有する抗体、免疫グロブリンGあるいはFc領域含有タンパク質を試料から除去する工程、
を含む方法。

【請求項30】
還元的環境下において実施される、請求項27~29のいずれかに記載の方法。

国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014558300thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) バイオメディカル研究部門
分子細胞育種研究グループ


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