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霊長類生体の脳内AMPA受容体のイメージング方法、プログラム、及びスクリーニング方法 NEW

国内特許コード P180015371
整理番号 S2017-0261-N0
掲載日 2018年11月1日
出願番号 特願2017-059301
公開番号 特開2018-111682
登録番号 特許第6241974号
出願日 平成29年3月24日(2017.3.24)
公開日 平成30年7月19日(2018.7.19)
登録日 平成29年11月17日(2017.11.17)
優先権データ
  • 特願2017-002960 (2017.1.11) JP
発明者
  • 高橋 琢哉
  • 宮崎 智之
出願人
  • 公立大学法人横浜市立大学
発明の名称 霊長類生体の脳内AMPA受容体のイメージング方法、プログラム、及びスクリーニング方法 NEW
発明の概要 【課題】霊長類生体の脳内AMPA受容体をイメージング化する技術及びその応用を提供すること。
【解決手段】本発明に係る霊長類生体の脳内AMPA受容体のイメージング方法は、霊長類生体に投与された、霊長類生体の脳内AMPA受容体に選択的に結合しかつ放射性標識を有する物質を、脳内に移行させて前記脳内AMPA受容体に結合させ、脳内AMPA受容体に結合した物質から放出される放射線を検知することで、脳内AMPA受容体の分布及び/又は発現量に関するデータを取得する工程を有する。
【選択図】図9
従来技術、競合技術の概要


AMPA受容体は中神経系に広く分布し、学習、記憶、神経変性、及び細胞死などに関与することが知られている。近年、AMPA受容体を標的とした、精神・神経疾患の治療に関する研究が進められている(特許文献1~3)。AMPA受容体とこれらの疾患との関係を調査するためには、脳内におけるAMPA受容体の発現量及び分布を評価することが求められる。



従来、AMPA受容体の解析技術としては、シナプス、スパインレベルでのミクロスコピックな観察(電子顕微鏡を用いた抗体染色、2光子顕微鏡を用いた蛍光観察、電気生理学的手法を用いたシナプスにおける機能観察、quantum dot法を用いたsingle molecule tracking 法等)、および、スライスを用いた免疫染色法等の比較的マクロスコピックな観察が知られている。



このうち、2光子顕微鏡を用いたin vivoイメージング以外では、生体での解析が不可能である。他方、2光子顕微鏡を用いたin vivoイメージングでは、スパイン、樹状突起レベルのミクロスコピックな観察が生体で可能だが、逆に脳全体における観察ができない。また、二光子顕微鏡を用いたin vivoイメージング法では、蛍光タンパク質のタグをつけたAMPA受容体の観察しかできず、内在性のAMPA受容体の観察ができない。蛍光タンパク質のタグをつけたAMPA受容体は遺伝子導入法により人為的に発現させる必要があり、ヒト以外の霊長類においては費用面で大きな問題を生じ、ましてやヒトにおいては侵襲性の問題から事実上実施できない。



また、特許文献4には、AMPA受容体との親和性を有する物質を用いて、サル生体脳のAMPA受容体のイメージングを行おうとした例が記載されている。しかし、非標識の競合物質の投与量に依存したプローブ由来放射線検知値の低下が、実際には確認されておらず、ある時点で脳に存在するプローブに由来した放射線を検知できたにとどまる。つまり、AMPA受容体に結合したプローブ由来の放射線を検知し、それに基づき本当にAMPA受容体をイメージング化できることは証明できていない。

産業上の利用分野


本発明は、霊長類生体の脳内AMPA受容体をイメージングする技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
霊長類生体に投与された、霊長類生体の脳内AMPA受容体に選択的に結合しかつ放射性標識を有する物質を、脳内に移行させて前記脳内AMPA受容体に結合させ、
前記脳内AMPA受容体に結合した前記物質から放出される放射線を検知することで、前記脳内AMPA受容体の分布及び/又は発現量に関するデータを取得する工程を有し、
前記霊長類はヒトであり、
前記物質が脳内に移行した後に所要時間を空けることで、前記脳内AMPA受容体に結合していない前記物質の脳外排出を促した後、前記検知を行う
霊長類生体の脳内AMPA受容体のイメージング方法。

【請求項2】
霊長類生体に投与された、霊長類生体の脳内AMPA受容体に選択的に結合しかつ放射性標識を有する物質を、脳内に移行させて前記脳内AMPA受容体に結合させ、
前記脳内AMPA受容体に結合した前記物質から放出される放射線を検知することで、前記脳内AMPA受容体の分布及び/又は発現量に関するデータを取得する工程を有し、
前記霊長類はヒトであり、
前記物質が脳内に移行した後に第1時間経過後と、第1時間よりも長い第2時間経過後とにそれぞれ前記検出を行い、
それぞれの検出値に基づき、前記脳内AMPA受容体の分布及び/又は量に関するデータを取得する
霊長類生体の脳内AMPA受容体のイメージング方法。

【請求項3】
霊長類生体に投与された、霊長類生体の脳内AMPA受容体に選択的に結合しかつ放射性標識を有する物質を、脳内に移行させて前記脳内AMPA受容体に結合させ、
前記脳内AMPA受容体に結合した前記物質から放出される放射線を検知することで、前記脳内AMPA受容体の分布及び/又は発現量に関するデータを取得する工程を有し
前記物質は、式(I)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩若しくは溶媒和物
【化1】


(式中、
A及びZは、それぞれ独立に、CO、SO又はSOであり;
X及びYは、それぞれ独立に、S又はOであり;
~Rは、それぞれ独立に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル又はハロであり;
は、出現ごとにそれぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル又はハロであり;
nは、0~4の整数であり;
1個又はそれ以上の原子が該原子の放射性同位体である。)
を含む、
霊長類生体の脳内AMPA受容体のイメージング方法。

【請求項4】
前記物質が脳内に移行した後に所要時間を空けることで、前記脳内AMPA受容体に結合していない前記物質の脳外排出を促した後、前記検知を行う請求項記載の方法。

【請求項5】
前記物質が脳内に移行した後に第1時間経過後と、第1時間よりも長い第2時間経過後とにそれぞれ前記検出を行い、
それぞれの検出値に基づき、前記脳内AMPA受容体の分布及び/又は量に関するデータを取得する請求項記載の方法。

【請求項6】
請求項1からいずれか記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【請求項7】
霊長類体の脳内AMPA受容体が関連する疾患の治療又は予防薬のスクリーニング方法であって、
前記霊長類生体への候補物質の投与前後における、請求項1からいずれか記載の方法で得られる前記データの差異に基づき、前記候補物質を選抜する工程を有する方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2017059301thum.jpg
出願権利状態 登録
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